チャンバー! 〜交換する必要性は?〜 Vol.76
千葉県八千代市にある総合エアガンショップの「モケイパドック」にお邪魔して、技術主任の"でめちゃん"にカスタムガンのことをいろいろ伺ったので、連載で紹介しています!!
いらっしゃい!!
道楽「今回は電動ガンのチャンバーについてお話を伺いたいのですが...」
了解! 今回はチャンバーについて話していくよ!
電動ガンのチャンバーというのは、インナーバレル、パッキン、ノズル、マガジンと、多くのパーツが集合する場所なんだよね。だから組み合わせの相性が凄く多くなる。もし給弾や気密といったトラブルがないのであれば、壊れない限りはノーマルを使用するのがお勧めなんだよね。

道楽「なるほど、それでもカスタムパーツにする理由というのは何でしょう?」
"そこにカスタムパーツがあるからさ!" というのは冗談だけど、海外製電動ガンに組み込む場合は剛性アップによる精度向上に寄与する場合が多いんだ。例えばM4カービンのプラレシーバーをメタル化するように、ノーマルのプラチャンバーをメタルパーツ化すると精度は出しやすくなるよね。あとは、ホップアップの調整がしやすくなるというメリットもあるよ。

これがマルイ純正のスタンダードなチャンバー。レシーバーがテイクダウンできるように上下分割式となっているんだ。
道楽「けっこうパーツ点数が多いんですね」
そうだね。これに加えて、押しゴムとパッキン、インナーバレルを取り付けてチャンバーアッシー(アッセンブリー)を構成するんだ。

金属製のチャンバーがこちら。これはライラクス製のメタルチャンバー、亜鉛ダイキャスト製だよ。
形状は二種類あって、純正同様の側面ダイヤルタイプと、ロータリータイプ。
道楽「ロータリータイプってドラムダイヤル式のことですね。値段も結構違いますね。」

そうそう、従来のダイヤル式に代わって登場したのが、このドラム式ダイヤルなんだよね。
この方式になったことでパーツ点数が減って、かつ細かいホップ調整ができるようになったんだ。

ダイヤルの裏側に、渦巻き状の溝が彫ってあって、ここにホップレバーの後端突起が収まる。ダイヤルを回すと上下するよね。それで微妙なホップを掛けやすくなったんだ。
道楽「これを考えた人、天才ですね!」
だよね(笑)! このドラム式ホップダイヤルはもともとはカスタムパーツから始まったんだけど、今では本家のマルイも採用しているんだ。

有名なのはPROWINというアルミ削り出しのカスタムチャンバーかな。青いアルマイトカラーが印象的で、発売当時はこぞって組み込んだものだよ。
道楽「懐かしいですね! 私も組み込みました」
いまはパドックではPROWINチャンバーの取り扱いが無いんだけど、このZCもPROWIN同様の製品だよ。

ZCのVer.3用チャンバーもあるよ。
道楽「これちょっと形が違いますね。後ろに穴が開いている。」

そうそう。こんな感じでメカボックスにネジ留めできるんだよね。耐振動や剛性がアップして精度を上げようって意図だね。
さらにハイエンドパーツも増えていて、レトロアームズのCNCホップチャンバー ULTRAとか、GATEのEONホップアップチャンバーなんてのもある。
まあ、最初にも言ったけど、チャンバーは多くのパーツとの相性問題が発生しやすいパーツなので、沼に落ちないように気を付けてね~。
道楽「了解です!(笑)」
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