BATON airsoft M1911A1 CO2GBB LIMITED
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BATON airsoft M1911A1 CO2GBB LIMITED

レビュー: 金子一也 (Gunsmith BATON 店長)

JASG認定 CO2ガスガン M1911A1 CO2GBBにリミテッドモデルが登場

CO2のパワーを効率よく制御するTANIO・KOBA CO2バルブの搭載により、季節を問わない確実な作動と強烈なリコイルショックが楽しめる、BATON airsoft CO2GBB シリーズ。
2019年9月発売のBM-9を皮切りに、続々と新製品がリリースされている同シリーズだが、2020年9月に発売された第4弾のミリタリーガバメントM1911A1 CO2GBBに、特別仕様のリミテッドモデルが加わる運びとなった。(当記事執筆時点で、いわゆる通常モデルは品切れ間近となっている)

リミテッドモデル

M1911A1 CO2GBBについては、当Airsoft通信にて詳細なレビューを掲載しているので、そちらをご覧いただくとして、今回はリミテッドモデルの仕様を詳しくご紹介して行こう。
> TANIO・KOBA × BATON airsoft ガスガン M1911A1 CO2GBBレビュー

スペック


全長 220mm
重量 705g(マガジン含む)
銃身長 112mm(インナーバレル長)
装弾数 6mmBB弾 14+1発
価格 42,800円(税別)
発売日 2021年4月中旬予定
動力源 CO2カートリッジ式ガス
初速 最高:83.02m/s
平均:81.84m/s
最低:82.43m/s
ジュール:0.679J

※BATON airsoft アクリビスバイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、10発での測定、気温20度、[ ACETECH ] AC5000 弾速計にて測定

高強度ファイバー素材ならではの難しさ

高強度ファイバー素材

BATON airsoft製のGBBハンドガンはCO2による強烈なリコイルショックに耐えるため、トイガンに一般的に使われるABS系ではなく、実銃にも使われるファイバー素材で成型されているが、その耐衝撃性の強さゆえ、後加工によって表面を滑らかに均すことが非常に難しくなっている。

具体的な例を示すと、パーティングライン(金型の分割線に生じる成型上のバリ)を消そうとした際、パーティングラインそのものが硬いため、まずは番手の小さい(目の荒い)ヤスリを当てて行くわけだが、番手を上げて行くほど表面が削れ難くなるため、どれだけ磨いても表面が滑らかに仕上げられないのだ。

さらには、耐溶剤性、耐油性にも優れており、一般的な塗料では食い付きが弱く剥がれやすいため、ヤスリの切削跡を塗装で覆い隠すことも難しく、これをキレイに処理するためにはかなりのコストがかかってしまう。

GlockやH&K、SIGが製造している、いわゆるポリマーオートのフレームにパーティングラインが残ったままになっているのは、こうした理由により「パーティングライン処理→塗装」を行っていないものと考えてよいだろう。

BATON airsoftも同様の理由により、パーツ表面については未処理のままリリースしたわけだが、何しろモノが物である。パーティングラインを消して欲しいという多数のユーザーからの声に応え、リミテッドモデルという形で、完璧な外観のM1911A1を発売する決断を下したのだ。

完全分解からのパーティングライン処理

パーティングライン処理

M1911A1リミテッドモデルの製作は、製品状態のM1911A1をピンの1本に至るまで完全分解した上で、フレームとスライドのパーティングラインを手作業で削り落とし、磨き上げるところから始まった。
限定品とはいえ、通常では考えられない手間のかけ方だが、これまでシリーズを通じて全挺の分解調整を行って来たGunsmith BATONにとって、簡単とは言えないまでも、さほど困難な作業ではないのだ。

パーツの表面
パーツの表面

上述の通り、パーツの表面は磨けば磨くほど白く曇った状態になって行ったが、そこには確かな勝算があった。
ミルスペック※の耐摩耗性と耐衝撃性を誇るコーティング材、セラコートであれば、このファイバー素材にも強く密着することが、事前のテストでわかっていたからである。

※ミルスペック:アメリカ軍が必要とする様々な物資の調達に要求される仕様のことで、耐衝撃性や対温度性等、その内容は多岐にわたる。

唯一無二の選択肢、鈴友セラコート施工

鈴友セラコート施工

セラコートの施工は、その開発、販売元であるアメリカNIC社の日本輸入代理店にして、アジア初のセラコート認定施工所でもある鈴友株式会社によって行われた。

鈴友株式会社は、実銃に対する深い造詣と幅広い経験を活かした、「ガンテーラリング」という観点による施工を行っており、そこから仕立て上げられる加工品の完成度の高さは、他の追随を許さぬ領域に達している。

アウターバレル
スライド

今回のM1911A1リミテッドモデル製作にあたっても、第二次大戦時に生産されたパーカライジング(金属の表面にリン酸塩皮膜を生成させる処理)仕上げ独特の風合いを再現して欲しいという我々のざっくりした要望に対し、コーティング剤の特別な調合と熟練の手技によって、実銃に近い色合いと質感を見事形にしてくれた。

チャンバー部分を含むアウターバレルのみあえて色を変えているのは、実銃の再現という意味だけでなく、パーツを組み上げた際の印象をメリハリのあるものとするための工夫でもあるのだ。
セラコートの施工が可能というだけでは決して到達出来ない、鈴友株式会社ならではの完成度の高さである。

ハンマー
トリガー

尚、スライドとフレームだけではなく、すべての外装パーツ(※)にセラコートを施したことにより、個々の材質の違いによるちぐはぐな印象が消えて、気持ちの良い統一感が生まれている。
Gunsmith BATONスタッフが手作業で均したパーティング部分も、もともとそうであったかのような滑らかさを見せており、リミテッドモデルと呼ぶに相応しい仕上がりとなった。

※セラコート施工パーツ:スライド、フレーム、アウターバレル、バレルブッシング、リコイルプラグ、スライドストップレバー、ハンマー、グリップセーフティ、トリガー、ハンマースプリングハウジング、マグキャッチ、プランジャー

こうしてセラコート施工が完了したすべてのパーツを、今度は元通り組み上げるわけだが、美しく仕上がった各パーツの表面を傷つけないよう、1挺ずつ細心の注意を払って作業に当たったため、分解よりもはるかに時間がかかったのは言うまでもないだろう。

尚、製品を手に取った際、スライドの動作が若干重く感じられるかもしれないが、これは上述の通り、組み立て時の擦り合わせを最低限しか行っていないためだ。
特殊な機械で粉砕したセラミックを含有しているセラコートは、塗膜表面に微細な穿孔があり、この穿孔にオイルが馴染むことで自己潤滑性を発揮する。
組み立て時に注油を行っているので、ユーザーが使用するうちに滑らかな動作が得られることは間違いない。

バランスウェイト内蔵のオリジナル木製グリップ

木製グリップ

さらに今作では、このリミテッドモデルのために製作を依頼した、バランスウェイト内蔵のオリジナル木製グリップを採用している。

これはかのタニオ・コバ社が、自社製の1911系モデルガン用の木製グリップを発注している、株式会社MULEの製造によるもので、木目の美しいウォールナット材から削り出された贅沢な一品だ。

フルチェッカータイプ

表面はM1911A1のプラグリップに倣ったフルチェッカータイプだが、グリップスクリュー周りの丸く平面になった部分が正確に再現されているのは、最新の加工技術を導入している同社だからこそ可能なディティールと言えるだろう。

バランスウェイトを内蔵していることから、標準モデルのプラグリップと較べると表面のカーブが若干強い印象だが、セラコートによって実銃の雰囲気が高まっているだけに、全体の重量が増加(グリップだけで72g)しているというのは文句なしに歓迎出来るポイントだ。

300挺の完全限定生産

300挺の完全限定生産

ユーザーの、特に熱心なガバメントファンの声に応えて実現した、BATON airsoft M1911A1 CO2GBBリミテッドモデルは、300挺の完全限定で、2021年4月の発売予定となっている。

価格はそれなりの額になっているが、M1911A1 CO2GBBを完全分解してパーティングラインを処理し、セラコートを施して再組み立てを行うという手間に加え、オリジナル木製グリップが付属するとなれば、決して法外な価格設定では無いことがおわかりいただけるだろう。

実銃のディティールを忠実に再現した、BATON airsoft M1911A1だからこそ実現した、いわば「完全版ガバメント」の魅力を、是非ともお手にとって確かめていただきたい。

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[ BATON airsoft ]  M1911A1 CO2GBB


2021/03/20


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