ファルコントーイ MP5SD3 エレクトリック
写真&解説 YAS
解説
ファルコントーイは、エアガン黎明期から一貫してMP5にこだわり続けてきたメーカーである。 ハンドガードをポンプアクションさせるカート式エアコッキングのMP5KやMP5SD3を第一世代とするなら、それをベースにフルオートガスガン化したMP5K/MP5SD3が第二世代、外観を刷新しボックスマガジン化したガスガンのMP5SD3アグレガード/MP5Kディスクレートが第三世代にあたる。そして今回紹介する、バルグシステムを搭載した電動ガンが第四世代という進化を遂げてきた。
1990年代初頭、マルイの電動ガンが登場し人気を集めていたが、その電動ユニットは特許で保護されており、他メーカーが同様の構造を用いて開発・販売することはできなかった。
そこでTOPジャパンは、当時堀川玩具が保有していたバルク(蛇腹)方式を用いた玩具のパテントを電動ガンに応用できないかと考え、企画・開発を進めた。この電動ユニットこそが、本製品の中核となる技術である。
このバルグ式電動ユニットはファルコントーイおよびTOPジャパンから製品化されることとなった。残念ながらファルコントーイはその後、玩具銃製造から撤退してしまうが、このシステムはTOPの六四式小銃やMP40シュマイザー、M249ミニミ、M60といったラインアップへと受け継がれていくことになる。

実銃のMP5はドイツH&K社が開発した9mm×19弾を使用するサブマシンガンで、世界中の軍や警察で使用されてきたベストセラー。

実銃のサイズよりやや小ぶりに作られたファルコントーイのMP5シリーズはガスガンの外装を流用している。

サイレンサーは樹脂製で内部には消音材は入っていないダミー。90度回転させて取り外すこともできる。
フロントサイトは金属製、ハンドガードはゴム材が使用されている。

フロントサイト下のキャップを取り外して、単三乾電池、あるいは単三型ニッカド電池7本をプラスを奥側に向けて直列にセットする。

コッキングノブは現代の視点で見るとやや小さくダミーではあるが、コック&ロック可能。樹脂製レシーバー上部にはHKの刻印もある。

リアサイトはベースもドラムも亜鉛ダイキャスト製。エジェクションポートは無可動だがスチールプレス製となっている。

ロアレシーバーは樹脂製で旧型仕様となっている。金属製セレクターはクリック感が強く、しっかりとセーフ、セミ、フルオートポジションに入る。細身のトリガーも金属製だ。

セレクターは左面だけだが、右側はインジケーターとして機能する。マガジンハウジングにはASGKやMade in Japan、FTC(ファルコントーイ)の刻印がある。

ストックはレシーバーエンドのレバーを操作して4段階に伸縮可能。ストックアームは金属製、バットプレートは樹脂製。

マガジンはスチールプレス製だが、マルイの電動ガンと比べるとかなり細身で、とても9mmパラがダブルカラムで入りそうにはないサイズだ。装弾数は55発で、マガジンリップも備えている。
残念ながら本個体は射撃できなかったが、構えてみた印象としてはやや小柄ながらMP5の雰囲気を余すことなく再現しており、あたかも自分がガタイの良い特殊部隊になった気にさせてくれる。重量も1.6kgと軽く取り回しも楽々。パワーは当時のASGKの自主規制値だった0.4Jを順守しており60m/s台だったようだ。

パッケージはダンボールの素材そのままが生かされたシンプルなもの。ASGKの認定シールが貼られ、No.23350とあるが、それがそのまま価格23,350円となっているようで、値札も貼られていた。

取説にはSEMI/FULL AUTO GAS GUNとあり、ガスガンからの修正漏れがある。取説.PDF (5.9MB)
DATA
| 発売年 | 1994年夏 |
| 発売時価格 | ¥23,350 |
| 全長 | 実測 613~766mm |
| 重量 | 実測 1,627g (空マガジン含む、電池含まず) 実測 123g (マガジン) |
| バレル長 | -mm |
| 発射方式 | バルグ式電動ガン |
| 使用弾 | 6mmBB弾 |
| 装弾数 | 55発 |
| 初速 | - |
撮影協力:ミリタリーグッズ.com
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