MOA 台湾 ぶらり一人歩き 2018年12月 パート1
2018年12月7日(金)~9日(日)に台湾新台北市にある台北世界貿易中心(台北ワールドトレードセンター)で開催されたミリタリーイベント、MOA(Military Outdoor Airsoft Exhibision)のぶらり一人歩きレビュー。主催は台湾のミリタリー誌QRF.mag。
なお、本海外イベントでは日本の法令に適合していない製品も含まれるのであらかじめご承知願いたい。

昨年から場所が変わり、台北ワールドトレードセンターでの開催。出店社も50社から90社に増えたそう。ラスベガスのSHOT SHOW、ドイツのIWAショーに次ぐ、ワールドクラスのミリタリー、エアソフトイベントになりつつある。

その中でも最注目なのが、VefaForceCompany(VFC)。新商品が目白押し。

大きなトピックだったのが、この電動MP7A1。
これまでもVFCではガスブローバックガンのMP7をリリースしていたが、ついに電動ガンが発売される。
もちろんサイズはフルスケール。全長は415/638mm。インナーバレル長182mm。バッテリー、マガジン含めて約1.6kg。

トリガーは一般的なメカニカルスイッチだが、MOSFETが内蔵され、全弾撃ち終わった際のオートストップ機能、および、マガジン取り外し時のマガジンセーフティも備える。

30連タイプのマガジンを使用し、スプリング給弾で120発の装弾数。ただし、あまり入れすぎると破損するから110発以下にしてねとのことだった。そのためか公式カタログには装弾数90発と記載がある。

レシーバーは強度の高いナイロン樹脂製、トップレールはアルミ製。

バッテリーをセットするには、フロントカバーをオープンする。

バレル上部がバッテリースペースとなる。

タミヤミニコネクター仕様で、900~1000mAhクラスのリポバッテリーをセットできる。
またバッテリー電圧は3セルの11.1Vに対応、MOSFETを内蔵する。

セットするとこんな感じ。なお、11.1Vバッテリーで秒間24発の準ハイサイクルクラスの射撃レートを発揮、7.4Vリポバッテリーでも秒間18~20発程度にはなりそうとのこと。

チャージングハンドルを引くとダミーボルトが後退してホールド、チャンバー部の可変ホップアップダイヤルにアクセスできる。トリガー上のボルトキャッチを押し下げるとボルトが前進する。
またこのボルトキャッチは押し下げると電動ユニットが作動するので、弾抜きなどで空撃ちしたい場合は、マガジンを抜いていても作動させることができる。

金属製のフリップアップサイトが装着される。フラッシュハイダーはこの展示サンプルはプラ製だったが、製品ではスチール製になるとのこと。

内部電動ユニットは今回新規開発された専用のものでトルク重視のモーターを搭載、最大2Jまでのパワーに対応し、各国レギュレーションに合わせて調整される。したがって日本での初速は0.2gで90m/s前後と予想する。

もちろんドイツH&K社の正式ライセンスをUMAREX社より取得、HKマークなどの刻印もリアル。

ストックは伸ばすか、縮めるかの2ポジション。ガスブロの4ポジションは使えるかな?
アジアの発売時期は2019年5月予定。まずは3月のIWAショーに合わせてドイツで発売になりそう。

HK416 A5の電動ガン。こちらもガスブローバックがリリースされていたが、電動ガン化された。
発売は2019年の1~2月を予定している。

全長780/880mm、インナーバレル長275mm、重量2880g、装弾数300発、MOSFET内蔵。

メタルレシーバー、両側から操作できるセレクター、ボルトキャッチ、マグキャッチとフルアンビ仕様。

チャージングハンドルを引いてダミーボルトが後退、ロックされる。ドラムタイプの可変ホップアップダイヤル。

バッテリーはバッファチューブ内にセット。ミニコネクタ仕様。

そしてVFCのベガ社長が持っているのが、電動ガン、AVALON SAMURAI EDGE。

ブース中央にドドンと鎧兜と共に展示してあった。VFCのAVALONはプレミアムシリーズという位置づけで高品質なカスタムパーツが組み込まれる。

M-LOK対応の重量わずか230gというハンドガードを装備している。オレンジのアウターバレルは専用カスタムパーツ。

レシーバーはオリジナルデザインでマガジンハウジングにはサムライを象ったエンブレムが貼られている。

ストレートトリガー。電子トリガー+MOSFETを搭載し、プリコック機能のほか、セミ、フルオートに加え、3バーストモードへの切替も可能。

アンビセレクター、大型のアンビマグキャッチ仕様。

チャージングハンドルを引いて、ボルトオープン&固定、ドラム式可変ホップアップ調整ダイヤルを装備。

ストックはVFCオリジナルのQRSストック。

バッファチューブ内、バット部、チークウェルドスペースの3Wayでバッテリーを収納可能。

ガスブローバックライフルも続々登場。

米国ナイツアーマメント社正式ライセンスのM110 GBB、SR25 ECC GBB。

SR16 E3 CARBINE MOD2
M-LOK GBB(上)、SR16 E3 CQB MOD2 M-LOK 電動ガン(下)。気になる発売時期は、M110 GBBは2019年7月、SR25ECC GBBは2019年4月、SR16 GBBとAEGは2019年の8月か9月を予定しているそう。

ガスブローバックは全てガスブロックの前部分に六角レンチを使用して可変ホップアップ調整する仕組みになっている。

HK MP5 SD3アーリーモデル。ガスブローバックのMP5シリーズ最新モデルは内部ピストンユニットを大型化し、さらにリコイルが強くなった。従来同様にスチールプレスレシーバー、ロアレシーバーはあえての旧タイプをモデルアップ。

大型のサプレッサーと伸縮ストックで、チャーリー・シーンになり切ってネイビーシールズごっこができる。発売は2019年の2月か3月を予定。

VR16 STINGER II 6.5"。こんなサバゲー向きのコンパクトな電動ガンもVFCではラインアップする。

HK416 CAG。HK416のガスブローバックにガイズリータイプのハンドガードを搭載したデルタタイプのモデルも登場。

1911 Tactical Custom GBB。フルメタル仕様なので日本では発売されないが、こんな新商品も。

なんとなく、Kimberっぽいカスタム1911スタイル。全長224mm、インナーバレル長112mm、重量840g、装弾数20発。

チャンバー上に.45ACPの刻印のみがある。

台湾のGREEN GAS仕様で、注入バルブは背面にある。

面白いのが、リコイルスプリングガイドを回すことでホップアップの調整ができること。

ガスブローバックの試作モデルATR556。

どことなく、某SIG社の最新ライフルに似ている。というかロアレシーバーはそっくり。

AMP9。こちらもガスブローバックで、某SIG社のサブマシンガンにそっくり。

現在、ライセンス取得に向けて交渉中だそうで、そうなればアッパーも作り替えられて市場に投入されるのだろう。そしたら電動ガンも出るだろうか? 現在SIGのライセンスはサイバーガンからSIG社に移ったという話もあり、今後どこがエアソフトでモデルアップするのか動向が気になるところ。

台北世界貿易センターのあるエリアは台北101などの高層ビルがそびえる近代的な観光スポット。

下から見上げる台北101はもはやSF映画か、ファンタジーの世界に登場するバベルの塔のよう。最上階にはボスキャラが待ち構えていそうな存在感を放っていた。
怒涛の商品展示のVFCブースを離れ、次回のパート2では様々なメーカーの商品も紹介しよう。
MOA台北 パート2へ続く
[ パート1 ] [ パート2 ]
[パート3]
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