UAB2 in STUDIO COAST 大会レポート
レポート:戸井 源太郎
2018年10月21日(日) 、東京・新木場のスタジオコーストにてUAB2の大会が開催されました。
UABとは「ULTIMATE AIRSOFT BATTLE」の略でサバゲーのプロスポーツ化を目指して活動をしています。
ちなみに、UABの後の「2」は2対2ということを意味しています。
今回は300回記念大会となる国内屈指の格闘技団体「PANCRASE(パンクラス)」とコラボし、賞金をかけて大々的に行われました。


UAB初の賞金試合ということもあり、開会式から大盛り上がりです。UAB2 in STUDIO COASTは会場のスペースの関係もあり2対2で行われます。当日は55組、110名が全国から猛者たちが集まりました。

UABの創始者であり、今回の企画を実現されたUAB運営事務局の岩井善信さんです。

試合はトーナメントで行われます。開会式後、その場で抽選し、ブロックを決めます。

スタートはこの黄色のテープに銃口を当てて、両手で銃をホールドした状態からスタートします。

フィールドは約7m四方とかなり狭いです。そこに審判が計6名!
UABではジャッジしやすいようトレーサーが必須となります。
試合時間は2分で、装弾数は100発。もちろん初速厳守です。
主なレギュレーションとして、
・フライングスタート禁止
・跳弾も全てヒット
・ノットコール(ヒット宣言をしない)
・施設の破壊
・BB弾の未発光
犯したら全てヒット判定になります。審判のジャッジは厳しく、絶対です。

ヒットされた選手はボックスにて待機します。

礼に始まり、礼で終わります。試合開始前と後は、お互いに握手を交わします。



いよいよ試合開始です。トーナメントなので、1回負ければ本日は終了! となるので、最初はどのチームも慎重で引き分けが多かったです。
引き分けの場合は、後ほど再試合、それでも決着がつかない場合はじゃんけんで勝敗を決めます。


3回戦、準々決勝くらいからは、緊張も解れてきたのか、積極的に前に出て戦っていました。
ハプニングとしては、「審判を押しのけた」=施設の破壊判定とか、銃のパーツが脱落=危険行為(物を投げつけた)ということで失格なんてこともありました(笑)。

6時間近くの熱戦の末、優勝したのは関西から来られたONE HUNDREDさんでした!
おめでとうございます。

このあと、表彰式がありますが、その前にUAB参加者のエアソフトガンを見せていただきました。
特に目立っていたUABに特化したカスタムをいくつかご紹介しましょう。


こちらが優勝者、ONE HUNDREDペアの銃です。フルフェイスマスクをするので、ストックは通常より下につけるか、下方に曲げてます。赤い方はストックなしで、パイプに頰付けして撃つそうです。
スポーツを意識し、派手に塗装し、ミリタリーテイストを極力なくしている感じです。銃ではなく、テニスのラケットのような扱いなんでしょうね。

ハンドガードが無く、バレルもバレルナットがそのまま露出して、極力軽量化しています。ストック基部は3Dプリンターで製作したものが販売されているそうです。

フルオートでなければ、エアコッキングでも参加はできるそうです。VSR-10で参戦のツワモノがいらっしゃいました!

こちらもストックは下位置に装着。こちらもハンドガードは無しで、ノーマルのアウターに塩ビパイプを通し、ラケット用のラバーテープを巻いています。

マルイのM93RにKSCのストックを装着。銃の長さや種類にも規定はないそうで、電動ハンドガンでもOKだそうです。

また屋外の駐車スペースにはG&G ARMAMENTの特設ブースが出展していました。
ブースには次期発売予定の新製品が展示されていました。

G&G ARMAMENTの特設ブースにはM.E.T.シューティング大会を同時開催。最速タイムを出した方には、なんとG&Gから電動ガンが贈られるそうです!

優勝者のONE HUNDREDペアの表彰式は、なんとPANCRASEリング上で行われました。
この模様は日本テレビMX地上波ゴールデンタイム生放送、AbemaTV生中継されました。

優勝者のONE HUNDREDペアにはG&G ARMAMENTは電動ガンのARP9を1丁ずつ、さらに賞金10万円が進呈されました!

全国統一ルールを設定し、対称のバリケードを配したフィールドで、スポーツとして競うのがUABです。
現在1対1のUAB1、3対3のUAB3、5対5のUAB5が、各地で行われています。
こういう撃ち合いの大会は公正・確実なヒット判定をすることが難しいですが、運営努力で、この困難を乗り越え、全国に普及しつつあります。
エアソフトガンはリアルな戦場感を味わえるサバゲー、そしてシューティングマッチ、そしてUABといろんな楽しみ方ができるのも魅力ですよね。
UABオフィシャルサイト


