台北国際航空宇宙防衛産業展 2023 トイガン展示
レポート:王清正
2023年9月14日から16日に開催された台北国際航空宇宙防衛産業展ではトイガンメーカーも多く出展していた。その模様を紹介しよう。

台湾では国防産業と玩具銃メーカーが深く結びついている。台北国際航空宇宙防衛産業展 2023では、中華民国玩具槍協會の加盟各社が展示していた。

G&G ARMAMENTは日本でもよく知られる台湾メーカーだ。国防がテーマの産業展なので、台湾の国産アサルトライフルT91歩槍の電動ガンをトレーニング用として壁面に大きく打ち出していた。

T91電動ガン以外にも、最新モデルが展示される。


ハンドガードとストックが折りたためてコンパクトに運搬できるFAR 556電動ガン。

トレーニング用として新型のMETが展示、実演されていた。

WE AIRSOFT。主にガスガンを製造するメーカーだ。

トレーサーや弾速計を製造するACETECH。

SVOBODAではバレットや、CHEYTACのガスガンを展示。


PAFではT75K3のガスブローバックの試作品を展示。

こういったT91戦闘歩槍用のカートキャッチャーなども展示されていた。

このタイプのカートキャッチャーはいくつかあり、自衛隊の20式や89式で訓練用にも作っても面白そうだ。

MODIFY
Airsoft GunsではSteyr EliteエアガンやPP-2Kガスガンが。

K1Aのガスブローバックも。

KJ WorksではKP-13F、P-09OR、L9-A2のガスブローバック。

VFCはいまや世界のさまざまなブランドのOEMメーカーとなっている。

BCM AIRブランドもVFCが製造している。

SIG SAUER PROFORCE、CYBER GUNのFN系もVFC製だ。丸山製作所といった関連会社、VFCの総代理店である泰亨玩具(TTI AIRSOFT)などの問屋の展示があった。

泰亨玩具(TTI AIRSOFT) TAIHENG TOYSのTP22コンペティション用オリジナルガスガン。


泰亨玩具のワルサーPPQ M2/M3ガスガンはUMAREXブランドで販売されている。

また欧州ブランドのUMAREXは空気銃やエアソフトを主に販売するが、その一部製品はVFC製だ。

LCT AIRSOFTはAKやG3系のモデルが多い。

ICS AIrsoftではCXP-APE電動ガンが展示。

日本では銃刀法の都合で見かけないが、ICSはハンドガンも多くラインアップする。

このHi-Capa CARNOTAURUSなんかカッコいいので日本でもウケそう。

世界トップの台湾の玩具銃と題された壁展示。もともとエアソフトガンは日本発祥であったが、世界各国からのOEMを経て、現在では独自のマーケットを築いている。この協会の説明によると世界のエアソフト、エアガン(空気銃)の年間生産額は15億ドルの規模で、そのうちの10%を台湾のエアソフトの輸出が占めているそうだ。さらにエアソフトだけで言えば世界の7割が台湾製なのだそう。

セミナーも開かれており、台湾の玩具銃のレギュレーションが解説されていた。
玩具槍(エアソフト)は3.1J以下、それ以上は空氣槍(空気銃)となる。撮影用途などの火薬を使うものは模擬槍と呼んでいる。
■関連リンク
台湾軍新小銃 XT112 台北国際航空宇宙防衛産業展 2023



