Bollé Safety RUSH+ BSSI アイウェア

Bollé Safety RUSH+ BSSI アイウェア

今回紹介するのはサバゲーで最も重要なアイテムであるアイウェアだ。
サバゲーマーのみなさん、自分の目を守るアイウェア、どんな製品を使用しているだろうか。
市場には高価なものからリーズナブルなものまで、さまざまなアイウェアがあるが、大事な点は2つ。
ひとつは自分の顔の形にフィットするかということ、もう一つは製品の安全性能が一定以上あるかという点だ。どんなに高性能なアイウェアでも自分の顔に合わず、隙間だらけになってしまうのであれば本来の性能が発揮できないし、BB弾の直撃や、繰り返しの使用で壊れてしまったりするようなものではアイウェアの意味がない。

Bollé RUSH+を買ったワケ

私は普段からアイウェアをいくつか使い分けていて、メインで使っているのはワイリーX、ESSの2社で、それにBolleが加わった形だ。
ワイリーXやESSは主にシューティンググラスタイプを使用しているが、インドアフィールドや一部のアウトドアフィールドではシューティンググラスタイプは隙間が大きいので使用禁止となっているフィールドがある。そのたびにフルサイズの密閉型ゴーグルを引っ張り出していたのだが、フェイスマスクやヘッドギアに干渉しやすく重いし、もう少しコンパクトで使いやすいインドア用アイウェアはないものだろうかと探していた。

このBollé RUSH+はフィールドでよく見かけ、RUSH+だったらガスケットを付ければ使用OKというフィールドが多かった。またAmazonでの販売価格が4600円というリーズナブルなのも購入を決めたきっかけだ。

Bolléはどこの国のメーカー?

Bolléは1888年創業のフランスのブランドでフランスの法執行機関での採用をはじめ、スポーツ用、工業用ゴーグルなども有名だ。2001年にアメリカの光学機器メーカーBushnell傘下となり、2015年にはアメリカのVista Outdoorというアウトドア・シューティングスポーツメーカー傘下となり、総合アイウェアブランド Bollé Brandsの一部門Bollé Safetyとして、現在は米カリフォルニアに本社を置いている。2005年頃には日本にも輸入販売されはじめ私もX500やX900を使っていた。

Bollé RUSH+ BSSI

Bollé SafetyのRUSH+ BSSIはタクティカル用アイウェアとして位置づけられており、BSSI(Bollé Safety Standard Issue)は標準仕様という意味だ。
主に警察等の法執行機関など、犯罪や事故の初期対応部隊での使用を想定した製品で、軽量で安価ながら光学性能は十分なものが採用されている。

レンズ
レンズは公式スペックで2.3mmのポリカーボネイト製。実測で一番薄そうなエッジ部分でも2.1mmは確保されている。フレームレスなので視界がとても広い。ただし曲率が結構あるので実際に自分の顔にフィットするかは取り扱い店や、すでに持っている友達などにチェックさせてもらうのが良いだろう。

レンズはANSI耐衝撃規格のZ87+U6で、独自のプラチナコーティングと呼ばれる曇りにくさ傷のつきにくさが特徴。フレームにはZ87+とCSA Z94.3の耐衝撃マーキングがある。またMIL-PRF-32432Aの米軍ミルスペックも取得している。
ANSI(アメリカ規格協会)のZ87+では6.35mm、約0.9gの鋼球を45.7m/sでぶつけても大丈夫か、500gの錘を127cmの高さからレンズに落としても大丈夫といった衝撃実験のほか、レンズの光学性能テストなどをクリアしている証だ。

ゴーグル本体
ゴーグル本体、ガスケットキット、BSSIマイクロファイバーポーチ、セミハードケース、ELオリジナルメガネクロスがセットになってAmazonで4600円。恐ろしいほどのコスパだ。

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レンズ
レンズカラーはこのクリアと、スモーク、CSPと呼ばれるブルーライトをカットするカッパーの3種がある。
ガスケットはレンズを上下から挟み込む仕組み。ガタツキもなく、不意に外れることもなく、取り外しもしやすい。

私はサバゲーで使用するアイウェアは常にクリアを選ぶことにしている。以前に海自の特警隊(SBU)だった伊藤祐靖氏に伺った話でもスモークやカラーレンズは瞳孔が開いてしまいエイムしにくくなるので使用しないということだった。インドアやCQBなどのローライトコンディションや、コントラストが目まぐるしく変化する晴天下の森林フィールドなどではクリアレンズがおススメだ。
安定した照明下で行うシューティングや、コスプレ目的であればカラーレンズも良いだろう。

とヘッドバンド
ガスケットとヘッドバンドを装着した状態。調節可能なヘッドバンドはフレームから外れにくく、頭部にフィットするので激しい動きをするサバゲーでもアイウェアがズレることはない。
ガスケット、ヘッドバンド込みの重量は45gと軽量なのも良い。参考までにワイリーXのVAPORのガスケット+ストラップ付は54g。

ガスケットの内側
ガスケットの内側は固めのスポンジ。程よい薄さなので汗が染みこんでグズグズになることはなかった。
ノーズパッドはやわらかいゴム製。長年使用しているとこのパーツが変色するみたいな話を聞いたが、1年ちょっとではクリアなままだ。またガスケットを付ければノーズパッドのブリッジが固定されて脱落も防げる。


ガスケットの上下には換気孔があるのでレンズが曇りにくいのが良い。普段使用しているOneTigrisのフェイスガードであればゲーム中に曇りを感じることはほぼなかった。


テンプルは柔らかい樹脂とラバー素材のハイブリッドでズレにくい。


テンプル内側の刻印。台湾製の刻印もある。


セミハードケース付きなのが嬉しい。ケースにはフックとベルトループも付いている。

ヘッドギアへの干渉も少ない
ヘッドバンドが細身なので耳やヘッドギアへの干渉も少ない。チームメイトも何名かが使っている。フィールドで使用しているプレイヤーがとても多い。

フェイスマスクと干渉しにくい
フェイスマスクと干渉しにくい絶妙なサイズ感。

先日、土砂降りの森林フィールドSEALsでサバゲーをしたときもメッシュマスクに、曇り止めをあらかじめ塗ったRUSH+という装備だったが、全く曇らずに1日快適にサバゲーできた。

あえて気になることは書くとすれば…

このBollé RUSH+、とくに不満点はなく、1年以上使っているが、改めてレビューするにあたって、なにか短所とか欠点をとアラ捜しをしてみたが、なかなかみつからない。
自分の顔にフィットするし、視界も十分広いし、価格も安い。とにかく扱いやすいアイウェア。これ1本でインドアからアウトドアまで使える。シューティンググラスタイプなのでメガネとは併用できないのは仕方ないが。

あえて搾りだすならば、やや華奢な感じはする。まあ、ワイリーXやESSのミリタリー向けのヘビーデューティーな製品と比べるとって話なので、エアソフトシューティング、サバゲーユースに初心者からベテランまで十分お勧めできるアイウェアだ。

これまで40年間、様々なアイウェアをサバゲーで使用してきたが、今回紹介するこのBollé RUSH+ BSSIはかなり気にっている。

2年使ってみて、ヒンジが破損

ヒンジ破損
月一でサバゲーで使用して、2年が過ぎたころ、フィールドで着用しようとしたらつるとフレームが外れていることに気づいた。左のつるを固定するヒンジ部分が割れている。反対側の右ヒンジもひびが入っている。一応この状態でもつるが取り付けられたので、この日のゲームはその状態で使用したが、危険なので後日、本体だけ買いなおしてガスケットとヘッドバンドを流用して使用することにした。
やはり、華奢な点は否めず、ヒンジ部のひび割れチェックをして、安価な製品なので2年程度で買い換えていくのが良いだろう。

CSPレンズ
今回はCSPコッパーレンズを買ってみた。基本自分はサバゲーではクリアレンズを使用するが、これならインドアでも何ら問題なく使用できる色味。可視光透過率は65%だ。屋外では太陽光を適度にカットしてくれるし、暗所でもスモークレンズと違ってとても見やすい。

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2023/02/19


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