KSC ガスガン U.S.9mm M9 07ハードキックHW レビュー

KSC ガスガン U.S.9mm M9 07ハードキックHW 【エアガン レビュー】

イタリアの銃器メーカー、ベレッタ社の製造するM92Fは、米軍制式採用トライアルを勝ち抜き、1985年に全軍にM9ピストルとして制式採用された。米軍に制式採用されたM92Fは、その後発生したスライド破損事故などから、ファイアリングピンの改修がおこなわれM92FSとなる。

M92Fといえば、日本では映画「ダイ・ハード」シリーズでブルース・ウィリス演じる警官、ジョン・マクレーンが使用したことで一気に知名度が上がった。それ以外でも「リーサル・ウエポン」や「男たちの挽歌」などさまざまなヒット映画に登場している。

KSCからモデルアップされるU.S.9mm M9は1998年12月に最初のモデルが登場。その翌年バルブ切り替え方法や閉塞タイミングなどを改良したハードキックタイプに刷新された。マグナブローバックで人気だったウエスタンアームズのM92Fよりも後発だったこともあり、各所ディティールの再現性が高い。2007年にソードカトラスで採用された07ハードキックメカを搭載し、2008年1月07ハードキックヘビーウェイトバージョンが発売された。

KSC ガスガン M9 07HK HW スペック
全長 216mm
重量 950g
装弾数 6mmBB弾 24+1発
定価 20,000円(税別)
発売日 2008年1月15日
KSC ガスガン M9 07HK HW 弾速データ
最高 80.89m/s
平均 78.00m/s
最低 74.99m/s
ジュール 0.608J
※エクセル バイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、10発での測定、気温27.0度、湿度53.0%

パーツリストI パーツリストII

KSC M9 右側面ガスブローバックガンでの評価要素はいくつかあって、私の場合は以下の8項目を定義している。
・形状の再現性
・表面仕上げなどの質感
・刻印の正確さ
・重量
・作動性
・作動音
・実射性能
・カスタム拡張性

上記の点で言えばKSCのM9は現在発売されているモデルの中でトップクラスといえる。

表面の仕上げも実銃の持つ黒々した雰囲気をうまくHW樹脂で再現している。WAのカーボンブラックよりKSCのほうが何度か手にした実銃M92FSの雰囲気と硬質感が良く出ている。

刻印の正確さという面ではベレッタUSA刻印の再現がWAのパテントの関係で難しく、BERETTA U.S.A.の部分がARMED FORCESと再現されている。
実銃M9の刻印参考までに米軍に納入されている実銃M9の刻印。丸にPBの文字は民生用と違って袋文字ではない。
KSC M9 左側面07ハードキックの作動は快調で、バキャン、バキャンと従来のKSCからしたらかなり激しくリコイルを感じる。昔のKSCってボコンボコンといった軽くてプラっぽいイメージがあったが、これでやっと他メーカーの最新モデルと並んだといえる。

ABSバージョンならばもっと速くスライドが前後するのだろうが、HWだとドシッとした重みが感じられる。

KSCの作動音はマルイに近い。というよりもWAのほうが異質な音なわけで、WAは擬音で例えるならばベキン、ベキンといった感じ。
ただしリコイルの強さはWAのVer.3がもっともドシッと重く感じる。ちなみに手元にあるマルイでの比較対象はハイキャパ5.1。

M9のフォルムは塊感が強くグリップを握った瞬間に950gの重量とあいまってズシリと男心をくすぐる。
ホールドオープン
ホールドオープン状態。07ハードキックメカのノズルが見える。

エジェクションカット面が内側に傾斜スライドを分解せずにチャンバーから付属レンチで可変ホップアップの調節をおこなえる。

スライドのエジェクションカット面が内側に傾斜しているのも実銃同様に再現。

マガジンリップが金属製なので、ローディング時にBB弾が削れてフィーディングランプあたりに削り粉が溜まる。リップ部分はプラ製にするのが主流なので改良して欲しいところ。
ファイアリングピン周辺リアサイトはホワイト・ドットタイプ。フロントサイトのホワイトドットと横一線に3つの白い点が並び、狙いやすい。素材はスライド一体のプラ製。ここはエリート系と同様に金属製の別パーツが良かった。

ダミーではあるがファイアリングピン周辺がリアルに再現されている。セフティをかけるとピンも連動して上に回転するのも実銃同様のギミック。

スライド上面にちょこっと飛び出ているファイアリング・ピン・キャッチがスライド一体でモールドとなっているのが残念。動かないまでもWAのようにブリーチ側のパーツとして別の質感にしてほしかった。
デコックアンビタイプのセフティをオンにするとコッキングされていたハンマーが連動してデコックされる。もちろんこの操作では弾は発射されない。

デコックされたハンマーの位置もリアルだ。
バレルが見える美しいデザイン
ベレッタM9独特のスライド上面が大きくカットされバレルが見える美しいデザイン。ハンマー側面には米軍部品番号が打刻されていて芸が細かい。トリガーガードの内側もマシニング加工されていて綺麗にパーティングサインが消されている。
マズル部分マズル部分にはライフリングが再現されているが、それほど溝を強調することなく、さりげない程度。

インナーバレルが目立たないようにかなり奥まっている。

マズル先端部分が平面ではなくてラウンドカットされた造形が良かった。

しかしKSCの商品はすべての面とエッジがキリッとしていて美しい。プラ製品でありがちなヒケなどは一切なく、撮影していて楽しい。
重厚感あるグリップ9mmダブルカラムマガジンを装備するだけあって重厚感あるグリップだが、握り心地は良い。

グリップ底部には軍用ピストルらしくランヤードリングを装備。

ダストカバーから、トリガーガード、グリップ背面にいたるまで美しくマシニング加工されパーティングラインが消されている。

グリップパネルは交換可能なので、KSCマークが気になる場合はベレッタの純正グリップやホーグなどのカスタムラバーグリップなども無加工で装着可能だ。

マガジンキャッチは左利き用に左右を入れ替えることが出来るアンビデクストラスタイプ。
グリップパネルを取り外し
グリップパネルを取り外してみる。実銃の各種グリップパネルが取り付けられるのはうれしい。

通常分解
通常分解(フィールド・ストリッピング)。スライドの組み立て時はバレル先端を押してショートリコイル状態にするとディスアセンブリレバーが楽に回る。アウターバレルの色合いは自分のイメージの中では真っ黒ではなく、艶消しのグレーっぽい色味。なので、ダークパーカーなどで再塗装しても良いかも。

フレーム

総重量は947gマガジンを含む総重量は実測で947g。
実銃の弾薬無しの重量は970g。ヘビーウエイト樹脂でズシリと重く、感触としては実銃を持ったときの印象に近い。

もう少しフロント部分が重ければバッチリなのだが、これはメタルアウターバレルが発売されれば解決しそう。


KSCの社ロゴKSCは実銃にはない自社マークなどを見えないところに配する。ディスアッセンブリーレバーを90度まわすとKSCの社ロゴ刻印が現れる。

JASG(日本エアースポーツガン協会)の刻印
また、トリガーバー下にJASG(日本エアースポーツガン協会)の刻印がある。
いずれも目立たなくて良い。
マガジンマガジンは6mmBB弾を24発装填できる。
素材は亜鉛ダイキャスト製で、リップ部分も金属製。このリップをBB弾が通過する際にBB弾が削れて粉がフィーディングランプに溜まるので、樹脂製のリップに変更してもらいたいところ。

マガジンフォロアーを一番下まで下げるとカチリとロックがかかり、BB弾を装填しやすい。フォロアーを解除するには軽く押してあげるだけでよい。

またこれは個体差だと思うが、スライド閉塞時に装填されたマガジンを抜くとBB弾が1発、リップからこぼれてしまう。
残弾確認のたびに気を使うので何とか調整できないものか。
マガジン背面マガジン形状は非常にリアルで実銃用マガジンも本体に挿入できるほど。
もっとも実銃マガジンのほうが長いので最後まで入らないが。

射撃ムービー
射撃ムービー
総評だが、質感、重量感、形状再現性、作動性など、どれをとっても現在国内で販売されているM9/M92Fではトップクラスといえる。刻印もWAのパテント刻印がびっしり書き込まれたものに比べたら自分の中では許せる範囲。メーカー刻印も控えめで奥ゆかしい。ただし、オリジナルマークのグリップは気になるのですぐに交換したくなる。初速は70m/s後半は有りまずまず。弾道性能は可変ホップなので調節は効くが、わずかにデリケートな弾道を描く。しかしながらゲームのサイドアームでも問題なし。やっぱりガスブロは夏場が楽しい。

2008/07/21

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