女性がカッコよく銃を構える方法を考える

女性がカッコよく銃を構える方法を考える

つい最近あるドラマの銃器監修をさせて頂いた際に、女優さん達に銃の安全管理手順や構え方を教えするという機会があった。また、これまで女性サバゲーマーや、実弾射撃、シューティング企画で女性の銃の構え方をみていて、こうしたら女性がカッコよく銃を構えられるのではないかと思い、本コンテンツを企画してみた。
女性サバイバルゲーマーや、初心者の参考になれば幸いだ。

銃の握り方

まずカッコよく銃を構えるには、銃の握り方から。
利き手でグリップ
こちらは一般的なオートマチックピストル。利き手でグリップする際に親指の付け根、中指がなるべくグリップ上のほうに密着させて握りこむ。このことをハイグリップと呼ぶ。
グリップの下のほうを握ってしまうと反動でグラついたり、不安定に見えてしまう。


両手で銃を握る際はサポートハンド(この場合左手)の親指の付け根のふくらみをグリップ左面にあてがう。両親指は重ねる感じで。

トリガーフィンガー
トリガーフィンガーはフレーム横にレストさせ、撃つときだけ引き金に指を添えよう。
サポートハンドの指は前から被せ、グリップを左右から挟み込むように力を加える。

両肘を曲げて
女性にありがちな構え方。両肘を曲げてしまい、目線より低く構えてしまっている。首も傾げがちになりやすい。ドラマなどで演者の顔を撮りたいがためによく見る構えだが、カッコよくない。


両腕は肩からまっすぐ伸ばし、両肩の高さを均一に。一般的なアイソサリーズ(アイソセレス)スタンス。

正中線
首も傾げないで正中線に真っ直ぐし、目線の位置まで銃を上げるとより、カッコよく構えられる。

腰を引かずに構える
体全体は背筋を真っ直ぐ、腰を引かずに構える。スタンスは肩幅ほどに開き、気持ち右足を引いて反動に備えても良い。

ガードポジション
ガードポジション。銃をターゲットサイドに向け、体の前にセットする。このまま振り上げずに直線的に銃を肩の高さまで持ち上げながら、腕を伸ばしていく。

レストポジション
レストポジション(ストレートダウン)。銃口を下に向けて体の前で保持する。肘は引き締めて銃の重さを感じるくらいがカッコいい。

ウィーバースタンス
ウィーバースタンス。左右対称のアイソセレススタンスに比べて、少し斜に構えたスタンスで、見栄えが派手なので映画やドラマなどにもよく登場する構え方。

ウィーバースタンス
ウィーバースタンスは右腕を押し出し、左腕は引き寄せて、その両腕の押引きのバランスで銃を固定する。

片手で銃を構える場合
手が小さい女性ではハンドガンを片手で撃つ機会は少ないかもしれないが、もし片手で銃を構える場合、サポートハンドは右胸筋付け根に握りこぶしを立てることで利き腕をホールドしやすくなる。またコンバットシューティングの際に被弾時に少しでもダメージを軽減するという狙いもある。
片手より両手で構えたほうが銃をホールドしやすく命中率が上がるので、基本的には両手撃ちを心がけよう。

銃口を自分の手で塞いじゃう
銃口を自分の手で塞いじゃうのはNG。カッコ悪いだけでなく危ないのでので注意しよう。

ライフルの構え方

ハイグリップ
ライフルもハンドガン同様にハイグリップを心掛ける。なるべく上のほうを握ろう。

レシーバー横にレスト
撃たない時はトリガーフィンガーはレシーバー横にレストしておく。

ローレディ
ローレディ。銃を体の前に保持し、銃口は下向きに。一般的なライフルのレスト方法。銃口が仲間へ向かないように注意。

ハイレディ
ハイレディ。銃口を上向きにして携帯するレスト方法。ストックは脇の下へ挟み込むと楽。銃口が真上を向いてもOK。

ストレートダウン
ストレートダウン。撃つ必要が無い時、仲間と密集体形を取っている時など、銃口を真下に向けて安全を確保しつつ狭い場所でも銃口が向き合わないようにする。サバゲーのスタートポジションではこのスタンスでいるとカッコいいぞ。

コンバットレディ
コンバットレディ。ローレディと似ているが、ストックを肩に付けて銃身を少し下げている状態。
いつでもすぐに撃てる臨戦態勢に向いている。サバゲーの侵攻時にこのスタンスで動くことが多い。

真っ直ぐに狙う
ターゲットを狙うときには肩の付け根にしっかりとストックを当て、真っ直ぐに狙う。ハンドガード下にバーティカルフォアグリップを付けると女性でも重いライフルを支えやすいぞ。

頭の傾き
女性に限らずだが、初心者にありがちな頭の傾き。照準しようとして首をかしげてしまっている。

首は傾けずに真っ直ぐ
頭は傾けずに真っ直ぐにする。

NGポジション
女性にありがちなNGポジション。腰をクネっとさせてしまい、重心が後ろの脚に乗ってしまっている。頭も傾げがちでNG。

少し体重を前に乗せる
少し体重を前に乗せるくらいの感覚で背骨から骨盤までを真っ直ぐに構えたほうがカッコよくなる。

ライフルの射撃ポジション

立って撃つばかりでは敵から撃たれ放題になってしまうので、バリケードに隠れたり、少しでも姿勢を低くして敵から撃たれないように射撃ポジションのバリエーションも覚えておこう。

ニーリング
ニーリング。片膝を地面について撃つ方法。姿勢が低くなり、障害物にも隠れやすい。

ダブルニー
ダブルニー。両膝を地面についてより安定させて撃つ姿勢。ここから伏せ撃ち(プローン)に移行しやすい。
ただしニーリングより移動しにくいスタンスでもある。

プローン
プローン。伏せ撃ち。地面に寝そべって撃つ姿勢。足は安定させるために広げ、かかとを地面に付けるのがポイント。

両肘も地面に付けて銃を安定
両肘も地面に付けて銃を安定させる。

つま先で反動を受ける
被弾面積を減らすために両足を閉じて、つま先で反動を受けることもある。状況に応じて選択しよう。

モディファイドプローン
モディファイドプローン。変則伏せ撃ち。右腕を地面につけ、銃を低く構える。プローンより移動しやすい姿勢。

車の下の隙間
車の下の隙間から撃つときに活用できる。ただしサバゲーの場合、ホップ回転が横に掛かってしまうので、遠距離を狙うのには向いていない。

ライフルのスイッチング

バリケードから射撃する際になるべく体の露出を抑えるために、ライフルを左で構えることがある。このスイッチングの方法はいくつかあるが、初心者でもやりやすい方法をひとつ紹介しよう。

左肩に当て換える
まずは右で構えていたライフルのストックを左肩に当て換える。急いで射撃したい場合などはこの状態で左構えとして撃つこともある。

ハンドガードへ移動
次にグリップしていた手をハンドガードへ移動。

スイッチ完了
ハンドガードに添えていた左手をグリップへ移動させてスイッチ完了。

さおりーぬ
今回、撮影に協力いただいた、さおりーぬ。サバゲーマーでもあり、インスタグラマーでもある。池袋サバゲ部所属。BABYMETAL好き。
Twitter : https://twitter.com/saoreane
Instagram : https://www.instagram.com/saoreane_airsoft/?hl=ja

撮影協力:東京サバゲパーク、ゲイターズジャパン

2020/12/30

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