最大クラスの巨砲を誇るライフル

全長179センチ、重量26キログラムという驚異的な巨体をもつ対物狙撃銃、ダネルNTM-20アンチマテリアルライフル。
179センチって、日本人男性の平均身長より大きいです。重さも並みじゃありません。
ちょうどゴールデンレトリバーのメスくらいの重量があります。

装弾数はマガジン内3発・薬室内1発の合計4発です。使用する20mm×82弾は、なんと対空機関砲の弾丸。これは個人武装用のライフルとしては最大級です。

使用弾も並みじゃないってことです。もちろん射撃時の衝撃も笑えないレベルなので、ストックには大型の衝撃緩衝装置(ショックアブソーバー)を内臓しています。

南アフリカ共和国のアエロテクCSIR社が開発した本銃、NTW-20。

南アフリカは果てしなく広い草原を有しています。こういった国での戦闘は、フィールドの広大さと遮蔽物が少ない環境ゆえ、市街戦などとは比べものにならないほど敵との距離が大きく開きます。

そういった状況で優位に立つために、相手より長射程の武器が必要になりました。
この考え方の実績は、かつてマスケット銃に対してのエンフィールド銃が証明しました。相手より有効射程が長ければ、相手が有効射程まで前進するまでの間は一方的な攻撃が可能になるわけです。

ダネルNTW-20の有効射程距離は1,500mです。全長は二メートルを超える大型モデルのNTW-20/14.5ならば2,300mに達します。

バレットM82の有効射程距離は、1500~2000mというところです。動画内では車のドアにも痛々しい風穴を穿っています。

機関部サイドにセットされたマガジンが大変シブい、化け物ライフルなのです。