第57回 全日本模型ホビーショー 東京マルイ新商品

2017年9月30日から10月1日まで東京都のビッグサイトにて開催された「2017 第57回 全日本模型ホビーショー」の東京マルイ新製品をレビュー。


まずは次世代電動ガンのAK47。1953年から生産されたIII型をモデルアップ。スタンダード電動のAK47もIII型。


全長 875mm、重量 3,155g、銃身長 300mm、装弾数 90発、価格は49,800円(税別)で2017年冬発売予定。


リコイルユニットを電動ユニット上部に搭載し、ダミーボルトが射撃時に連動して前後に動く。


ソ連の擦れたプルーフマーク類もリアルに再現。無可動実銃を参考に、削り出しのレシーバー形状や刻印などを再現しているとのこと。


ホップアップ調整ダイヤルはダミーボルトを引いて調整。マガジンフォロアーを押し下げるためか、最後の1cmほどがぐにゅっとした感触で、強く引かないとダイヤルが完全に露出しない。ストロークは実銃の半分ほど。


レシーバー下面のネジが廃され、よりリアルになった。


レシーバーはアルミダイキャスト製。リアサイトブロック、アウターバレルもアルミ製。ダミーボルトもレバー一体型のアルミ製だ。レバーが振動で取れてしまうこともなく、ボルト部分もなかなかの肉厚なので、レバーごと曲がってしまうということもなさそう。ダミーボルトは塗装仕上げとなる。


レシーバー左面。"デフリックコート"と呼ばれる自動車エンジンなどに使用される塗装(コーティング)を採用している。生々しい金属的なダークグレーの色調。


コーティング済みのレシーバー。


アウターバレルはアルミ削り出し、フロントサイトベースやガスピストン部は亜鉛ダイキャスト製。


マズルプロテクターは取り外せ、定番のM14逆ネジ仕様となっている。バレル下のクリーニングロッドはちょっと固いが取り外し可能とのこと。


リアサイトはスタンダード電動と同様だが、金型を新しくしているとのこと。スタンダードのAK47は23年も前に製造されたものなのでこれを機に新調されたということだろう。


グリップもスタンダード電動と共用とのことだが、内蔵するモーターはEG1000。
バンドガード、グリップ、ストックはマルイお得意のウッド調プラスチックだが、赤みを増すなどのカラー調整が行われている。


レシーバーカバーもスタンダード共通。ティザーのチラみせで同じだったので、ハイサイかと思ったら予想外の次世代電動だった。


ストックはスタンダード電動と共通とのこと。バッテリーはフロントで、リコイルユニットもレシーバー内なので、ストックの中は空。つまり、AK47Sなどのフォールディングストックバリエーションは当然出す予定があるそう。


バッテリーは次世代AK74シリーズ同様にハンドガード内に収納するが、スペースが広くなっているとのこと。


スチールプレス製のマガジンはスプリング給弾で装弾数90発。分解が必要になるが、内部のスイッチを切り替えれば30発のリアルカウントになる仕様もある。


リップ部分。右側面にフォロアストッパーレバーがあり、空撃ちモードで楽しめる。


スタンダード電動ガンのマガジンが使用できるパーツが同梱される。


このようにチャンバー部にマガジンコネクターを装着して、従来マガジンを利用できる。紛失しやすいパーツなので2個付属するとのこと。


壇上ではデカ広報による射撃デモが行われていた。激しいリコイルと共にボルトがブローバックし、弾が尽きるとピタッとユニットが停止、マグチェンジからの、ボルトをグイッと引いて再び射撃。リコイル機能+オートストップ+ボルトハンドルが連動して動くの3つが備わっているのはメーカー初なのだそう。
実際筆者も空撃ちしてみた。構えた感じはバランスが良く、あまり重さを感じず、リコイルはマイルドw。ユニットはAK74系列だがよりリファインされて軽快な射撃感だと感じた。

動画でどうぞ。



ガスブローバックの新作はM&P 9L PC Ported。S&W社のカスタムワークス、パフォーマンスセンター製のカスタムハンドガンだ。すでに発売済みのM&Pシリーズのバリエーション展開という位置づけ。
スペックは全長 213mm、重量 620g、銃身長 107mm、装弾数 25発+1。


切削加工されたポートが、5インチ仕様のアウターバレルと、ロングスライド上部に加工されている。
また、インナーバレルは真鍮バレルにブラックメッキが施され、ポートからインナーバレルが目立たないように工夫されている。


S&W社がC.O.R.E. (Competition Optics Ready Equipment)と呼ぶ、スライド上部にマイクロドットサイトをダイレクトマウントできる流行の仕様。ドットサイトは後述するが、別売のマルイ純正オプション。


ドットサイト装着前はこのような状態。


上部から2本のネジで固定されている。ピッチは13.5mmで基本マルイ純正のマイクロプロサイトのみ対応だが、少しの加工で同タイプのドットサイトも搭載できるそう。


チャンバーはシルバーメッキされて、チャンバーインジケーターからブラスが見えるのは従来通り。


グリップフレーム部右側にシリアルナンバープレート。


トリガー後ろに金属製のトリガーストップが実銃同様に再現。


フロント/リアサイトはマイクロドットサイトの装着を前提にハイタイプを装備。スライドエンドプレートのシボ加工はなくなり、ツルっとした仕上げに変更されている。


マガジン装弾数は25発。マガジンバンパーも新形状となり、ボトムにはS&Wの刻印が入る。
これら刻印はフランス サイバーガン社のサブライセンスを取得しているとのこと。デリケートな事情とのことで表立って正式ライセンスとは謳わないようだ。いずれにしても正規の刻印ならばユーザーとしては嬉しい限り。


パフォーマンスセンターデザインのパームスウェルグリップ S/M/Lが付属する。
なお、実銃のレポートはこちらのページからどうぞ。
> ラスベガス ショットショー 2015 Part2




10歳以上対象の電動ブローバック、Hi-CAPA 4.3 フルオート。
11月ごろの発売で、価格は3,980円(税別)予定。


グリップのスイッチはグリップセフティ部にて機能する。


トリガーガード内の小さなスイッチでフル/セミオートの射撃を切り替える。


撃つとハンマーがコックされる。チャンバーはブラックメッキされているパーツ。


アルミ製バレル。


マガジンは割り箸バナナ。マグキャッチボタンはダミーでマガジンは手で引っ張り出す。


グリップ底部から単四アルカリ電池を4本セット。




ガスブローバックの新作群。USPが2017年末に16,800円で発売予定。それ以外のモデルは進行はしているがいつ発売になるのかは不明。順当に行けばグロック19 Gen3だが、グスグズしている間に本家はGen5までに発展。いまさら感が否めないGen3だが、スタッフ曰く、ミリタリーゲーマーとしてはGen3必須なのだそうで...。


実際に空撃ちできたが、USPコンパクト同様にリコイルがかなりハードでキビキビ動く。その点ではなかなかの好印象。


エキストラクターは金属製の別パーツが採用されている。


付属のピカティニーアンダーマウントレールと、純正オプションのマイクロプロサイトを装着したUSP。


マイクロプロサイトを装着するための専用マウントは別売980円(税別)。電ハンUSPには使用できない。


USPのスペアマガジンは2,980円(税別)。


 


3発同時発射の電動ショットガン、トールハンマー。SGR-12のバイオハザード7コラボモデル。限定品で、価格は過去のマルイ製品中最も高額な9万円代とのこと。発売は2018年1月を予定している。
Cカッターデザインのロングバレル仕様やストック形状の変更、特別カラーのマガジンなど。


そして最大の特徴は集弾性型ホップアップ搭載。いわゆる"ストレートホップ"とか、"水平ホップ"と呼ばれるもの。あのチューリップのように開く拡散ホップではなく、3発すべてが真っ直ぐホップするため、スタッフ曰く「えげつないほどに強力なウエポンです」とのこと。つか、AA-12のときからそうすればもっと売れたと思うんだけどね。


専用のハードケースに入って販売される。Chrisのネーム入りシールまで貼ってある。


600連のゼンマイ給弾BOXマガジンが近日登場。AA-12、SGR-12、トールハンマーに対応する。
この電動フルオートショットガンのバリエーションモデルを話していて、スタッフから話題に出たモデルが、バレットのアンチマテリアルライフル。多分M82A1のことだと思うけど、セミオートオンリーにして、水平ホップで40m先にガンガン撃ち込めたら確かに楽しそう!! という話題で盛り上がった。まあ、話題に挙げたということはモデルアップの予定ないんでしょうけど...。




マルイ純正オプションのマイクロ プロサイト。価格は6,800円(税別)。


パッケージ。


ドットの明るさはハイとローの2段階切り替え式のシンプル構造。ボディは樹脂製でその重量はなんと16g!!。この軽さのため、ブローバックの動作を妨げないのだそう。


グロック用マウントベースは、サイトが付いてないAタイプと、アイアンサイトのあるBタイプの二種類がセットになって1,580円(税別)。なお、ガスブロのG18Cと、電動ブローバックのG18Cには装着できない。


ドットの大きさは大き目。6~8MOAくらい? レンズはポリカーボネイト製で至近は無理だが、ある程度の距離があればBB弾の被弾にも耐えられるという。


レンズはやや青みがあるが見にくいことはない。1週間くらい連続点灯できるとのこと。




エアーコッキングハンドガンの新ラインアップ。


SGR-12のフルオプション。もはやなんだかわからないほどに宇宙戦艦っぷりが激しい。

まさか、次世代電動ガンのAK-47でくるとは思わなかったが、どうせなら幅広く使用できそうなAKMでもよかったんじゃないかなとも思うが、これは今後の展開に期待と言ったところだろうか。
ガスブロのM&P 9Lはバリエーションモデルとはいえ、意外に良いところモデルアップしてくるなぁという感想。しかもC.O.R.E.搭載で自社製のマイクロ プロサイトをダイレクトマウントできるあたりはここ数年の実銃の流行を取り入れつつ、オプション販売も見込めるというナイスな戦略だ。
トールハンマーの水平ホップはなんかズルいなぁと、AA-12やSGR-12買ったユーザーは怒るんじゃないかなぁw。とはいえその弾道がどんなものか、俄然興味が沸いてきたことも確か。

11月11日~12日には秋葉原で恒例のマルイフェスティバル 4thが開催される。その時には今回以上の新商品が発表されるとのことなので、そちらも期待したい。

ホビーショー クラウンモデルの新製品レビューはこちら


2017/09/29

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