ASG 電動ガン Cz EVO3A1 スコーピオン

ASG 電動ガン Cz EVO3A1 スコーピオン

実銃のCz EVO3A1はチェコの銃器メーカーが開発したサブマシンガン。CzといえばCz75シリーズのオートマチックピストルや、元祖スコーピオンのVz61などで知られる。
Cz EVO3 A1 スコーピオンはこのVz61、Vz83からの流れによるコンパクトサブマシンガンの最新バージョンともいえるモデルで2009年に量産化が決定した。

Cz社WEBサイトに掲載されるローエンフォースメント向けのモデルスペックは口径は9mmルガー、装弾数30発、全長410~660 mm、ポリマー製のレシーバーを採用し重量は2.77kgとコンパクトで軽量。発射回転数は1150rpm、クローズドボルト方式による安定した射撃が可能であり、まさに「小さくても強烈なサソリの一撃」にふさわしい性能と言える。

Cz EVO3 S1 Pistol
2015年のラスベガスSHOT SHOWにてCz USA(現地法人)ブースで展示されていたCz EVO3 S1 Pistol。米国民間市場向けのピストルカテゴリに属するセミオートモデルで、基本はストックレスだが写真のモデルはSIG SAUERのSB15 ピストル スタビライザーが装着されている。

デンマークのトイガンメーカーASG(Action Sport Games)
この最新コンパクトサブマシンガンを電動ガンでモデルアップしたのはデンマークのトイガンメーカーASG(Action Sport Games)。ASGはSHOT SHOW 2015にも出展しており、ブースは多くの人で賑わっていた。
Cz以外にもLMTやアーマライトなどの実銃メーカーとのライセンス商品も展示されており、今後注目のメーカーと言えよう。

隊長、買っちゃいましたよ。
チームメイトが「隊長、買っちゃいましたよ。なかなかいいんですよこれが!」と言うものだから気になって仕方がない。実際フィールドでEVO3を撃たせてもらったら確かに良い。その印象もあって、今回詳しくレビューすることにした。

ASG 電動ガン Cz EVO3A1 スコーピオン スペック & 弾速データ
全長 623-425mmmm
重量 2,400g
銃身長 208mm
装弾数 6mmBB弾 75発
定価 78,000円(税別)
発売日 2015年
最高 91.31m/s
平均 90.73m/s
最低 89.77m/s
ジュール 0.823J
回転数 757rpm
ET-1 Lipo 7.4Vバッテリー使用
※東京マルイベアリングバイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、10発での測定、気温約26度
パーツリスト

Cz EVO3 A1 AEG 右
Cz EVO3 A1 AEG 左
全長は実銃同様に623mm。ストックをフォールディングした際には425mmになる。ストックは3段階伸縮可能で最大全長は673mmとなる。

パッケージデザイン
パッケージデザインはブラックのシンプルなもの。パッケージ内容は本体、マガジン、フロント&リアサイト、日本語の取説、分解図、保証書と英語のパンフレット。パッケージサイズは49cm×25cm×8.5cm。

日本語の取説と保証書日本語の取説と保証書が付いてくるのは安心感がある。

レシーバー
レシーバーは実銃同様の硬質感あふれるファイバー系の樹脂製。表面もしっとりしていて触り心地も良い。
レシーバー左側面にはセレクター、ボルトリリースレバー、マガジンキャッチがある。またストック根本にはフォールディング用のロックボタンがある。ボルトリリースはオープンしたボルトキャリアの閉鎖機能と、残弾0でユニットが停止した際の解除スイッチを兼ねている。

レシーバー右面
レシーバー右面にはアンビ操作可能なセレクター、エジェクションポート。
レシーバーの前後にスリング ポイントがあるが、前部のスリング ポイントは別パーツになっていてハンドガードを外して左右に付け替えられる。


ハンドガードには左右と下面にもピカティニーレールを装備。ハンドガード一体の樹脂製だ。
バッテリー交換はこのハンドガードを取り外してレシーバー内に収納する。
またコッキングレバーを引ききるとそのままロックされ、実銃同様にレバーを上へ捻って固定させることもできる。このコッキングレバーはハンドガードを取り外した際に左右交換できるようになっている。

アルミ削り出しのフラッシュハイダー。
ネジになっているので取り外せるが、エアガンで一般的なM14ネジではなく、18mmほどの正ネジとなっている。今後対応するサイレンサーなどが発売されるだろうか。


レシーバートップにもピカティニーレール有。


7.7インチバレルのショートスタイルによって取り回しは抜群。剛性も高い。


同梱の着脱式アイアンサイト。フロントサイトには集光アクリルが使用されていて狙いやすい。
ただしストックに対してサイトラインが低めなので、頬高な日本人にとってはちょっと狙いにくさを感じるかも。あくまでバックアップ用と割り切って、オプティカルサイトを搭載したいところ。


グリップ内にモーターを内蔵するが楕円形状で握り心地は良い。グリップエンドが末広がりなのですっぽ抜けるようなこともない。モーターの磁力はそれなりに強力なので時計などは注意が必要。

トリガーユニットにFET
特筆すべきはトリガーユニットにFETを使用していること。このためトリガーストロークが短く、トリガープルも非常に軽い。5mm程の遊びがあり、最後にコクッとわずかにマイクロスイッチの感触がある。
さらにマガジン残弾がなくなるとユニットが自動停止するオートストップ機構も備えており、レシーバー左のボルトリリースレバーを操作して解除するという実銃同様の操作感を味わえる。
なお、マガジンキャッチはトリガーガード前部分にある。両側から操作できるアンビタイプ。

可変ホップアップの調節ダイヤルコッキングレバーを引くと連動してダミーのボルトキャリアが後退、可変ホップアップの調節ダイヤルにアクセスできる。6角レンチか指先で調整するが、ダイヤルにはクリック感があり、狂いいにくい半面、ちょうどおいしいホップ位置を出しにくいという面もある。

ストック
ストックは3段階の伸縮式で、フォールディング機能も備える。ストックはほとんどグラつくこともなく、がっしりした印象。

バット部を3段階に伸縮矢印のレバーを押しながらバット部を伸縮できる。

フォールディングした状態
右側面にフォールディングした状態。実銃も電動ガンも、この状態でも撃てるように設計されている。
ストックはバット部の突起がレシーバーの凹みに引っかかるようになってフォールドされるが、固定がやや甘く、不意にストックがぷらーんとなってしまうことがあった。

バッテリー交換方法はまず、フラッシュハイダーとその奥のバレルロックを取り外す。手で回せば簡単に外れる。

ハンドガードが前方へ引き抜ける
すると、ハンドガードが前方へ引き抜けるようになる。この際、ハンドガードの溝に収まっているコッキングハンドルと細いスプリング、レシーバー側についているスリング ポイントの小さい金具を紛失しないように注意。とまあ、惜しいかな、バッテリー交換は面倒ではある。
なお、アウターバレルはアルミ製で、ガッチリとレシーバー側に固定されている。

バッテリー
続いて細身のバッテリーをレシーバー上部の穴に挿入してミニコネクターを接続すればOK。
3セルの三又バッテリーの場合、2セルをレシーバー側へ、1セルをアウターバレル上部に当てがって収納する。写真のバッテリーはET-1のLipo 7.4V 1400mAhを使用している。このレシーバーの穴の奥行きは19cmほどある。
バッテリーを接続すると数秒後にプーッと電子制御トリガー起動のブザーが鳴る。

狭いところでも取り回しが抜群
ストック折り畳み時の全長425mmは狭いところでも取り回しが抜群。インドアゲームのみならず、バリケード射撃などで真価を発揮するだろう。

マガジン装弾数は75発スプリング給弾式のマガジン装弾数は75発。マガジン背面にレバーがあり、残弾が0になるとこのレバーがマガジンフォロアーによって押し上げられ、メカボックスのユニット停止スイッチを押す仕組み。


マガジンサイズの比較。マルイの電動ガン、MP5とMP7A1の多弾マガジンと比較してみた。
長さはMP7が少しだけ長いがどれも同じくらい。太さはEVO3が一番あるが、MP5のマグポーチに収まりそうな雰囲気。なお予備マガジンは1本3,000円程度で販売されている。

実測重量はフロント、リアサイトを含めても2,160gとカタログスペックよりも軽量。これにリポバッテリー分の60g程度が増加する。


コンパクトと言ってもどの程度かわかりにくいと思うので、マルイのMP5K PDWと比べてみた。ポリマーレシーバーということもあり、さすがにクルツと比べるとぽっちゃりした印象。


さらにマルイの電動MP7A1とも比較。あー、マルイのMP7はサイズがちっちゃ... いや、まあ、そんなことを差し引いてもさすがにMP7のほうがコンパクトか。まあ、セグメントも違うしね。

軽いので片手での操作も楽
Cz EVO3 A1は2.2kgと軽いので片手での操作も楽。例えばライトを照らしたり、ドアを開けながらでも銃をターゲットにポイントし続けられるというのは大きなアドバンテージになる。

実射性能はすこぶる良い
実射性能はすこぶる良い。実射には7.4VのET-1 Lipoバッテリーを使用したが、FET内蔵の電子制御トリガーにより、安定感があって切れの良い射撃感を味わえる。3点バースト射撃モードも確実にスパパパッと3発が発射されて、セクターギアが一定位置で停止している感覚がある。

回転数はLipoの7.4Vで約760rpmで、これでも十分だと思うが、もう少し回転数を上げたい場合は、LiFeの9.9Vか、Lipoの3セル11.1Vを使用しても良いかも。日本語の取説を見ると3セルのバッテリーを接続する解説があるのでおそらくそのくらいまでなら対応可能なのだと思う。もっとも高回転にすればそれだけ壊れる可能性も高くなるのでそのあたりは自己責任と言うことになるだろう。



弾道性能はかなり優秀。マルイの電動ガンと比べても引けを取らない。ホップアップ調整もしやすく、初速も91m/s前後で安定している。上の動画を観てもらえばわかるが、スッと伸びる弾道は50m先のマンターゲットに有効弾を送り込むことも可能だ。銃身長200mmクラスのサブマシンガンとしてはかなりの高性能と言えるだろう。

コンパクトで軽量、取り回しが良く、電子制御トリガーによるレスポンスの良さと安定感、3点バースト機能に加えて、オートストップ機構、マウントレールによる拡張性の高さなど、値段が少々高いのが難点だが、価格なりの性能はある。
まさしくヨーロッパ生まれ、ヨーロッパ育ち(?)のCz EVO3 A1 スコーピオン、久しぶりに超イケてる電動ガンに出会った。これは文句なしにお勧めの一丁だ。

協力:ビレッジ2

2015/07/03


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