映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』の登場銃器

映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』の登場銃器

日本発のSFコミック『攻殻機動隊』を実写化した、スカーレット・ヨハンソン主演のSF映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』のブルーレイ&DVDが8月23日(水)にリリースされる。
今回は映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』に登場する銃器を中心に紹介していこう。

OUTLINE

脳とわずかな記憶を残して全身が義体化された、公安9課最強の捜査官・少佐は、全世界を揺るがすサイバーテロ事件を発端に記憶が呼び覚まされるが、そこには驚くべき過去が隠されていた。

GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊
『ゴースト・イン・ザ・シェル』は、士郎正宗のコミック『攻殻機動隊』をハリウッドで実写映画化。
もちろん押井守監督がアニメーション映画化した『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(1995)にも多大な影響を受けていると、ルパート・サンダース監督自らも語る作品となっている。

オリジナル作品の草薙素子に相当する主人公の少佐を演じるのは、『アベンジャーズ』『LUCY ルーシー』などアクション映画でも活躍するスカーレット・ヨハンソン。日本語吹替えは、押井守監督による1995年のアニメ映画『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』で声優を担当し圧倒的人気を誇る田中敦子(草薙素子役/※本作においては“少佐“役)、大塚明夫(バトー役)、山寺宏一(トグサ役)が、『攻殻機動隊SOLID STATESOCIETY 3D』以来6年ぶりに同じ役柄で出演する。

それでは本作の登場銃器を見ていこう。
公安9課の少佐
スカーレット・ヨハンソン演じる公安9課の少佐が使用する熱光学ピストル。

熱光学ピストル
SF映画なので外観が改造されているが、ベースピストルはグロック17。
冒頭、ハンカ社のオズモンド博士へのサイバー犯罪シーンで光学迷彩スーツと一緒に使用される。

グロック17を使用するバトー
9課のメンバーもグロックを使用する。グロック17を撃つバトー(ピルー・アスベック)。リアサイトは取り外され、エイミングモジュールらしきものがアンダーマウントされている。

実銃のグロック17
実銃のグロック17。世界中の警察や軍隊で採用されるオーストリア製のポリマーフレームオートの代表格。
弾薬は9mm×19弾を使用。装弾数は17発。

バトーのタクティカルベスト
バトーはサイホルスター以外にもタクティカルベストのホルスターにも拳銃を携帯している。

ベースガンはグロック
これもグリップがカスタムされているがエキストラクター形状からベースガンはグロックだろう。こちらもリアサイトはついておらず、高度に義体化された世界ではアイアンサイトは使用せずに狙いを付けられるのかも。

ラドリヤが使用するサブマシンガン
9課が採用するサブマシンガン。トリガー周りやエジェクションポートの形状などからドイツH&K社のMP5Kがベースになっていると思われる。レシーバートップ先端にはミニドットサイトらしきものが搭載されているのがわかる。

実銃のMP5K-PDW
写真は実銃のMP5K-PDW。9mm×19弾を使用するコンパクトなサブマシンガン。

Chiappa Firearms製のRHINO
アニメ版ではマテバのリボルバーを使うトグサだが、本作ではイタリアのChiappa Firearms製のRHINOを使用。側面の刻印から.357マグナム弾を使用する6インチモデルの60DSと思われる。

Rhino 40DS
こちらは実銃の4インチ、ステンレスモデルのRhino 40DS。マテバ同様、一般的なリボルバーとは異なり、シリンダーの下側から弾丸が発射され、反動を抑制する効果があるそう。

SIX 12 SALVO
バトーがクラブ、サウンド・ビジネスに潜入する際に、トイレで仲間のラドリヤから受け取るショットガンは米Crye Precision社のSIX 12 SALVO。またクゼのアジトに強制捜査に入る際にも9課の隊員がこのショットガンを使用する。

実銃のSIX 12 SALVO
実銃のSIX 12 SALVO。SilencerCo社製のSalvoサプレッサーを備える。ブルパップ式で後方に6連発の回転式弾倉があり、トリガーを引く力で弾倉を回転、撃発させる。12番ゲージのショットシェルを使用する。

回転式弾倉は6発装填
回転式弾倉は6発装填。弾倉を取り外して予備弾倉と交換することができる。実際に劇中で一瞬だがバトーが弾倉を交換しているシーンがある。

ワルサーP5にも見える
サウンド・ビジネス内で敵から奪って少佐が使用するハンドガン。暗いシーンなのでわかりにくいが、イスラエルIWI社のJericho 941 PL。

実銃のIWI Jericho 941 ポリマーフレーム
実銃のIWI Jericho 941 PSL。劇中では4.4"バレルのフルサイズを使用。グリップ形状やエクステンドバレルなどは劇中用にカスタムされている。


アニメ版でも有名なシーン、ダウンタウンの水路で電脳ハックされた清掃員と光学迷彩の少佐が戦うシーンでは、陶器のような外皮で覆われた、Mini UZIサブマシンガンが登場。側面に紙のリサイクルマークがあるので、もしかしたら紙粘土製なのかも。


実銃のMini UZI。口径は9mm×19。「こんな銃で強装弾なんか撃つからフレームガタガタ」というアニメ版のバトーのセリフが印象深い。9mmパラの強装弾は9mm+P。


公安9課の課長、荒巻役にはビートたけし。荒巻が使用するのはS&W M29。.44マグナム弾を使用する強力なリボルバーだ。6インチバレル、木製メダリオングリップを装着、レッドラウンドノーズ弾が装填され、武士の図柄のレザーホルスターに入れられている。


実銃のS&W M629 Classic。口径は.44マグナム弾。荒巻の使用する黒のM29のステンレスモデルで、エクストラクターロッド・シュラウドがフルラグになっていたり、サムピースの形状なども変更されている。

ゴースト・イン・ザ・シェル 『ゴースト・イン・ザ・シェル』&『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』ブルーレイツインパック+ボーナスブルーレイセット
『ゴースト・イン・ザ・シェル』
8月23日(水)ブルーレイ&DVD発売、同時レンタル開始
ゴースト・イン・ザ・シェル ブルーレイ+DVD+ボーナスブルーレイセット(※初回限定生産) 価格:3,990円(税抜)
【数量限定生産】『ゴースト・イン・ザ・シェル』&『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』ブルーレイツインパック+ボーナスブルーレイセット 価格:7,590円(税抜)
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発売・販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント
公式サイト:http://paramount.nbcuni.co.jp/ghostshell/
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(c)1995 士郎正宗/講談社・バンダイビジュアル・MANGA ENTERTAINMENT

2017/08/18


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