東京マルイ 次世代電動ガン MP5A5 エアエアガンレビュー

東京マルイ 次世代電動ガン MP5A5 エアガンレビュー

東京マルイが世界初の電動ガン、FA-MASを製品として世に送り出したのが、1991年春。
電動ガンはそれまで主流だったフルオートガスガンをあっという間に席巻、サバイバルゲームのメインウエポンに昇り詰めた。
それからちょうど30年が経つ2021年春、東京マルイから発表され、この夏に発売となったのが今回紹介する次世代電動ガン、MP5A5だ。

次世代電動ガンは2007年末にAK74MNからモデルアップされた。リコイルが楽しめるシュート&リコイルエンジンを搭載、一部のモデルには残弾0でオートストップ機能や、金属製のリアルな外観などが盛り込まれた東京マルイのハイエンドライン電動ガンシリーズだ。

そのラインアップについに、ドイツの名門銃器メーカーのサブマシンガン(SMG)、H&K MP5A5が加わる!

「いまさらMP5ですか?」

次世代シリーズ登場当時、そんな話がマルイスタッフから聞かれたこともあった。
しかし、多くの新型SMGが登場した現在でもなお、根強い人気を誇るMP5は、次世代電動ガン化を望むユーザーの声も多く、筆者もそれを切望した一人だ。

近年、ショットショーなどの海外銃器見本市では、H&K社が一時期製造をやめていたMP5がラインアップに復活しており、ライセンス生産されたMP5クローンも賑わいを見せている。世界的にもこのクローズドボルト方式SMGの先駆者的存在であるMP5が見直されているといえよう。

MP5は映画にもよく登場する。映画「ダイハード」でブルース・ウィリス演じるマクレーン刑事がテロリストから奪ったMP5でナカトミビルを奔走するシーンはとくに印象的だ。

サイドビュー左
サバイバルゲームにおいてもMP5は小型軽量なことから、初心者や女性をはじめ、機動力を駆使して戦うアタッカー向けのウエポンとして人気を誇る。

サイドビュー右
今回発売されたMP5はこれまでのものからすべての点で見直された完全新規の電動ガンだ。
手にするとその重量感と剛性に驚く。

レシーバー
レシーバーは亜鉛ダイキャスト製だが、実銃のスチールプレス製レシーバー形状をリアルに再現。溶接の盛り上がりなども細かく作りこまれている。半光沢ブラックで塗装された仕上げもリアルな雰囲気。
しかもMP5ユーザーの念願であったワンピースレシーバー構造となり、激しいマグチェンジでマグウェルがパッカリということもなく、剛性もこれ以上ないほどに高い。

そして今回、ICでメカを統合的に監視制御する機能「Mシステム」が搭載されたことで、これもMP5ユーザーの念願だった3バースト射撃が搭載された。セレクターポジションの3バースト ピクトグラムが高揚感をこれでもかというくらいに煽ってくる。しかも従来スタンダード電動ガンはセレクター軸が偏心していたのだが、この次世代では中心軸に改善されている。セレクターレバーは樹脂製だがクリック感の節度は従来以上に高い。

レシーバー上部
レシーバートップにはオプションのマウントレイルを装着できる突起がある。レシーバー形状が見直されたため、従来のレイルは取付できないが、専用マウントが発売予定となっている。

エジェクションポート
レシーバー右面のエジェクションポートは従来のスタンダード電動ガンが一体のダミーだったのに対し、次世代電動ガンでは別パーツとなっており、射撃に連動して前後に可動する仕組み。マガジンハウジング右にはMade in Japan Tokyo Marui ASGKの刻印。

マズル
金属製のマズルは1990年代に見られたシンプルなトライラグ仕様が再現される。M14逆ネジ仕様ではないが、トライラグの突起に付属のマズルアダプターを取り付ければ各種対応サイレンサーを装着できる。

フロントサイト
フロントサイトは金属製。よくよくみると、ああ何ということでしょう!! 従来とは異なり、ブレードが別パーツとなっている。真鍮製のインナーバレルは公式スペックで229mm。

リアサイト
ドラムタイプのリアサイトは4段階に回してピープの大きさを調節できる。スタンダード電動ガンのネジ式とは違い、くるくると回し続けられ、クリッカブルで節度もしっかりしている。ドラム部もベース部も金属製。


付属のアジャストツールでドラムの上下調整が可能。またトップのネジを緩めて、左右調整も可能だ。

コッキングノブ
今回の新要素であるコッキングノブ。ノブを引くことでオートストップからの復帰動作となる。後退ロックもできるが、引くだけでも復帰動作可能。なお2秒以内に3回引けばオートストップがキャンセルされ、空撃ちモードになる。

全国1千万のMP5ユーザー憧れの、ロック状態から手のひらでスパンと叩いてロック解除する「HKスラップ」もできる。ノブは実銃同様に樹脂製で、軸は金属製、フロントチューブセクションはアルミ製だが、ノブが引っかかる部分は亜鉛ダイキャスト製で繰り返しスラップしても問題ないそうだ。
でも、心配性の筆者は、ここぞというときだけスラップしようと思う(笑)。

可変ホップアップ調節ダイヤル
コッキングノブを引くと連動してダミーボルトが後退、エジェクションポートがオープンする。可変ホップアップ調節ダイヤルはこの中にある。ちょっと奥まった位置にあり、指が細くないと操作がしにくい。

チャンバー下
ポートからホップ調整しにくい場合はマガジンを抜いてチャンバー下からもダイヤル操作できる。
レシーバーが一体構造になったことでマガジンを激しく出し入れしてもレシーバーが開いてこないのが嬉しい。ノズルは常に前進位置で停止するようになっている。
ダイヤル後ろにはユニットに異常が発生したときに知らせるインジケーターLEDがある。

また、マガジンを抜いているとユニットが作動しないマガジンセフティ機能がある。チャンバーの弾抜きをする場合はコッキングハンドルを一度引けば1発発射できるのでフィールドアウト時も安心だ。

ストックリリースレバー
ストックリリースレバーを左に引くとレシーバーエンドのスプリングテンションでストックが1cmほどリリース、そのまま引っ張ってストックを伸ばすことができる。

ストック
するすると滑らかに伸びる金属製ストックアーム。従来に比べ、ガタツキは格段に減っている。
バットプレートは樹脂製で滑り止めの突起が確実にホールドする。

グリップ
グリップフレームは実銃同様に高強度ナイロン樹脂製。今回ハンドガードやグリップなどの樹脂パーツは実銃を参考に高強度樹脂を使用しているそう。グリップ内にはEG-1000モーターが内蔵される。


高強度樹脂を採用したためか、グリップがスタンダード電動ガンよりも薄くなっていて握りやすい。上の写真はスタンダード電動ガンと、システマ PTWと比べたもの。最厚部で次世代が約30mm、スタンダードが約32.5mm、PTWが約27.8mm。


バッテリーは8.4Vニッケル水素1300mAhミニSバッテリーをハンドガード内に収納する。また2021年末に発売予定のマルイ純正リポバッテリーも使用できる。ハンドガードは取付方法が従来と変わってリアル構造になった。

このハンドガードはバッテリーを内蔵する都合上、少しだけ実サイズより下側に大きくなっているとはいえ、収納スペースはかなりタイト。バッテリーコネクタがアウターバレルに干渉しないよう側面に収めるなどコツがいる。

試しに手元にあったリアルサイズA5ハンドガードも取付できた。今後発売されるマルイのリポバッテリーがどのくらいのサイズかにもよるが、小型であればスリムな旧型リアルサイズハンドガードや、アルミ製のM-LOKレイルハンドガードなども取付できるかもしれない。

バッテリーケーブル
ハンドガードはフロントのピン1本で取り外せる。またレシーバー側の形状がリアル形状になり、ハンドガード内側のフック形状も再現された。バッテリーケーブルは新型のリポバッテリー用コネクタにタミヤミニコネクターの変換ケーブルが取り付けられている。電子ヒューズ化されたので、アウターバレル周りのヒューズボックスはなくなった。

MR30タイプ
リポ用コネクターは3ピンのMR30タイプで逆差し防止形状になっている。このことから純正リポバッテリーは2セルの7.4Vになるだろう。
リポバッテリー化により、トリガーレスポンスが向上する一方で、電流量もアップするので本コネクターになったのだろう。
また、バッテリーをつないだまま8時間立つとオートパワーオフとなり、システムがシャットダウンしてバッテリーを保護する機能がある。バッテリーを外して30秒待ち、再接続すれば復帰する仕組み。

マガジン
マガジンの装弾数は72発。スチールプレスのアウターシェルだ。スタンダード電動ガンのマガジンとはサイズが異なり互換性はない。

断面サイズ
ボトムから見た断面サイズ。スタンダードマガジンに比べて幅が広がり、前後長が短い。

次世代マガジンのほうが長い
全体の長さは次世代マガジンのほうが長い。溶接も従来がスポット溶接だったのに対して、次世代は全溶接になっている。

マズルアダプター
付属のマズルアダプター。角度を合わせてマズルに押し込み、回転させるとラグに引っかかって固定される。この手のアダプターはぐらぐらするものも多いが、マルイのはかなりガッチリと固定できた。

プロサイレンサーショート
プロサイレンサーショートを取付。スペーサーを使用してくびれがないように取り付けることができる。
スペーサーはナイツタイプ用とショート用の2種類が付属する。

本体実測重量は2,950g
本体実測重量は2,950g。これにバッテリー分が加わる。ミニSバッテリーは165g。純正リポはもう少し軽くなるかもしれない。

空マガジンの実測重量は182g
空マガジンの実測重量は182g。

射撃

ミニSバッテリーを接続して室内8mで実射してみる。
電子制御機能、Mシステムが搭載されたことでセミオートの切れは他モデルの次世代電動ガンよりも向上している印象だ。ただ、どうしても重いリコイルウエイトを駆動する都合上、ハイサイクル電動ガンの軽快さとは対照的に、立ち上がりが重めの撃ち味ではある。

トリガープルは1.1kg、ストロークはマイクロスイッチ化され短く滑らかになっている。

セレクターを3バーストにセットして撃つ。ダダダッと確実に3発が発射される。これは楽しい!!
そしてフルオート。激しいリコイルが腕から肩に伝わってくる。そして全弾撃ち尽くせばビシッとユニットが停止する。

コッキングハンドルを引いてロックし、マガジンチェンジして待望のHKスラップ!!

再び射撃!!
うーん、気分はジョン・マクレーン。

このMP5A5、Mシステムが搭載されたことで作動が非常に安定していると感じた。7つのマグネットセンサーにより、射撃制御ICが状態を監視、常にギアが同じ位置で停止している、そんな印象だ。初速も90m/sで高めであり、しかも振れ幅が少ない。

アイアンサイトで狙って室内8mでのグルーピングは楽々5cm以内に収まる。MP5のアイアンサイトはちょっと狙いにくいのが難点だが、光学照準器を載せてしっかり固定して狙えば、もっと集弾しそうだ。屋外30m、40mでの射撃精度はこの後公開する動画で確認してほしい。

撃っていて気付いたが、トリガーを途中で放せば3バーストは途中キャンセル可能。また残弾が1発の状態で3バーストしても1発だけ発射されてオートストップが確実にかかる。こういった細かい仕様にマルイのこだわりを感じる。

射撃

気になる点としては、まずストックが2ポジションということ。ここは時代考証よりも使い勝手を優先して3ポジションにしてほしかった点だ。

もう一つは、その重量だろうか。実銃の3.1kgに合わせたとのことだが、エアガンは必ずしも実銃と同じ重さである必要はないと思う。とくにMP5は軽快さが売りのサブマシンガン。サバゲーでのニーズを考えるとこのリアル重量は必ずしもメリットとは言えないはずだ。

むしろサバゲー用途として考えるならばコスパの高いハイサイクル電動ガンという選択肢もある。ここは用途や好みによって選択するのが良いだろう。

しかしながら、この次世代電動ガンMP5A5、実に完成度が高い。外観もさることながら、Mシステムを搭載し、これまでの次世代電動ガンから一気に進化した印象を受ける。とくに「安定度」「命中精度」「安全性」という点では他社の追随を許さないものがある。これでリポバッテリー化されたらどれくらいレスポンスが変わるかも楽しみだ。

そしてリポバッテリー化によってバッテリースペースが小さくなれば、クルツやSDなどのラインアップが登場することも容易に想像できる。今後のバリエーション展開にも期待が高まる。

ここ数年、電動ガンは電子制御化が進み、プリコックやDSG、ブラシレスモーターなど最新機能が盛り込まれてきた。正直に言って東京マルイはこの点において他社にリードを許していたが、ようやくこれで電子化が一歩進んだ。今後このMシステムはより進化し、売れ筋のARなど他モデルにも搭載されていくだろう。

電動ガン30年の集大成であり、新たなマイルストーンとなる東京マルイ MP5A5は、エアソフトファンなら手に入れておきたい一丁だ。

カスタム例
チームメイトのカスタム例。M-LOKハンドガード、サプレッサー、レイルマウント、ストックなどはGBB用規格のレプリカも装着できるそうだ。カッコいいなぁ。

分解動画はこちら。新型電動ガンの構造をぜひご覧あれ。

スペック


スペック

全長 500 mm / 660 mm(ストック伸長時)
銃身長 229 mm
重量 3,100g(空マガジン、バッテリー含む)
装弾数 6mmBB弾 72発
価格 59,800円(税別)
発売日 2021年8月18日
発射方式 電動ガン
8.4Vニッケル水素1300mAhミニSバッテリー
東京マルイ 純正LiPoバッテリー(未発売)
初速 最高:91.04m/s
平均:90.38m/s
最低:89.78m/s
ジュール:0.817J
回転数:980.6rpm

取扱説明書.PDF (21MB)

協力:東京マルイ

2021/08/18



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