
KTW フリントロック ピストル 【エアガン レビュー】
フリントロック ピストルはそれまでのマッチロック(火縄式)銃やホイールロック(歯輪式)銃にかわり、1700年代にヨーロッパで活躍した火打ち石式の銃だ。火打ち石をコック(鶏頭)に挟み、トリガーを引くとこのコックが当たり金を擦り火花を発生、火皿の火薬に点火させるという方式。パーカッション(管打ち式)銃が登場するまで約100年間も使用された。構造が単純で安価な前装式が主流だったが、撃つたびに弾をマズル側から弾を装填する必要があった。

さて、今回はエアガンのなかでも異色とも言うべきKTWのフリントロック ピストルをレビューする。
岩手県花巻市のトイガンメーカー、KTWがモデルアップしたのは、1748年にジョージ・ワシントン大統領の銘入りでロンドンのホーキンスというメーカーで特注された.67口径スムースボアのフリントロック ピストル。
| KTW フリントロック ピストル スペック & 初速データ | |||||||||||||||||||||
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パッケージデザインは黒を基調とした渋いデザイン。韓国のDong sanのロゴとK.T.W.のロゴが並んでいることからもわかるように韓国製を日本仕様にKTWがアレンジを加えたもの。パッケージ外寸はW383×D158×H60mm。

フリントロック ピストルの左側面。渋いレリーフで装飾されている。銃床はABS樹脂製。
パイレーツ・オブ・カリビアンなどの海賊映画によく登場するのもこのフリントロック ピストル。
特徴的な装飾のグリップ。実銃は装弾数が1発。1回撃ったら、再び弾を装填しなくてはならないため、乱戦となる接近戦ではしばしば銃身を持ってこのグリップ部分で敵を殴りつけたとか。そのためもあってこのように金属製の床尾で装飾されている。

グリップ背面にはG.Washingtonの銘入りプレートと男性のレリーフで装飾されている。

フリントロック式のコック(鶏頭)と当たり金。鳥の頭みたいな形状なので、そのまんま鶏頭と呼ばれる。

鶏頭を後方へ引き上げ(1)、続いて当たり金を火蓋の上にかぶせる。
コッキングはほどよく堅いが片手で操作できないほどではない。構造的にはコッキングに連動して内部の3つのギアを介してピストンをコックさせている。まるで電動ガンのような仕組み。
このコッキング操作の後、トリガーを引けばバインッと鶏頭が落ち、当たり金をかすめ、と同時に火蓋が開き、火皿にフリントが落ちる。もちろんピストンもリリースされ弾が発射される。
実銃ではこの際にフリントが火花を放ち、火皿の火薬に引火、その火薬が銃身内のパウダーに着火し球形の鉛弾が発射されるという仕組み。

アウターバレルは真鍮メッキが施されている。LONDONと刻印がある。
本モデルとなったフリントロックピストルは銃身内にライフルが刻まれていないスムースボア、つまりマスケット銃で、1850年代からライフリングの施されたミニエー銃(Rifled Musket)が登場するまでは歩兵の主流兵器だった。
その先に小さな穴があり、ここに付属の六角レンチを差し込んで可変ホップアップの調節を行う。

バレル下部に実銃ではローダー(込め矢)の部分がBB弾の装填口になっている。
ローダーを左にひねってロックを外し、抜き取り、6mmBB弾を12発装填する。再びローダーを差し込みロックすれば装填完了。
重量は実測で729g。そこそこの重量感。さて、実射してみる。12発のBB弾を装填し、鶏頭を引き上げ当たり金を手前に倒す。そしてターゲットを狙い...っとサイトがないので、数メートル先のペーパーターゲットへ何となく狙いながらトリガーを引く。バインッという音ともにBB弾が発射される。
屋外でも撃ってみたが、弾道はかなり素直。まっすぐ弾が飛んでいく。初速がとても安定していることもあり命中精度はかなり高いはず。しかしサイトがないので狙ったところにぴたりと当てるのは困難。ドットサイトでも載せたくなる心境を押さえつつ、これでパイレーツ・オブ・カリビアンのジャック・スパロウになりきってエアコキオンリーのサバゲーで遊んだら楽しいかなと。最後に、実銃のフリントロック ピストルの動画もどうぞ。しかし弾を込めるの面倒そうだなぁ。
2011/11/13
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