マルシン ガスガン ポリスリボルバー HW 2inch

マルシン ガスガン ポリスリボルバー HW 2inch

日本のお巡りさんの使う銃、それが今回紹介するマルシン工業のガスガン、ポリスリボルバーだ。
このポリスリボルバーは1960年に警察に制式採用されたニューナンブM60をモデルアップしたもの。ニューナンブはミネベア工業が開発した国産リボルバーで米国S&W社のM36チーフスペシャルに大きく影響を受けている。
最近ではS&W社製のM37 エアウェイトや、M360J(SAKURA)という新型リボルバーが配備されているので一世代前の警察用拳銃といえるが、このニューナンブM60もまだまだ現役で多数が使用されているという。
ニューナンブは丈夫でなかなか壊れないということだ。

マルシンのポリスリボルバーは8mmBB弾と6mmBB弾の2種があるが今回購入したのは6mmBB弾仕様。
ABSブラック、HWブラック、ABSシルバーメッキ仕様の3種類があり、バレルは2インチと3インチの2種類がある。一般のお巡りさんは3インチバレルを使用しているようだ。
今回レビューするのはブラックのHW樹脂、2インチバレル仕様。

[スペック]
全長 173mm
重量 400g
銃身長 -mm(インナーバレル長)
装弾数 6mmBB弾 5発
定価 12,800円(税別)
発売日 -
最高 51.26m/s
平均 49.43m/s
最低 47.12m/s
ジュール 0.244J
※東京マルイ ベアリングバイオBB弾 0.2g使用、10発での測定、気温24.3度、湿度49.0%
パーツリスト(8mm用)

HW樹脂によりなかなかの重量感ボディはHW樹脂によりなかなかの重量感。マットブラックな表面も渋い。

そしてなんといってもカート式リボルバーの醍醐味、シリンダー前面から弾頭が顔をのぞかせるリアルな光景がたまらない。

カートリッジ方式
このマルシンのポリスリボルバー最大の特徴はなんといってもカートリッジ方式だということ。
装弾数はもちろんリアルカウントの5発。

XカートリッジXカートリッジと呼ばれる真鍮製の薬莢で、弾頭部分はシルバーのアルミ製でできている。リアルでよい。
6mmBB弾を弾頭部分に1発込める。すっと、ほとんど抵抗を感じずにBB弾が弾頭に収まる。
カート1発の重量は約16g。

Xカートリッジと.38スペシャル弾のダミカートを比較してみた。
Xカートのほうがやや直径が大きく、リムの直径と形状も異なるのがわかる。このため実銃用のHKSスピードローダーM36用にはセットすることができなかった。

ハンマーのコッキングはスムーズ
ハンマーのコッキングはスムーズ。チャキと良い音を立ててシリンダーが回る。
もちろんダブルアクションでも確実に撃てる。ハンマーノーズはバネで引っ込む仕組み。
右側グリップ上部分には実銃にはないエアガン独自のマニュアルセフティがあり、ハンマーを落としているときに前方へスイッチすればトリガーとハンマーがロックされる。ちなみにシリンダーは安全対策として各穴が内部で繋がっている。
トリガーガード周りのパーティングラインも表裏処理してある。

グリップ
グリップは大きくて握りやすい。プラ製でツルピカだが、そのチープさがまたよい。
握りこむとグリップが少しギシギシと鳴る。そして知らないうちにグリップ右側にヒビが入っていた。実銃も割れるみたいだからその辺もリアルな再現?だったりして。
ガスはグリップ底部より注入。ランヤードリングもあるのでぜひコイルコードのランヤードを取り付けたい。

固定ホップアップも搭載
実際に弾を込めて撃つとバスッとなかなか大きい音を立ててBB弾が発射される。固定ホップアップも搭載しており、この個体では0.2gBB弾だと少しホップが強すぎ、0.25gでちょうど良いくらいだった。
弾道もカート式にしては非常に安定して真っ直ぐ飛ぶ。
初速も室温24度で0.2gで50m/s前後と、たった2インチのバレルとしてはなかなか優秀。そして意外にも弾速が安定しているのも好印象。

ボルバーはライブカートだ
銃を構えるとチャキッとランヤードリングとXカートがわずかに音を立てる。これがたまらなくソソる。やっぱりリボルバーはライブカート方式が楽しい。真鍮カートを手でもったり、シリンダーへ詰める動作もカート式リボルバーならでは。

M36チーフスペシャル
タナカワークスのM36チーフスペシャルとの比較。参考にしたとされるJフレームのM36よりもポリスリボルバーのほうが少し大きい。ぽっちゃり目のチーフって感じ。

スナブノーズ
短いバレルのリボルバーことをスナブノーズ(snub nose)って呼ぶ。英語で獅子鼻の意味。上向きの鼻ってこと。スナブノーズ好きは結構多い。私もその一人。

実測重量は483gカートリッジを5発装填しての実測重量は483g。メーカー公称値の400g(2インチHW)はカートなしの重量。
Xカート1発の重量は16.2g。


このマルシンのリボルバーシリーズでシューティングマッチに参加するつわものもいる。
これでワンメイクのサバゲーをやることもあるのでその素性の良さがわかるだろう。

日本の警察官が実務で拳銃を撃つことはめったになく、一般の警察官は年間に30発くらいしか射撃訓練をしないみたい。むしろそのくらい平和な日本が大好きだけど、このポリスリボルバーで撃つとなんだかこち亀の両津勘吉か、バカボンの目玉が繋がったホンカンになったような気分にさせられる。これはイイのだ! おススメな~のだ!!

2013/05/24


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