トレーニング ウエポン フェスティバル 2024
2024年4月19日(金)~21日(日)に東京都 秋葉原UDXギャラリーLにて開催された第3回 トレーニング ウエポン フェスティバル の模様をレビュー。主催はNBORDE、イベントサポーターはPTWメーカーのSYSTEMA。

今回NBORDEから初お披露目となったKS-1。ナイツアーマメント社(KAC)が開発し、2023年にイギリス軍がL403A1として採用したアサルトライフルだ。
この話題の最新軍用ARをNBORDEが忠実に再現。まだ試作モデルと言うこともあり、詳細な写真は撮影不可だったが、最新のフルアンビレシーバーに、URX6ハンドガード、MIADグリップ、CTRストック、ディンプルアウターバレル、QDC/MCQ-PRTサプレッサー(モック)などが装着されていた。

本イベントにはナイツアーマメント社からリード・ナイト三世氏も来日し、KS-1についての解説を行っていた。会場には官公庁の担当者も来場していたので、近い将来、日本のローエンフォースメントにもKSシリーズが採用、なんてことがあったら激熱だ。

イギリス軍が採用したKS-1が13.7"バレル、KS-2が14.5"、KS-3が11.5"バレルとなっている。


この日は実銃のKS-1に関する写真や各オプションの写真なども公開されていた。

KAC LAMGの動画。ストーナーLMGの血統を受け継いだ軽機関銃。

続いてSYSTEMAが展示していたのが、こちらのPTW GBBコンバージョンキット。従来のPTWに組み込みできるガスブローバック化キットだ。レシーバーに若干の加工が必要なものの、GBB化して再び電動ガンに戻すこともできるそうだ。

パワーソースはCO2カートリッジ。マガジンはPMAGスタイルの樹脂カバーとなるそう。

チャンバーも取り換えとなり、上のバーがホップアップ調整レバーとなる。

ピストンには給排気孔があるのもシステマらしい。

SYSTEMAが展示していた従来PTWのブラシレスモーターキット「MONSTER」。

航空宇宙産業にも使用される高性能な44000回転のインナーローター式細径ブラシレスモーターを採用。これにフルストローク仕様のギアボックスを組み合わせたことで、プリコック機能を実現したハイレスポンスなユニットだ。フルストロークギアなので、従来のシリンダー&スプリングとインナーバレル長を活かして、最新のブラシレスユニットに置き換えられる。

モーターには制御基板が追加され、ギアボックスとの通信が行われる。フルオート時も回転制御されているのでとても安定した射撃感だ。

ギアの位置検知には従来の光センサーに代わり、磁気センサー方式を採用している。
SYSTEMA MONSTER実射動画
SYSTEMAのブラシレスモーターキット、MONSTERの実射をしてきました。プリコック機能搭載でレスポンスが抜群でした。#トレポン#PTW#トレフェス pic.twitter.com/DLwJo9hfgp
— ハイパー道楽 (@hyperdouraku) April 23, 2024
システマのスタッフに各モーターのトルクと回転数の関係を聞いてみたところ、モンスターのモーターが一番回転数が高いが、トルクは低く、インフィニティモーターが一番ハイトルクだが回転数が遅く、従来のKUMI-490モーターはトルクも回転数もその中間くらい、ということだった。そのため各ユニットで最適なギア比を設定しているという。

SPEED STARはマック堺氏の要望により、競技射撃に特化したコンペティションモデルとして開発された。
その市販モデルがシステマから発売される。

こちらが市販モデルの形状。
アッパーレシーバーは粉体焼結3Dプリントのナイロン樹脂製、オリジナルデザインのグリップ、ストック、ハンドガードは真空注型のウレタン樹脂製。フルカーボンのアウターバレルに、ロアレシーバーはアルミフレームにオプションの放熱対策と軽量化の削りを入れており、重量は1500g以下という軽さを実現している。

アルミ製ストレートトリガーが標準装備となる。また内部ユニットは4セル対応となっており、14.8Vバッテリー駆動によるハイレスポンスな作動を実現している。

7075アルミを使用したインフィニティのギアボックス。カラフルなアルマイト仕上げとなっている。

TWF2024限定モデルの刻印でストレートトリガーも組み込まれて展示されていた。

SYSTEMAとmomopapaコラボによるカスタムハンドガン。

ハイキャパ系のガスブローバックで、樹脂製のカスタムスライドとカスタムフレームが組み合わされる。これに従来から発売していたSYSTEMA製のCO2マガジンを組み合わせる。
実射してみた感触としては、どのモデルもそれぞれに味付けが異なる撃ち味。ドットサイトの有無でも変わるが、コンプ付きのTTIがとても鋭いリコイルで好みだった。

マガジンはアルミ製で、2023年式の新型バルブが装着されている。スライドは真空注型によるウレタン樹脂製で、モデルによってスライド長カット、セレーション追加等のマシニング加工後、仕上げを施している。

一般来場者が持ち込んでいたKAC PDW!! インフィニティが組み込んである。ディンプル加工のバレルはこの辺りから登場した記憶がある。

MOVEのブースではMAXIM DEFENCE PDXが展示。

NBORDE、HDP、Zparts、各ブランドの未仕上げレシーバーが展示されていた。

KAC SR-16のコンプリートモデル。多くのファンがいるKACを代表するモデルだ。

BCM CQB-11 Mk2。BCMの最新モデルも展示。

美しく再現されたレシーバー形状。

各種アルミアウターバレルも展示。

モデルショップPAPAブースではナイツのハンドガードや資料がズラッと並んでいた。

DEFCON1ではACR MASADAにインフィニティを組み込んだモデルが展示。カッコイイ!

ロアレシーバー内部。

バレルエクスチェンジも可能。

MAGPUL PDRにもインフィニティを組み込み中とのこと。ブルパップの撃ち味が気になる!!

PTWにスタンダード電動ガンのマガジンを使えるようにするアダプター。

テイクダウンして取り付ける。オートストップは効かなくなる。

Gunsmith NBABAではゴールドに輝くカスタムフレームや、水転写によるオシャレデザインのグリップが展示。

こちらはシリンダーオープナー。メンテやカスタムする人には便利なツールだ。

OPTICS DEALERではGEISSELE SUPER DUTYレシーバーを展示。

CRY HABOC TACTICALのQRB KitとLAW TACTICALのフォールディングストックアダプターも展示されていた。

七洋交産ではFIRST SPEAR プレートキャリアが展示。レベル3のトラウマプレートもあって、一昔前の感覚からすると、どちらもこんなに軽いの?ってくらい軽量化されていた。

SUREFIREのXSCウエポンライト。350ルーメン/2,000カンデラ。

バッテリーパック交換式で末永く使えそう。

TASMANIAN TIGERの展示を行っていたユーロサープラス。
乙夜さんも装備を付けて参戦していた。

乙夜さんが持っているのがこちらのMEGARAYという巨大なサーチライト。

GATORZではBLASTSHIELDシューティンググラスが展示。A7075超超ジュラルミン素材のフレームが自分の顔にめちゃくちゃフィットした。

ノーズパッド上部のセンター一ヵ所でレンズが保持されていて、レンズが簡単に取り外せる。スペアレンズカラーもあり。

マルチツールのLEATHERMAN。レザーマンツールジャパンは刃物の町、岐阜県関市にあり、初期のレザーマンのナイフブレード製造を担っていたこともあるそう。

ORSTRICHブースではアメリカのSimX社が開発したVR医療シミュレーションのデモンストレーションを行っていた。実際に体験してみると、まるでその場で救護しているような臨場感があった。

NBORDEはVFCから製造協力してもらっていることもあり、この日はベガ社長も来場されていた。

会場入り口には前回同様に海外パーツメーカーのバナーとともに、カスタムガンやパーツ展示が行われていた。

秋葉原UDXギャラリーはシックなトーンの会場で、まるで本場ラスベガスのShotShowを思わせる。

シューティングレンジも完備し、トレーニングウエポンを試射できた。

長谷川トモさんもいらしていた。トモさんはナイト家とは旧知の仲で、フロリダのご自宅にも遊びに行ったことがあるのだそう。

塗装ブースでは、リード・ナイト三世氏、マイケル氏によるペイントパフォーマンスも行われた。


即興でのペイントだが、このクオリティ!!
トレポンコンテスト
今年もトレポンコンテストが開催された。来場ユーザーによる渾身のカスタムPTWをご紹介!


NBORDE賞に輝いたのはオイカワさんのKnight's MRE M4A1。


SYSTEMA賞はさきっぺさんのギラギラポン。


TWF委員長賞には久保内(弟)さんの M4+M203。
また以下の7作品が特別賞として選ばれた。

6番目のナイツ 國兼正史 さん

DDM4V7s TORNADO なか@ さん

SR−15 M4 たらマヨ さん

FORTIS PTW CUSTOM ニャロメ さん

DDM4 PDW セジ さん

BAD x ICRW koppe42 さん

M727 CARBINE A2マニア さん
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