ノーベルアームズ COMBAT 80 ドットサイト
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ノーベルアームズ COMBAT 80 ドットサイト

レポート:池上ヒロシ

オープン・タイプのドットサイトは、チューブ・タイプのものに比べて頑丈さでは一歩劣ってしまう、というのがドットサイトの世界での「常識」だが、このCOMBAT 80は、そんじょそこらのチューブ・タイプよりずっと頑丈だ。

剥き出しになってダメージを受けやすいレンズの前後が比較的長めのガードで覆われていて、上下左右の微調整は分厚いハウジングの中にある発光体の位置を変化させることで行うため、外部に動いたり変形したりする部分がほとんどない。そしてなにより、ドットサイト全体を構成するプラスチックが、とんでもなく硬いのだ。

それでいて、オープン・タイプの利点である軽量さもしっかりと実現している。重量だけを比べれば、小型軽量ドットサイトの代表格だったCOMBAT T1の半分以下である。誇張抜きで、「何も載せてないかのよう」な軽さだ。

COMBAT 80
COMBAT 80

■スペック
倍率: 1倍
レンズ径: 25mm
全長: 79.5mm
重量: 79g
ドットサイズ: 3M.O.A./8M.O.A.
付属品: -
価格: 6,800円(税抜)


実際のビューについての説明


最も明るいモードで発光
明るさの調節は全部で10段階。写真は最も明るいモードで発光させたところ。クリアで歪みが全くない視界で、オープン・タイプのドットサイトだけにレンズの枠が視界を遮る面積も小さい。レンズが若干横長になっているため、銃を構えたときに左右にちょっとくらいズレても問題なくそのまま照準して射撃することができるのも利点だ。

「▼」を5回押したところ
上の状態から「▼」を5回押したところ。同じ場所にわずかに赤く光るドットがあるのだけれど……写真を拡大して見るとなんとか判別がつくかどうかといったところだ。

輝度スイッチ左側面にある、「▲▼」がモールドされたゴムに覆われたスイッチが、外部から操作できる唯一のスイッチだ。

スイッチは不用意にON/OFFしたりしないようにそれなりの固さがある。指で押せばカチッと手応えを感じる。このスイッチ、単なるON/OFFや明るさ調節だけでなく、前回点灯したときの明るさを記憶したり、電池切れが近いと警告してくれたりと、様々な機能がある。詳しい操作方法等は表を参考。

■プッシュボタンの操作
COMBAT80の状態 プッシュボタンの操作
ドット消灯時 ▲ ▼のどちらを押しても、ドットは前に消灯した時と同じ明るさで点灯します。
ドット点灯時 ▲を押すと明るく、▼を押すと暗くなります。明るさの調節は全部で10段階です。
▼を2秒間押し続けるとドットが消灯します。
操作をしない状態が2時間続くと自動でドットが消灯します。
電池交換後 電池を交換する以前と同じ明るさで点灯します。
電池切れ警告 電池が残り僅かになると、ドットが激しく点滅して警告します。

 

電池交換


バッテリー
本体上部にあるバッテリーキャップを、コインなどを使って外すことで電池交換を行う。

バッテリーはCR2032を1個使用する。

マウント手順


マウント一体型
マウント一体型なので、他になにかを購入する必要はなくそのまま20mmレールに取り付けることができる。左側面のクランプスクリューを緩めて、前後位置に気をつけて本体下側の突起がレールの溝に入るようにしながらレールに取り付け、スクリューを締め込めば固定完了だ。

左側のツメを先にひっかけてからレールの上にかぶせる
本体左側のツメを先にひっかけてからレールの上にかぶせるようにするのがコツだ。本体右側を先にひっかけると上手く固定できないので注意。

裏側から見たところ
裏側から見たところ。左がスクリューを緩めた状態で、右が締め付けた状態。取り付けるときには、赤で描いたラインが一直線になるようにする。赤矢印で指した本体下側の突起がマウントレールの溝に入るように前後位置に気をつけてレールに取り付ける。


ゼロイン


上下左右の調節上下左右の調節は、LEDが入っている部分の上部と右側面にあるスクリューを使って行う。
左がエレベーション、右がウインデージのロックを担当している。小さいマイナスドライバー(「精密ドライバー」というような名前で販売されているもの)が必要になる。
だがそれを行う前に、必ず後部にある2つのスクリュー(緑矢印)を緩めておくこと。
アジャスターロックスクリューこれはゼロインを行った後、衝撃などで位置がズレたりしないように固定するための「アジャスターロックスクリュー」だ。

エレベーションの調節
エレベーション/ウインデージの調節方法。まず右のアジャスターロックスクリューを緩める。ウインデージ調節は上部のスクリューを回して行う。時計回りだとドットの位置が下に、反時計回りだと上に移動する。ウインデージ調節は、右側面のスクリューを回して行う。時計回りだとドットの位置が左に、反時計回りだと右移動する。
調節が終わったらロックスクリューを締めておこう。

ここがポイント


スチール・プラスチック
COMBAT 80の本体はプラスチック製だが、普通に「プラ」と言われた時に想像するものよりずっと硬い。爪先で軽く叩いてみると、普通のプラだったら「コツ…コツ…」といった感じの音がするものだが、COMBAT 80だと「キンッ!キンッ」とまるで金属のような甲高い音がするのだ。なんでも実際に製造している中国工場の人に言わせると「スチール・プラスチック」と呼ばれる素材を使ってるとのこと。最初にそのフレーズを聞いた時は中国人らしい盛りすぎ表現だなぁと思ったものだが、実際に手にしてみると「うん、そういいたくなる気持ちも分かるわ」と思ったものだ。

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2015/04/29

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