東京マルイ 次世代電動ガン MK46 MOD.0

東京マルイ 次世代電動ガン MK46 MOD.0

東京マルイの次世代電動ガン、MK46 MOD.0が遂に発売された。東京マルイ製品としては初となるマシンガン(LMG)カテゴリで、現時点で最高額となるメーカー希望小売価格148,000円、そして本体重量は6.35kgの超大物だ!!
その外観や実射性能はどのようなものなのか、屋外での30~40m射撃テストも交えてレビューしてみよう。

実銃

マシンガンの中でもスクワッド アシスト ウエポン(SAW)と呼ばれるカテゴリがある。軍隊の中で歩兵分隊の一員としてチームを支援する機関銃手が使用する小火器がこれにあたる。多くの場合、歩兵の小銃と同じ弾薬を使用しつつも、火力に優れる大容量弾倉やベルトリンク給弾を採用し、連射時のバレル放熱対策でヘビーバレルや交換式バレルを装備している。
現代のSAWは2つのアプローチがあり、もともと小型の機関銃として開発されたタイプと、アサルトライフルをベースとして機関銃としての連射にも耐えうるよう発展したものがある。

今回東京マルイがモデルアップしたMK46 MOD.0はベルギーの銃器メーカーFN社が開発した5.56mm×45弾を使用するM249 MINIMI機関銃を、アメリカ特殊作戦統合軍(USSOCOM)が軽量・コンパクト化するよう再設計して採用されたもの。

パッケージ
東京マルイのMK46 MOD.0のパッケージもまたこれまでの製品よりかなり大型。パッケージサイズは横111.5cm x 縦43.5cm x 厚28cm。

外箱をオープン
外箱をオープンするとグレーの箱が2つ出てくる。

専用のキャリングケース
本体は専用のキャリングケースに収納されている。J-TECH製の1000デニールナイロンを使用したケースで、ファスナーや樹脂製バックルにはYKKが採用される。ケース全面には付属品を収納できるポケットがあり、ひとつはベルクロベースとなっていて東京マルイとMK46のワッペンが貼られている。

ポケット
ボックスマガジンやバイポッドを収納できるポケットは便利だ。

キャリングケース
キャリングケースを開けると中にはMK46 MOD.0本体がビニール袋に入れられて収まっていた。

付属品
もうひとつの箱には付属品や取扱説明書が入っている。

付属品
バイポッド、ボックスマガジン、それに装着するベルトリンクとダミーカート、取説、保護キャップ等が付属する。

取扱説明書
実銃のマニュアルを模して作ったたという取扱説明書も雰囲気もの。

準備完了
ダミーカートとベルトリンクを組み立て、バイポッドを装着すれば準備完了。

全長は920mm
全長は920mmと、マシンガンとしては比較的短い部類に入る。自衛隊の89式小銃と大差ない全長だ。

重量は6.3kg
全長はコンパクトだが、分厚いレシーバーのため、重量は6.3kgと電動ガンとしてはヘビー級。アルミの切削パーツやダイキャストパーツを多用しているため、大柄にもかかわらず、剛性は非常に高い。

レシーバー
マシンガンといえばベルト給弾! というファンも多いだろう。この剥き出しの連結された金色のカートがマシンガンナーの心をも躍らせるのだ!!

レシーバー
レシーバーはアルミ製でハンドガード部からストック根元までワンピース構造となっている。これが6.3kgの重量を支える屋台骨となり強烈な剛性感を生み出している。

ハンドガード
放熱性に優れるフルートバレルをリアルにアルミ製で再現。バレルを覆うハンドガードもアルミの切削パーツでピカティニー規格のレイルがトップと左右に装備される。

底面にもレイル
ハンドガード底面にもレイルが装備され、フォアグリップなどのオプションパーツが装着可能だ。

フラッシュハイダー
フロントサイトは亜鉛ダイキャスト製で上下調整可能。フラッシュハイダーはアルミ削り出し。

M14逆ネジ仕様
フラッシュハイダーはM14逆ネジ仕様で取り外せるので各種サプレッサーを装着可能。

バイポッド
バイポッドはバレル下のガスシリンダーヘッドに取り付ける。脚は3段階に伸縮可能だ。

グリップ
グリップは樹脂製で握り易く、内部にMK46専用カスタムモーターを搭載する。このモーターはハイサイクル電動ガン用の高回転型モーターがベースとなっている。

グリップボトム
グリップボトムの蓋はオープンでき、モーター位置の調節ができるようになっている。蓋裏にも刻印があり、こだわりを感じる。

セーフティ
クロスボルト式のセーフティ。右側から押し込めば写真のように左に飛び出して赤いリングで射手に射撃可能であることを知らせる。また、レシーバーを固定するネジは実銃の歪な溶接リベットを模した特注のネジを今回新規に作っており、細かい部分まで作り手の意気込みを感じる。


トリガーはワイドで、長めの遊びの後、一定の抵抗があり、それを越えるとガツッとした感触で切れる。本物のシアの感触を出来る限り再現したクリッカブルなトリガーだ。トリガープルは少々重く、1.8kgほど。

刻印
レシーバー右側面には多くの刻印が再現される。

コッキングハンドル
レシーバー右にあるコッキングハンドルは引くことができ、オートストップ時の復帰動作や、動作確認モード時に使用する。

フィードカバー
レシーバートップにはフィードカバーがあり、さらにピカティニーレイルが装備される。フィードカバーはガタつくこともなく、結構しっかりしているのでスコープやドットサイトなどの光学機器を搭載しても問題なかった。

リアサイト
リアサイトは実銃同様に上下左右調節が可能。このメカニカルなサイトをリアルに再現している。

フィードカバーをオープン
後部のカバーラッチを左右から押して、フィードカバーをオープンすと内部にシュート&リコイルエンジンのユニットが見える。従来の二倍の重さのウエイトにより、マシンガンらしい迫力の射撃が体感できる。
なお、フィードカバーはフルオープン時にバレルロッキングレバーにひっかけて固定することができるようになっている。またフィードカバーオープン時には安全装置が掛かり、射撃できないようになる。

ダミーカートが踊り
射撃時にはリコイルユニットに連動してダミーカートが踊り、激しい金属音を奏で、ベルト給弾のマシンガンを撃っている気分がこれでもかというくらい高まる。

可変ホップアップ
可変ホップアップはフィードトレイのチャンバー上に調節ダイヤルがある。手前に回すとホップが強まる。

バッテリーセット方法
バッテリーはバレル下のハンドガード内にセットする。まずはバレルロッキングレバーを押しながらバレルを前方へ引き抜く。

安全装置
バレルを取り外した際にも安全装置が働き、射撃はできない。

インナーバレル
インナーバレルはアウターバレルと共に分割されている。素材はアルミ製でインナーバレル長は326mm。

チャンバー側
取り外したチャンバー側の構造。

AKスティックバッテリー
バッテリーはAKスティックバッテリーを使用、コネクターがフロント側になるようにセットする。

ストック
ストックは樹脂製の固定式で、バットプレートはゴム製。リアサイト後ろについているリングはリアスリングボスでスリングを固定するためのもの。

ストックを開く
レシーバーのアッパーリテイニングピンを引くとストックを開くことができる。ストック側にフロントサイトのアジャストツールがセットされている。今後のオプションでパラストックなどの伸縮ストックも発売されるだろうか。

ピストンリリース
レシーバー側にはメカボックスの後端がみえ、ネジ下にある小さな穴からアジャストツールを差し込むとラッチを解除し、ピストンリリースできる。

マガジン
マガジンは実銃の100連ボックスマガジンを模したもので、6mmBB弾を1000発装填できる。
組み立てたダミーカートのベルトを取り付けるとマシンガンならではのリアリティが増してくる。

マガジンは電動給弾
マガジンは電動給弾で、別売りの単四電池4本をセットする。マガジン上面にある弾薬マークが巻上げボタンとなっている。1000発を装填するが1回の巻上げで1000発を撃ちきることはできないので、都度ボタンを押して巻上げる必要がある。また、巻上げが切れると弾の給弾が止まり、オートストップ機構が働き、電動ユニットも停止する仕組み。再び巻上げを行い、コッキングレバーを引くと撃てるようになる。

実射テスト

実射テスト
今回もビレッジ2のシューティングレンジにて30m、40mでの射撃テストを行った。弾は東京マルイのベアリングバイオBB弾0.2g、0.25gを使用、30mではA3と18cmプレート、40mではマンターゲットを狙う。

射撃した最初の印象は、その激しいリコイルに銃や射手の体まで震え、搭載したスコープのレティクルはガクガクと揺れエイムをコントロールするのが困難なほど。
リコイルウエイトの重量が二倍となり、しかもそのリコイルは難い金属がぶつかり合う硬質感が感じられる。これは凄い!!

命中精度
命中精度はアルミ製の分割式バレルという要素に当初不安があったものの、その弾道は実に安定していた。激しいリコイルにもかかわらず、0.2g弾では30m先のA3ターゲットに8割がた集弾し、40m先のマンターゲットにも容易に当てていける。
0.25g弾ではさらに弾道が低進し、最初から最後までフラットに狙っていける。さらに着弾はまとまって、30m先のA3プレート中心部20cm圏には着弾する。40mではマンターゲット上半身の胸元に集弾した。

初速は次世代電動ガンとして平均的な90m/sと十分。回転数は新品のAKバッテリーを使用して約705rpm、秒間12発弱。他のモデルに比べるとやや回転数が低いが、マシンガンとしてはちょうど良い。

総評

6.3kgという重量と、大柄な固定ストックのため、サバイバルゲームでのハンドリングには相応の体格と筋力が要求されるが、シューティングレンジでバイポッドを立てて撃っているだけでも楽しめるだろう。

外装の質感も素晴らしいし、FETを搭載したスイッチ回路の負担軽減、フィードカバーオープンやバレル取り外し時の安全対策などの制御機構など、東京マルイの出来うる最高峰の機能を満載し、安全で迫力のある射撃を楽しむことができるハイエンドモデルだ。

価格が148,000円と高価なのがネックだが、製品としての完成度は恐ろしいほどに高く、なんといってもマシンガン、分隊支援火器というロマンをビシビシと感じるこの電動ガン、ぜひあなたのチームにも制式採用してみてはいかがだろうか。戦友から頼られる火力押しのマシンガンナーには必携の一丁だ。

スペック&弾速データ


全長 920mm
重量 6,350g (空マガジン、バッテリー含む)
銃身長 326mm (インナーバレル長)
装弾数 6mmBB弾 1,000発
定価 148,000円(税別)
発売日 2019年12月12日

最高 90.48m/s
平均 90.01m/s
最低 89.04m/s
ジュール 0.810J
回転数 705.4rpm (11.8発/秒)
東京マルイ ニッケル水素AKバッテリー8.4V使用。
※東京マルイ ベアリングバイオBB弾 0.2g使用、10発での測定、気温24.1度、湿度41.0%、XCORTECH X3200 MK3にて計測。パーツリスト.PDF (2.4MB)

協力:東京マルイ、ビレッジ2、東京サバゲパーク

2019/12/12



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