エアガンレビュー:東京マルイ 電動ガン H&K USP

東京マルイ 電動ガン H&K USP 【エアガンレビュー】

ドイツのH&K社が次世代のポリマーフレーム・オートマチックピストルとして1993年に開発した、ユニバーサル・セルフローディング・ピストル「USP」。最近のオートマチックではさまざまな弾丸を発射できるように設計されており、USPにおいても9mm、.40S&W、.45ACPのバリエーションがある。
ドイツ連邦軍が9mmモデルをP8として、ドイツ警察がコンパクトモデルを、P10として制式採用している。

東京マルイはこの.40S&Wモデルを電動ハンドガンとしてモデルアップした。電動ハンドガンといえば、グロック18C、93Rとマシンピストルがモデルアップされてきたが、第三弾はセミオートピストルにフルオート射撃機構を組み込んでの登場となった。

映画「コラテラル」でトム・クルーズ演じるビンセントが使用する.45モデルの射撃シーン。

東京マルイ 電動ガン H&K USP スペック
全長 194mm
重量 702g
銃身長 111mm(インナーバレル長)
装弾数 6mmBB弾 30発
定価 17,800円(税別)(フルセット)
13,800円(税別)(本体セット)
発売日 2007年3月22日(フルセット)
2008年1月21日(本体セット)

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東京マルイ 電動ガン H&K USP 弾速データ
最高 68.44m/s
平均 67.68m/s
最低 66.84m/s
ジュール 0.458J
※SIIS ECOBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、10発での測定、気温18度

パーツリスト

電動ハンドガンUSPの本体セット2008年1月、電動ハンドガンUSPの本体セットが発売された。定価13,800円とリーズナブルで実売価格は1万円ちょっとで購入できる。

すでにニッケル水素のマイクロ500バッテリーを持っているユーザーには購入しやすい。
パッケージ内容パッケージ内容は本体、マガジン、アンダーマウントレール、六角レンチ、保護キャップ、クリーニングロッド、取扱説明書。
実銃の弾薬比較実銃の弾薬比較。.40S&Wは.45ACPと9mmルガー弾の中間くらいの大きさ。撃った反動もやはり中間くらいだが、ポリマーフレームだと9mmとそう変わらないくらいのリコイルに感じる。
いかにも軍用銃といった雰囲気のUSP
USPはいかにもドイツの銃といった無骨で角ばったスライド形状と、緩やかながら力強いポリマーフレームで構成されている。いかにも軍用銃といった雰囲気が漂う。スライドはややグレーがかった肌理の細かいマットな仕上げ。フレームはポリマー独特のザラっとした梨地仕上げとなっており、このコントラストが良い。
スライド右側面には.40 S&W弾を使用する旨の刻印。プルーフマークなども細かく再現されている。

右側面は比較的シンプル右側面は比較的シンプルだが、チャンバー側面にはHK .40S&Wの刻印と、シリアルナンバー、プルーフマークがある。

また、フレーム部分とグリップ部には東京マルイオリジナルの刻印があるのだが、この辺は出来る限り実銃を再現して欲しいところ。
フロントサイトフロントサイトはいたってシンプル。白いホワイトドットが印刷されている。
リアサイトリアサイトも同様に白いホワイトドットが印刷されているが、擦れてきそうなので刻印して塗料の流し込み処理などがよかった。

ハンマー、フロントサイト、リアサイトともに亜鉛ダイキャストパーツとなっている。
チャンバーのモールドスライド上から見るチャンバーのモールドは非常にリアル。まるで本当にティルトバレルロッキングシステムが組み込まれているかのようだ。

このアングルからの写真では一瞬電動ガンだということを忘れるくらいだ。

トリガーガード根元には両側から操作できるアンビタイプのマガジンキャッチがある。
金属製で、操作感もカチッとしている。

スライドストップレバーは固定されているダミーだが金属パーツだ。
トリガーガード裏トリガーガード裏にも刻印がある。「警告、マニュアルを読め」といった意味。

トリガーガード前方の銀色のシリアルナンバープレートは内側から貼り付けてあるだけなので、プロライトなどの外部バッテリーを接続する際はコインなどで押し込んで取り外すことが出来る。
付属のレールアダプター付属のレールアダプター。素材は樹脂製で軽い。USPのレールは独自規格なので、ピカティニーレール対応の汎用アダプターが必要となる。このレールをつけると一段とフロントがごつくなり、カッコよくなる。

ちなみにこのレールアダプターの左側面の6角ネジ頭はダミーのモールド。しかし、付属の6画レンチがピタリと収まるため、差し込んで回してしまうと舐めてしまう。右側面からのネジのみで固定されるので注意。
グリップは握りやすいグリップはラウンド具合が絶妙で握りやすい。前後のチェッカリングが痛いくらい手に食いついてくるが、グローブをすればちょうど良い。

ランヤードリングもあるので便利。
USP セレクターUSP セレクター セフティ セミオート
セレクターはSの位置でセフティがかかり、Fの位置でセミオート。そしてセフティレバーを一番下まで下げるとフルオートポジションになる。そして30の刻印が現れる。セフティポジションからセミオートポジションに合わせるのが若干難しい。セフティポジションでトリガーがロックされないのが惜しいところ。

スライドを取り外すスライドを取り外すには、まずハンマーを起こし、次にスライドを上に持ち上げるだけ。

ハンマーはコックはされず、指を放せば元の位置に戻る。
スライドを取り外した状態スライドを取り外すとバッテリーを交換できる。バッテリーはニッケル水素のマイクロ500バッテリーが大容量でオススメ。

また、ホップアップダイヤルは左側面にあり、このスライドを外した状態でも射撃できるので、調節は簡単。
マガジンは6mmBB弾を30発装填マガジンは6mmBB弾を30発装填できる。
グリップ内にメカボックスが納まっているので、いわゆる割り箸タイプの細身のマガジンだが、材質は金属で重い。グロック18Cや93Rと違ってスリットが背面にある。

別売りオプションとしてロングな100連射マガジンが2,800円(税別)で発売されている。
重量は703g7.2Vマイクロ500バッテリーを装備しての重量は703g。実銃はマガジン含まず753gなので、ほど良い重量感がある。
総評として、全体的によくまとまった性能のよい銃だ。各所に金属パーツが使用されていて質感も向上している。弾道も非常に安定しており、冬でもスッとまっすぐに飛んでいく弾道には安心感がある。この安心感がゲームのサイドアームとしてベスト。プライマリウェポンから切り替えたときに確実に弾が出て、狙ったところに飛んでいく、そして30発のキャパシティ。フルオートで弾幕を張ることもでき、9mm拳銃と変わらないコンパクトさで携帯にも邪魔にならない。使い勝手も非常によく、誰にでもオススメできる。インドアでもアウトドアでもサバゲのサイドアームにぴったりだ。ゲームでホルスターに差しておけば、いつか窮地から救ってくれそうな気にさせてくれる、そんなウエポンだ。

2008/02/17

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ブラッド・ピット演じるジョン・スミスがUSPエリートを使用

トム・クルーズ演じるヴィンセントが.45モデルを使用

アンジェリーナ・ジョリー演じるララ・クラフトがUSPマッチを二丁拳銃で使用

ジャングルの撃ちあいでUSPが使用されます。