マルイのHFC134aガスが廃番!? 事実を確認してみた!
先日、近所のホビーショップにガスガン用のガスを買いに行ったところ、マルイのHFC134aガスがもう廃番と言われて驚きました。今回はその事実確認をしてみたというお話です。
マルイのHFC134aガスは本当に廃番なのか?
先日、近所のホビーショップにガスガン用のガスを買いに行ったときのことです。
店主に「ガスガン用のガスが欲しいのですが、ありますか?」と聞きました。
「こちらですね。」と店主が指差したのは、マルイのノンフロンガンパワーとライラクスのハイバレットガスHFC152a。

どちらも可燃性のガスで、自分は室内で撃つことも多いですし、基本的にHFC134aを使用してきたので、「HFC134aはありますか? マルイ製だと青い缶のものなのですが...」と聞いてみました。
すると店主は「あー、マルイのHFC134aはもうメーカー廃番だよ。ホームページにももう載ってないよ。」という返答。
(えーっ!! 嘘でしょ) と驚きましたが、その場でマルイの公式サイトを確認するのもどうかと思ったので、「あーそうなんですね...」と購入を諦めました。
帰宅して公式サイトを確認すると、確かに250gの小さい缶は廃番(OUT OF PRODUCTION)となっていましたが、400g缶はまだ通常掲載されていました※。

※東京マルイ公式サイトより引用。2025年11月現在
東京マルイに直接確認
そこで、メーカーである東京マルイの広報ご担当者に確認してみました。
「HFC134a 400g缶は現在も出荷しており、廃番にはなっていません。」
との回答でした。
ただし、国の規制により出荷数が制限されており、以前に比べて問屋への供給量が減っているのは事実とのこと。
そのため、問屋がショップごとの販売実績などに応じて、割り当てを調整している可能性もあるそうです。
「そのショップが取引している問屋が、仕入れを断る理由として“廃番”と伝えたのかもしれませんね。」
というお話でした。
問屋にも話を聞いてみた
次に、問屋さんにも確認してみました。
玩具業界では、マルイから直接仕入れる「一次問屋」と、そこから商品を仕入れてショップに卸す「二次問屋」があります。
まずは一次問屋のA社にお話を伺ってみると――
A社「確かにマルイのHFC134aは流通しています。ただ、年に数回だけ“配給”のような形で入荷するので、主要取引先への出荷を優先しています。」
とのことでした。
続いて、複数の二次問屋にも話を聞いてみました。
B社「マルイのHFC134aは、私たち(二次問屋)には回ってきませんね。どこに流れているのかも分かりません。」
C社「流通はしていると思いますが、ウチにはほとんど入ってきません。自社ブランドのガスがあるので何とかやっていますが…。そういった事情もあって、そのショップさんは“廃番”と言ったのかもしれませんね。」
――というお話でした。
結論:マルイの青いガスは廃番ではなく流通している
結論として、マルイの青缶400gのHFC134aガスは廃番ではない、とのことで安心しました。
ただ、その流通量は以前に比べて減っており、扱っていない問屋やショップもある、ということです。
自分はその後、Amazonで販売しているショップがあったのでそちらで購入しました。
一方で、先日のホビーショーでスタッフさんから伺った話だと、いまや東京マルイのエアガン製品は電動ガンよりもガスブローバックガンのほうが人気とのことで、とくにM4A1 MWSをはじめとする長物ガスガンは高い人気を誇るそうです。
ガスガンは大人気だけど、これまで主力だったHFC134aガスは入手しにくくなっているという現状に少し不安を覚えました...。
もちろん、HFC134aはマルイ製品だけでなく、各社オリジナルブランドのガスが流通していますし、マルイからもノンフロンガンパワーという温暖化係数の低いガスも発売されています。
ただ、HFC152aやノンフロン(HFO1234ze+LPG)は可燃性だったり、ガス圧がHFC134aとは異なるため、それら製品が混在したときの使い方には注意が必要です。
日本全体で見れば玩具であるガスガンに使用されるガスの量は微々たるものかもしれませんが、大気に直接放出するものですし、国や産業界の方針もあります。
ガスガンを主力製品としている国内メーカーは東京マルイだけではありませんから、はやく安全で、環境負荷が小さく、リーズナブルな代替ガスが業界全体で普及してくれることを望みます。
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