東京マルイ ガスガン M870ウッドストックタイプ

東京マルイ ガスガン M870ウッドストックタイプ

実銃のM870は米国レミントン社が開発したショットガン(散弾銃)だ。M31の後継モデルとして1950年代に開発されたM870は狩猟用のみならず、多くの警察にも採用され、様々なバリエーションモデルが存在する。
そのM870ショットガンを東京マルイがガス式のショットガンのM870タクティカルとして発売したのが2013年8月。その一年後の2014年8月にはバリエーションモデルとしてM870ブリーチャーが発売され、さらに2016年3月には今回紹介するM870 ウッドストックタイプが発売された。

東京マルイ ガスガン M870 ウッドストックタイプ スペック & 弾速データ
全長 954mm
重量 2,660g(マガジン、ガスタンク含)
銃身長 260mm(インナーバレル長)
装弾数 6mmBB弾 30発
定価 34,800円(税別)
発売日 2016年3月16日
最高 71.94m/s
平均 69.61m/s
最低 68.20m/s
ジュール 0.484J
※東京マルイ ベアリングバイオBB弾 0.2g使用、3発モード発射、10ショットでの測定、気温24.0度、湿度42.0%、XCORTECH X3200で測定。
パーツリスト1 パーツリスト2


パッケージ。黒を基調とし、硝煙に包まれるM870。シンプルながらカッコいいデザインだ。


パッケージ内容は本体、ストック内蔵型ガスタンク、シェル型マガジン、保護キャップ、チャージャー、チャージングロッド、クリーニングロッド、取扱説明書とBB弾少々。


スラリとした流麗なサイドシルエット。ショットガンと言えばこのスタイル、というユーザーも多いだろう。


レシーバー部分は歴代M870同様に亜鉛ダイキャスト製、チャンバー部はシルバーのメッキ仕上げとなっている。


レシーバー左側面もまた従来同様につるりとした印象。刻印はMODEL 870となっている。
構えてみた印象はM870タクティカルと同様、ズシリとした重みはあるが、ガスタンクがストック内にあるのでフロントが重すぎず、取り回しはしやすい。剛性面ではレシーバーとアウターバレルの付け根がM870タクティカル同様にしなる感じがある。


12番ゲージの巨大なマズル上部にはビードと呼ばれる米粒大の金色のフロントサイトを備える。


レシーバー上部はリアサイトはなく、いかにも散弾銃といった風情が漂う。ターゲットを目で追いつつ、フロントサイトのみで照準、流すように撃つのが本来ショットガンの撃ち方。
またレシーバー上部にはネジ穴などがないので、レールを追加したり純正オプションのショットシェルホルダーなどを付けることはできない。


木製タイプのフォアエンド。素材はプラ製なのだが、リアルな木目調になっており、一見して本物の木のように見える。


フォアエンドを引くと、チャンバー部がオープンし、3発か6発の同時発射を切り替えられるスイッチがある。スイッチを前にすれば6発、後ならば3発の同時発射となる。


トリガー周りにはセフティとシェルマガジンのリリースレバーがある。


セフティはボタンタイプで左側面に出っ張っていると赤いラインが出ているので発射可能。これを押し込めば安全状態となる。


シェルリリースレバーを押すと、キャリアと呼ばれる蓋がオープンし、ショットシェル型の30連マガジンを1つ装填することができる。実銃のショットガンはここからチューブマガジンの長さにもよるが、7発などシェル(弾薬)を押し込んで装填する仕組み。


このようにシェルマガジンをセットしたら、蓋を閉めて準備完了。

ショットシェル型のマガジン。
プラ製で1個17gと軽量。この中に30発の6mmBB弾を装填できる。
オプションで白、緑の予備マガジンも発売されている。2本セットで1780円(税別)。


ストックもウッド調の仕上げ。渋い。ベッドサイドに立てておきたくなる。グリップ部も細身で握りやすい。バットプレート部はガスタンク装填用に取り外し可能で、ベースはプラ製だが、ゴムカバーで覆われているので構えた時のフィット感は高い。


バットプレートを取り外す際は中央部やや上側の両側面をつまみ、ぐっと押し込むと取り外すことができる。


さらに内部のリリースレバーを押せば、別体式のガスタンクを引き抜くことができる。


別体式のガスタンク。空の状態で486gとそこそこ重い。 ガスフル充填で535gになったので約50gものガスが注入できる。1回のフル充填で何回空撃ちできるか試してみたが、100回以上は楽勝で撃てた。ただし1秒間隔で撃っているとかなりタンクが冷えた状態になり、初速も低下する。


マズルから覗くと3本のインナーバレルが見える。ここから3発モード時には各1発、6発モード時は各2発ずつBB弾が発射される。固定ホップアップ機能も備えており、発射されたBB弾は伸びやかな弾道を見せる。

実射



この日は風の強い日で外気温は14~15度ほど。ガスガンにはちょっと厳しい条件下ではあるものの、30m先のマンターゲットに3発同時発射でかなりの確率で当てることができた。6発同時発射ではやや弾がドロップ気味にはなるものの、マンターゲット大ならば6発中どれかは当たるといった感じだった。
さすがに40mの距離となると固定ホップが効いているとはいえ、なかなか当てるのは難しくなる。


気になったのは3発同時発射時に4発発射されたり、2発しか出ないといった現象が見られたこと。
以前のM870タクティカルの時にも6発同時発射で5発しか出ないといったこともあったので、チャンバーやシェル型マガジンの構造などに改良の余地があるのではとも思える。
M870ブリーチャーではそういった現象は出ていなかったので、個体によって当たりハズレがあるのだろうか?
ただ、ゲームで使用する分には、1発多かったり少なかったりというのはあまり大きな問題になることはなく、そのあたりもショットガンの味といってしまえば味なのかもれしない...。




ガス式ショットガンの醍醐味である軽快でメカニカル感のあるポンプアクションはそのサウンドも心地よく、撃っていて楽しいし、ウッドタイプの渋いスタイルはポリスやハンターのコスプレなどにも最適。もちろんトリガーを引きっぱなしにしてポンプすればラピッドファイアもできる。
ライブシェルタイプのショットガンに比べてサバゲーでの使い勝手は良いので、暖かい季節、ガスガンのワンメイクゲームやインドア戦などにも使えるウエポンなのではないかと思う。

2016/04/05

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