
東京マルイ BBオートローダー 電動給弾機
2025年4月16日に発売となった東京マルイのの電動給弾機、BBオートローダーを買ってみたのでレビュー。
パッケージは黒トーンで、クリアケース入り。幅153mm*奥行102mm*高さ169mm。
内容物はローダー本体、予備のガスブローバックBアダプター、BBステッカー、取説。
本体はODカラーの樹脂製で、米軍の弾薬箱(アモ缶)をイメージしたデザイン。表にはTOKYO MARUI、BB AUTO LOADER、CAL:6.00MM, BB1600 ROUNDなどがスタンプされる。横幅は140mm、高さは112mm
裏面にはバッテリーの蓋がある。
奥行きは74mm。アモ缶のロック部分はモールドのダミー。
上部にはこれまたアモ缶のキャリングハンドル風のカバーがある。このカバーは給弾ノズル保護やハンドル裏には各種アダプターを備えている。
底面。
単三電池4本で駆動する。メーカー実験値で約13,000発の給弾が可能とのことだ。
キャリングハンドルはガスブローバックと電動ハンドガン用の二種のアダプターとなっていて、給弾ノズルに差し込んで使用する。
キャリングハンドルは引っ掛かっているのでパチッと取り外す。結構固めにハマっているので荷物の中で不意に取れることはなさそう。給弾口はそのままで電動ガンスタンダードタイプ、次世代電動ガン、電動コンパクト、電動ショットガン、ショットシェル、ガスブローバックショットガン(SAIGA)、ボルトアクションエアライフルに対応している。
給弾口の外径は9.25mm。マルイの手動BBローダーと同じ径なのでこれまで市販されていたサードパーティ製アダプターも装着可能だ。なおノズル長は5.47mmだった。
試しにトレポン用のアダプターを取り付けてみたところ、ちょっとキツいが取り付けられた。緩いよりはマシだが、取り外すのに少々苦労した。
参考までにトレポン用アダプター、この位置にこの向きでうまく固定できた。
キャリングハンドルのロック側がBB弾の投入口になっている。突起を引けばカパッと開き、1600発のBB弾を収納できる。マルイのFINEST BB 0.2gの小袋1600発入りと同じなのが〇。投入口はBBボトルや小袋から流し込むには十分に広いサイズだが、BB弾の大袋から流し込むとこぼしそう。
BB弾の投入口から中を覗くと回転するドラムがみえ、バーがスイングして弾を隙間に流し込んでいた。
内部のギアには強化樹脂POMが使用されているそうだ。
ガスブローバックAアダプターはガスブローバックハンドガン、固定スライドガスガン(SOCOM MK23)、ガスブローバックのMP7、M4、89式シリーズに対応。
電動ハンドガン用アダプターは電ハンのノーマル、100連マガジンに対応。このアダプターで弾抜きもできる。
給弾口横にセットされているガスブローバックBアダプターは90度回して取り外す。BアダプターはガスブローバックAKシリーズに対応、またAアダプターに対応しているガスガンにも対応している。AとBでは少し形状が異なり、Aアダプターで給弾しにくい場合はBアダプターを使用してと取説にある。
BB弾含まず、単三電池を4本セットした重量は426g。荷物の負担になりにくい重さ。
1秒間に約10発! 驚きの給弾速度
さっそく乾電池をセットして、BB弾をザラザラと流し込んで次世代電動ガンM4マガジンに給弾してみる。キュイーンというすこし甲高い音と共にBB弾が一気に装填。「は、はやっ!!」思わず口にしてしまうほど。
全日本模型ホビーショーの発表時、秒間9発給弾と聞いていたが、新品の電池を使用したら、秒間10発は入っている。
次にガスブロのハイキャパマガジンに装填。たったの3秒で31発が歯抜けになることなくきっちり並んで装填!!
すっげーっ! 気持ちいい~!!
正直なところ、デザインに関してはアモ缶のミニチュアで、いかにも玩具メーカー然とした微妙な印象だった。だが、実際に使ってみると、その機能性、給弾性能はこれまでの電動給弾機を確実に超えてきたと感じる。
気に入ったところは
・BB弾1600発の収納量と、サイズ感のバランスがちょうどよい
・単三電池4本で13000発給弾のロングライフ
・秒間9~10発の給弾速度
・コンパクトで鷲掴みしやすい形状
・運搬時に逆さになっても給弾口から弾ポロしない
・アダプターが一緒に運搬できて紛失しにくく、工具を使わない交換も楽
逆に気になったところは
・投入口からBBボトルなどへ流し戻しにくい。弾種を入れ替えするのは面倒。
・キャリングハンドルの付け外しが少し硬くて落としそう
・価格が税込みで10,780円とややお高め
とはいっても確実性やこの性能を考えれば十分納得できるものなのでほぼ弱点のない優秀な電動給弾機と言える。
電動給弾機はセーフティエリアでの休憩時間、弾の再装填時間が大幅に短縮できる。マルイのBBオートローダー、おススメのアイテムだ。
電動給弾機の歴史・「クイッくん」秘話
1990年にトイガンメーカーMMCがマガジン3連結型を作ったのが国産初の電動給弾機で、公募によって「クイッくん」という名称が決まった。この製品はほどなくしてビッグモデルに販売権が移り、リニューアルを繰り返しつつ、ロングセラーとなった。
製品名の「クイッくん」は公募により決定したものだ。
当時はまだ電動ガン登場前で、主にBV式ガスガンの30~50連マガジンにゲーム中に給弾する目的で作られた。そのため形状も米軍ALICE装備のマグポーチにピッタリ収まるサイズだった。
1991年に電動ガンが登場してからも、ゼンマイ給弾の多弾数マガジンはまだなかったので、1990年代中頃まではマガジン給弾のお供として携行するプレーヤーが多かった。
2018年頃には販売がビッグモデルからライラクスに移り、しばらく販売され続けたが、ライラクスオリジナルのオートマチックBBローダーの発売と入れ替わるように2023年に生産終了となった。
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