King Arms Daniel Defense GBB【JASG認定】
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King Arms Daniel Defense GBB【JASG認定】

レビュー: 金子一也 (Gunsmith BATON 店長)

JASG認定ガスガン King Arms Daniel Defense GBBシリーズ

第二次大戦時から現代に至るまで、幅広い時代の名銃を多数商品化している台湾の人気エアガンメーカー、King Arms社から、Daniel Defense社の正規ライセンスを取得したEMGブランドの長物ブローバックガスガン、Daniel Defense GBBシリーズが発売された。

この新製品は代替フロンガスをパワーソースとするガスガンだが、同社前作のTWS 9mm GBB同様、バトンTradingによる日本仕様への改良で、JASG自主規約に基づく認定検査に合格した安全安心なエアースポーツガンに仕上がっている。
無論、購入後三ヶ月以内は、修理工賃・パーツ代に加え、修理品の受け渡しにかかる送料までもが完全に無料という万全のサポートが保証されている。
※サポートには商品添付の保証書が必須。購入後3ヶ月以上経過した場合でも、有料でのサポートを受けることが可能。








スペック


全長 682mm~763mm(MK18)
784mm~868mm(M4A1)
784mm~868mm(M4A1FSP)
重量 2,235g(MK18)
2,380g(M4A1)
2,375g(M4A1FSP)
※マガジンを除いた本体重量
銃身長 153mm(全機種共通)
※インナーバレル長
装弾数 6mmBB弾 50発
定価 73,800円(MK18 DE、DE/BK)
72,800円(MK18 BK)
75,800円(M4A1 DE/BK)
74,800円(M4A1 BK)
75,800円(M4A1 FSP DE/BK)
74,800円(M4A1 FSP BK)
※すべて税別
発売日 2022年1月20日
動力源 リキッドチャージ式ガス
初速 最高 83.2m/s
平均 82.4m/s
最低 81.6m/s
ジュール 0.68J
※BATON airsoft アクリビスバイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、10発での測定、マガジン表面温度35℃

USSOCOMが認めた実戦に耐えるクオリティ


出典:https://www.tactical-life.com/firearms/gun-review-daniel-defenses-mk18-5-56mm/


出典:https://danieldefense.com/mk18-sbr.html

MK18は、電動ガスブロ問わず様々なメーカーから数多くリリースされている人気機種だが、今回はMod.1、Mod.0といったアメリカ特殊部隊向けのモデルではなく、Daniel Defense社製品としてのMK18がモデルアップされている。


出典:http://www.imfdb.org/wiki/Sicario:_Day_of_the_Soldado

M4A1については、ミリタリーでの使用例というよりも、2018年に公開された映画、ボーダーライン:ソルジャーズデイ (Sicario: Day of the Soldado)劇中にて、ジョシュ・ブローリン扮する特捜チーム指揮官、マットが使っていたことで話題になったのが記憶に新しい。
ラダーレイルカバーをあしらったシンプルなセッティングにしびれたマニアは少なくないだろう。


ラリー・ビッカース氏とDD M4A1FSP
出典:https://www.thefirearmblog.com/blog/2010/10/26/daniel-defense-vickers-tactical-carbine/

M4A1FSPは、かつてDaniel Defense社のアドバイザーを努めていた元デルタ隊員、ラリー・ビッカース氏による、「厳しい実戦の場でもっとも信頼出来るサイトはバレルに固定されたアイアンサイトである」という助言によって造られたもので、実際の使用例がミリフォトでも確認出来るバリアントのひとつだ。



出典:https://thereptilehouseblog.com/2018/05/14/fsp/

正規ライセンス取得で実銃をリアルに再現


画像はKA DDシリーズ3種類を並べた様子だが、すべてのモデルがCNC加工とレーザー刻印によって細部までリアルに再現された、アルミ合金製のDD RIS2ハンドガードを装備。
ハンドガードの長さは、M4A1とM4A1FSPが12.5インチ、MK18は9インチとなっている(下段の画像は3機種の写真を合成したもの)。
DDファンとしては、どのモデルを選ぶか非常に迷うところだろう。


ではいつも通り、KA DD GBBシリーズのディティールを銃口周りから見て行こう。
アウターバレル先端部にはリアルな形状のA2タイプフラッシュハイダーが装着されているが、この仕様はシリーズ全機種共通のもの。下面のイモネジを緩めて取り外すと、14mm逆ネジのスレッドが現れ、各種マズルアダプターへの換装が可能となっている。


MK18とM4A1はKACタイプのフォールディングフロントサイトサイトを装備しているが、M4A1FSPは、ハンドガード上面の開口部から、M4/M16でお馴染みの三角形フロントサイトベースが突き出した格好となっており、このデザインがFSP(フロントサイトポスト)という名称の由来となっている。


ご覧の通り、フロントサイトベースがハンドガード開口部から突き出しているため、レシーバーとハンドガード基部の結合を解いた後に、下段画像に見られる大きめの穴からフロントサイトベースの固定ピンを外すという手順で分解を行う仕組みになっている。
実銃においては、ベースとなるM4A1(AR15)のガスブロックをそのまま使えるという点も、セッティングにおける大きなメリットになっているそうだ。



3機種すべてのハンドガードには、DD社の実物とまったく同じ繊細な刻印が、レーザーマーカーによって個別に美しく刻まれている。


分解しなければほとんど見えない下部ハンドガードの内側底面にも、ご覧の通りしっかり刻印が入っており、正規ライセンス品の名に恥じない仕上がりを見せている。

ハンドガードとレシーバーの結合部も、実銃通り左右3本ずつ合計6本のボルトで前後からガッチリ固定されており、外観のリアルさと同時に、どのように扱ってもびくともしない剛性の高さを実現している。無論、3機種すべてが同じ構造だ。


レシーバー左側面、アッパーレシーバー前方のレーザー刻印は、弾頭型の枠内に入った5.56の刻印が全機種共通で、後方のモデル名は、M4A1、M4A1 FSP両機種に「M4A1」、MK18には「MK18」と、それぞれ白く刻まれている。
マガジンハウジング側面にはDaniel Defense社のロゴが深々と刻まれ、正規ライセンス品であることを堂々と主張しているが、口径についての表記が「CAL.6MM BB」となっているのは契約上の配慮だろうか。
最下段にある6桁の数字はKing Arms社が割り当てた固有のシリアルナンバーとなっている。



スタンダードタイプのチャージングハンドルを引くと、スチール製のポートカバーが開き、長大なエジェクションポートからロッキングラグを含めたボルトフェイスとチャンバー内部を覗くことが出来る。GBBモデルならではのリアルな光景だ。

実物を模したモールドが施されたボルトキャリアの表面は、電気亜鉛メッキによるシルバー仕上げとなっている。
ちょっと玩具っぽい印象があるのは否めないが、代替フロンのパワーで快調に作動させるために、潤滑性の高いメッキ仕上げを選択したと思われる。


トリガー周りの構成はごく標準的なもので、グリップもA2タイプが採用されている。この辺りはユーザー各自で好みのセッティングを楽しんで欲しいといったところか。
トリガーガード部分を下から覗くと、BATONのロゴに加え、JASG認定ガスガンの証であるシリアルナンバーが白く刻印されている。
このシリアルナンバーと紐づけられた製品同梱の保証書があれば、購入後の万全なサポートが受けられるというわけだ。

フロントサイト同様、リアサイトもKACタイプのフリップアップサイトを装備しているが、実物同様に上下左右の調整が可能で、クリックストップも設けられた本格的なレプリカとなっている。

テイクダウンピンを引き出せばご覧の通り、GBBならではの醍醐味であるレシーバーのテイクダウンが可能で、ボルトキャリアがそっくり引き出せるリアルな構造を堪能出来る。
尚、重量のあるボルトキャリアグループを受け止めるボルトキャッチレバーは、耐久性に優れたスチール製となっている。


グリップが標準的なA2タイプだったのに対して、バットストックはMAGPULのMOE SL-Kタイプという流行りのスタイルを採用。
バットプレートは硬質ゴム製で、高いすべり止め効果を発揮してくれる。
尚、ストックチューブは6ポジションの長さ調節が可能だ。


ガスタンクを兼ねたマガジンはCOLT AR-15タイプのオーソドックスな形状を踏襲したダイキャスト製で、装弾数は50発。
単体重量が785gとやや重めなので、サバゲー等で複数のマガジンを携行するのはちょっと大変そうだ。


上の画像で見られる通り、このマガジンは注入バルブが背面中央付近に設けられているため、画像のようにマガジンを横向きに立ててガスを注入する形となる。
尚、注入したガスを使い切った(ガスが空になった)状態のマガジンに再度ガスを注入する場合は、画像中赤い矢印で指したバルブロック解除レバーを軽く押し込んでから作業する必要がある点にも注意したい。

TWS 9mm GBB開発のノウハウが活きた安定の実射性能

今回リリースされたDD GBBシリーズは、2021年7月にバトンTradingが発売したJASG認定のKing Arms製ブローバックガスガン、TWS 9mm GBBの開発で得られたノウハウを元に設計されており、HFC134a、152aという代替フロンガスの圧力で、充分に快調な作動を楽しむことが出来る。

上の動画は製品版を使って撮影したものだが、冒頭のシーンにて、キレの良いセミオートの鋭さと、射手の身体を大きく震わせるフルオートのリコイルの強さがおわかりいただけるだろう。

ホップ調整

動画でも解説している通り、DD GBBシリーズのホップ調整は、ハンドガード下側付け根付近のクーリングホールから見えるホップ調整ダイヤルを回すことで行う仕組みになっている。

ホップの調整幅は広くとられており、30m屋内レンジでの実射シーンにおいて、0.25gBB弾が強いホップ弾道でターゲットに着弾する様子から、重量弾を真っ直ぐ飛ばせるだけのポテンシャルを秘めていることが見て取れるはずだ。

Daniel Defense GBBシリーズ
Daniel Defense GBBシリーズ
Daniel Defense GBBシリーズ

EMGが正規ライセンスを取得し、Gunsmith BATONとKing Armsの共同開発によって完成を見た、代替フロン仕様の長物ブローバックガスガン、Daniel Defense GBBシリーズ。

当記事執筆時点の1月下旬の気温では、マガジンを充分に温めなければ本来の能力を味わうことは出来ないが、間もなくやって来る春を迎えることで、真の実力を遺憾なく発揮してくれることだろう。

ミリタリーやDaniel Defenseファンの方はもちろんのこと、そろそろガスブローバックライフルを手にしてみたいとお考えの向きには、全7種類の豊富なラインナップから、是非ともお好みのモデルを選んでいただきたい。

Daniel Defense GBBシリーズ
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2022/02/02


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