G&G ガスガン COBALT KINETICS BAMF Team

G&G 電動ガン COBALT KINETICS BAMF Team

G&G ARMAMENTからCOBALT KINETICS(コバルトキネティクス)社の最新カスタムAR「BAMF Team」が電動ガンで発売されました。
ブルーとグレーで斬新なスタイルのライフルで、電動ユニットも最新の『G2VG』を搭載ということなので、性能にも期待が高まります。早速、レビューしていきましょう。

COBALT KINETICS
アメリカのカスタムメーカー、COBALT KINETICS(コバルトキネティクス)社が2016年に発表した独自スタイルのAR「BAMF Team」はフレームからハンドガード、ストックに至るまで全てオリジナルデザインの射撃競技用の高級カスタムライフルです。
ユニークなのはデザインだけでなく、その構造も独特で、ボルトフォアードアシストノブやボルトリリース、従来のマガジンキャッチさえもない、限りなく操作系を排除したものになっています。これはシューティングマッチを前提として、シューターがマガジン交換したり、ボルトを前進させるといった動作をなくし、タイムを少しでも早めようというコンセプトと、もう一つはカリフォルニア州の銃規制対策という面もあるようです。弾が無くなればマガジンが自動落下し、新しいマガジンを装填すれば自動的にボルトがクローズする仕組みは、米国でも大きな注目を集めました。

サイドビュー
なんと、このBAMF TeamをCOBALT KINETICS社のライセンスを取得し、台湾のトイガンメーカーG&Gが電動ガンでモデルアップしたのです!!
16インチバレルのカスタムARに独特なキネティクススレートと呼ばれるグレーの装い。フラッシュハイダー、ストックパイプの鮮やかなブルーがよいアクセントになっています。「BAMF Team」の特長的なスタイルを電動ガンで可能な限り再現しています。上下フレームにハンドガードはアルミ製で剛性も高く、工作技術も高く、頑丈かつ、精悍に仕上がっています。
ギアボックスはMOSFET(電子トリガーユニット)を標準装備した最新の『G2VG』を搭載し、3点/5点バースト射撃も可能です。

さらにマガジンが挿入されていないと射撃できないマガジンセフティも搭載しています。

パッケージ
パッケージデザインは今までのブラック/ブルーに対し、本体カラーをイメージさせるグレー地になっています。「BAMF Team」の線画とシックで高級感を醸し出しています。パッケージサイズは105 x 26.5 x 8cmです。

レシーバー左
レシーバー右
角ばったレシーバーはCOBALT KINETICSのライセンスを取得して再現されています。マガジンハウジングの刻印もリアル仕様です。マグウェルも標準装備し、セレクター、マガジンキャッチはアンビ仕様です。またボルトリリースレバーもライブとなっています。

セレクター
セレクターは45度切り替え
セレクターは45度切り替えとなります。指の短い筆者はセレクターで素早いフルオートポジションへの操作が苦手なので、これはとても使いやすいです! 90°の位置がフルオートポジションで、切り替え時にはバースト射撃ポジションにもになります。

3点バーストへの切り替え
3点バーストへの切り替えは、バッテリーを繋いだ状態でセミオートポジションでトリガーを10秒引き続けるとバイブして知らせてくれます。その後フルに入れると3点バースト射撃ができます。5点バーストはセレクターをセミ、フルと5回切り替えて、セミで同じくトリガーを引き続けると切り替わります。

トリガー
トリガーはゴールドのワイドタイプです。約680gの適度なトリガープル、ストローク、レスポンスとどれをとっても最上級です。

グリップ
グリップは少し角度が立ったCOBALT KINETICSのシンプルなグリップを装着しています。グリップはボディと同様のグレーのアルミ製で、握るとひんやりとします。

可変ホップアップダイヤル
エジェクションポート内にドラム式の可変ホップアップダイヤルを装備しています。ダイヤルのクリック感はありません。ダミーボルトは引いた状態でロックされます。

ハンドガード
ハンドガードには上下の先端にのみピカティニーレールとスポーティーなデザインです。左右、下面はM-LOKとは異なる規格となっていますが、手持ちのM-LOKレイルは取り付けることはできました。ただ、前後穴が長いのでズレる可能性はあります。またハンドガード前後にQDスリングアダプターを装着しています。

フラッシュハイダー
鮮やかなブルーに両サイド6ポートの独特な形状のマズルブレーキがよいアクセントになっています。フロントサイトは金属製フリップアップサイトが標準装備です。

リアサイト
リアサイトも上下左右調整可能なフリップアップサイトが装着されます。またチャージングハンドルもアンビ仕様となっています。

ストックチューブ
ストックチューブがブルーの特徴的なアルミ製ストックを装備しています。このストックは伸縮しない固定式ストックです。

バッテリー
バッテリーはストックチューブ内に収納します。バットプレートのネジを5mmの六角レンチで外すとストックが取り外せます。またストックチューブ端のキャップも取り外すことができます。

バッテリーはストックパイプ
バッテリーはストックパイプのスリットから搭載します。コードにはヒューズとMOSFETが接続されています。バッテリーはスティックタイプのリポなら1200mAhの長いものも収納可能です。

マガジン
風車のようなロゴがプリントされた樹脂製マガジンが標準装備されています。
「BAMF Team」の特徴の一つがこのマガジンです。実銃の残弾がなくなると自動でマガジンが落ちる「C.A.R.S(コバルト・アドバンテージ・リロード・システム)」を再現した「A.D.A.M.(オート・ドロップ・アドバンス・マガジン)」を採用しています。装弾数は90発で、重量は183gです。 関節式のフォロワーが飛び出し、残弾を残さない仕様となっています。

「A.D.A.M.」モード
矢印のレバーで、残弾がなくなると自動でマガジンが落ちる「A.D.A.M.」モードと落ちないモードを選択できます。 レバーを後方へスイッチするとマガジン自動落下のオートドロップモードとなります。

弾を撃ち尽くすとフォロアーが上がり
弾を撃ち尽くすとフォロアーが上がり、同時にマガジンがロックされている上部の羽が跳ね上がります。これにより、マガジンのロックが外れると共に、バネの勢いでマガジンが下方へ押されて落ちる仕組みです。

マガジンが音もなく、スルッと落ちます
実際に弾を入れて射撃してみると、BB弾を撃ち尽くすと同時にマガジンが音もなく、スルッと落ちます。マガジンセフティも同時に機能し、射撃できなくなるので、素早くリロードします!

実射テスト

実射テスト
実射テストは距離30、40mの人物大のターゲットに東京マルイのベアリングバイオBB弾の0.2gと0.25gで行いましたが…。当日はつむじ風が舞うほどの強風で、実射テストには不向きな状況でしたが、実射したインプレッションを伝えたいと思います。

射撃したところ、この強風下でもBAMF Teamの優秀さがすぐわかります。風の影響でまっすぐは飛びませんが、40m以上は余裕で飛びます。短連射では、BB弾は拳くらいにまとまり、そのまま弧を描いていきます。風がなければ、40mでもボディ中央部を楽々狙えそうな精度のよさが感じられました。
0.2gではホップ最小でも強めのセッティングで浮き気味となりました。このあたりは個体差や新品だからというのもあるかもしれませんね。
0.25g弾の方は30m、40mともに、かなりフラットな弾道で、非常に命中精度が高かったです。

初速は90m/s台で非常に安定しており、それがこの素晴らしい精度に繋がっています。30mなら狙ったところにヒットできヘッドショットも確実です。電動ガンの性能・精度はトップクラスと言えるでしょう。

トリガーの感触が至高
なにより、トリガーの感触が至高の域に達しています。またフルオートでは秒間16.5発と速めのサイクルで、心地よい振動が感じられ、恍惚感すら伴います。
バッテリーは11.1Vにも対応しているようですが、7.4Vでもじゅうぶんなレスポンス、連射サイクルを発揮します。
撃ち尽くしたら自動的にマガジンが落ちる「A.D.A.M.(オート・ドロップ・アドバンス・マガジン)」には賛否もあると思いますが、サバゲーなどで使いたくない場合はロックしておけばよいだけです。

細かい点を言うならば、バッテリーの付け外しが面倒だったり、バッテリー形状を選ぶという事と、ホップアップの調整幅がもう少し軽いほうに余裕があると良いですね。また個人的には弾抜きのしにくいマガジンセフティは必要ないかなと思いますが、このBAMFに関してはマガジンをオートドロップすることでオートストップ機能を兼ねています。

今回のレビューで1,000発近く撃ちましたが、トラブルはまったくなし、今までレビューしてきた電動ガンの中でも上位にランクされる1丁です。
その外観から最初はかなりネタっぽい銃だなぁという印象でしたが、電動ガンとしての基本部分が非常に良くできています。ホントG&Gは昔に比べて良い製品を作るようになりましたね。


総評

総評
COBALT KINETICSの最新ライフル「BAMF Team」を一早くライセンスを取得し、モデルアップしたスピード感、さらに実銃の魅力を完全再現したG&Gの技術力の高さ。手にした時の質感、さらに電子トリガー搭載の最新の『G2VG』メカの採用と総合的に見ても世界最高クラスの電動ガンといって過言ではないでしょう。
マッチ向きのスタイルですが、その作動の小気味よさ、引き締まった射撃音と、そして精度の高さからサバゲー用のメインウェポンで使うのも楽しそうです。その際はマガジンをなくさないようにオートドロップ機能はロックしておくのをお勧めします。
価格はお高めですが、唯一無二のプレミアムな電動ガンなので、この機会にぜひ手に入れておきたい一丁ではないでしょうか。

協力:ホワイトハウス、ビレッジ1

スペック & 初速


全長 940mm
重量 3,690g (空マガジン含む)
銃身長 430mm (インナーバレル長)
装弾数 90発
価格 93,200円(税別)
発売日 2020年3月27日 (Black/Gray)
動力源 リポバッテリー
初速 最高:90.95m/s
平均:90.36m/s
最低:90.02m/s
ジュール:0.816J
回転数 990rpm(16.5発/秒)7.4Vリポバッテリー使用

※東京マルイベアリングバイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、室内10発での測定、気温30.5度、湿度40%、XCORTECH X3200 Mk3にて測定。パーツリスト.PDF (14MB)

協力:G&Gジャパン、ビレッジ1

2020/07/06


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