東京マルイ ガスガン グロック18C

WE-Tech ガスガン U.S. Rifle M14 【エアガン レビュー】

実銃のM14はスプリングフィールド造兵廠が開発し、1957年に米陸軍制式採用となった軍用ライフル。
米陸軍が第二次世界大戦中に使用していたM1ライフルの後継として.30-06弾のカートリッジ長を短くした7.62mm×51ライフル弾を使用し、20連ボックスマガジン化、セミ・フルオート切り替え式などの機能が盛り込まれた。

しかし7.62mm×51弾はフルオート時の反動が強くコントロールしにくいことなどから、1964年には早くも製造中止となってしまう。

折りしも米国がベトナムに介入しようという頃。米軍はジャングル戦での取り回しに優れた小口径5.56mm×45弾を使用するM16アサルトライフルを採用していく。
このように不運の短命を遂げたM14ライフルではあるが、1990年代の湾岸戦争を初めとして5.56mm弾の遠距離性能不足から再び脚光を浴び、イラクやアフガンなどにおいても中-遠距離の狙撃用ライフルとして見直されつつある。

WE-Tech U.S.Rifle M14 ガスガン スペック & 初速データ
全長 1,118mm ※
重量 4,980g
装弾数 6mmBB弾 20発(30発)
定価 79,800円(税別)
発売日 2010年7月
※実銃の寸法です。
最高 54.83m/s
平均 47.79m/s
最低 40.02m/s
ジュール 0.228J

※東京マルイ バイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、気温25.1度、湿度47.0%、10発で測定。

パーツリスト


さて、そんなM14をガスブローバックガンとしてモデルアップしたのが台湾のWE-Techだ。
WE-Techのガスブローバックは「Advanced Weaponry Simulator System」=A.W.S.S.と呼ばれている。

今回もSATマガジン の編集部からメールがあり、「また、レビューしませんか?」とお誘いを受けた。
「えーっと、今度はなにをレビューするのでしょうか?」
「長物です。WEのM14。」
「わっ!! M14!! 実はちょっと気になってました(^_^;」
「今度は見開き2ページ確保しましたんで、よろしくです!! 写真15点に1000文字で...」
「えーっ!! 2ページ!! それは凄いけど、なんだか責任重大ですね...。」
とか、やり取りが続き、1週間後に商品が届く。

レシーバー
さっそく箱を開けてWEのM14を手にとって見るとズシリと重い。
それもそのはず、重量はなんとほぼ5kgとフルロード時の実銃並み。
金属製のボルトハンドルをガショッと引くとボルトがターンしてホールド。そしてレシーバー左側面のボルトリリースを押せばジャキンッとリアルな金属音でボルトが閉鎖する。うーん、たまらん!!

フラッシュハイダー
フラッシュハイダー周辺はM14のメカメカしい雰囲気をリアルに再現している。アウターバレルはスチール製。

リアサイトリアサイトは側面のダイアルで上下左右に調節可能。

ハンドガード
ハンドガードはベークライトカラーの樹脂製。細身ながら全体的に剛性は非常に高い。

スリングスイベル
ストック下面にはスリングスイベルがある。

フルセミ切り替えのセレクター
フルセミ切り替えのセレクターはレシーバー右側面にある。Aというマークが手前に来ればフルオートポジション。

セフティはトリガーガード前セフティはトリガーガード前にある。ガード内に押し込めばトリガーをロックする。

ボルトハンドル
ボルトハンドルを引くとボルトがターンしながらジャキンとよい音を奏でる。

ストック トラップドア
ストックは軽量な樹脂製。このままでもよいが、やはり木製ストックに交換したいところ。
バット部を跳ね上げてショルダーレストにできる。クリーニングキット収納用のトラップドアもライブ。

トリガーガードを引き上げ実銃同様にトリガーガードを引き上げればレシーバーを簡単に取り外せる。

通常分解
通常分解。リアルで雰囲気バッチリだ。また、パッケージにはテンションの異なるリコイルスプリングが同梱されていたので、気温によって交換することができる。

可変ホップアップの調節ダイヤル可変ホップアップの調節ダイヤルはレシーバーを取り外した下面にある。
マガジンマガジンはスチールプレスのアウターシェルで6mmBB弾を20発装填可能。
付属のスプリングに交換すれば30発仕様にできる。
実測重量はなんと4,980g実測重量はなんと4,980g。
実銃の空重量より重い。7.62mm弾を20発フルロードしたときの重さに匹敵。
正直重い...。



さっそくフィールドに持ち出して実射してみる。マガジンにガスと6mmBB弾をリアルカウントの20発込め、マガジンをロード、初弾をチャンバーに送る。
ターゲットを狙いまずはセミオートでトリガーを引く。ジャキッと凄まじい射撃音とともにボルトが後退、と同時にストックを伝わり肩と頬に強烈なリコイルを感じる。
おおーっ!! スゲッと思わず唸る。
続いてセレクターをフルオートに切り替えて撃つ。
ドギャギャギャギャン!! 回転数は遅いものの、その迫力たるや。

マガジン内の20発は何の問題もなく撃ち切れガツーンとボルトがホールドされた。

射撃 ドキャッと凄まじいリコイル
ドキャッと凄まじいリコイルが射手を襲う、というと少々大げさだが、とにかくガスブロ中最大クラスの反動。

さて、実射性能だが、30度を越す真夏日だったが、作動性は良い。むしろ国内の低圧フロン134aガスでここまで重いボルトをフルオートでもガシガシと作動させられるというのは驚き。
ただ、日本仕様ということで威力を弱めて出荷しているのか、初速を測定すると平均で50m/s弱とずいぶんと低い。
弾道性能は可変ホップでチャンバー性能は悪くはないのだが、初速の不安定さもあって集弾性能は散る傾向にあるのは残念なところ。

ただ、このM14の魅力はむしろモデルガンのようなリアルさで手軽にガンガン撃って遊べるというところにある。
また、木製ストックを付けて雰囲気を出したり、最新のEBR仕様にしたりとカスタムの幅は広がるだろう。

2010/09/27




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