グロック17をタクティカルレースガン風にカスタム

グロック17をタクティカルレースガン風にカスタム

アンリミテッド2012を取材していたら自分もシューティングマッチに参加したくなったのはもちろん、自前のレースガンが欲しくなった。レースガンというとコンペンセイターやドットサイトが装着されたド派手なイメージだが、サバイバルゲーマーの視点としてちょっとそこまでは、という気持ちもあったりして、タクティカルな雰囲気を維持しつつ素早くシューティングできる方向のカスタムを行ってみた。
ベースとなるのは東京マルイのガスブロ、グロック17カスタムだ。

カスタムのポイントは、
1.素早く撃てる様にカスタムする。
2.アイアンサイトでのシューティングを前提。(アンリミのスタンダードクラス)
3.サバゲーでも使用できる、CQCホルスターに収まる仕様。(ライト除く)
てなかんじ。

フリーダムアート製のアサルトフレーム
まず最初にチョイスしたパーツはフレーム。グリップはシューターとの唯一の接点となる重要な部分なので、この形状が素早いシューティングにはとても重要になる。

今回は、アンリミテッドの会場で入手したフリーダムアート製のアサルトフレーム2012 (12,000円)を組み込んだ。
純正フレームにステッピング加工を施したカスタムガンも多く見かけるが、これはオリジナルのフレーム形状をベースとしながらもグリップ部分は全く握り心地が異なるもの。
アサルトフレームはグリップ中央部分が膨らんでいる
純正フレームは下ぶくれだが、アサルトフレームはグリップ中央部分が膨らんでいて手にフィットする。またビーバーテールも延長されており、素早いホルスタードローをアシストする。
取り付けに際してはフロントインナーシャーシのネジ穴部分周辺を少しリューターで削る必要があったが、それ以外は大きな問題も無く組み込みが完了。

グリップ中央部分が膨らんでいる背面から見ると純正フレームに比べてグリップ中央部分が膨らんでおり、立体的なデザインとなっている。これが実になんとも手に馴染むんだよね。

マグウェルも大きく、素早いマグチェンジが可能だ。

寸法などは基本的に純正準拠で問題が無いが、一点だけマガジンを下から押した状態だとややガタがあって、例えばゲームなどでバリケードにマガジン底部を押しつけた状態で撃つと閉鎖不良を起こすので注意が必要だ。

シリアルナンバープレートはオミット
フレーム強度を向上するためにシリアルナンバープレートはなく、マルイオリジナルのマニュアルセフティは省略されている。タイトなホルスターへの収納時に不意にセフティが掛からなくて良い。もちろんSUREFIRE X300などのウエポンライトも確実に装着可能。トリガーガードのフィンガーチャンネルは丸く削られ、前面にステッピング加工がある。

サムガード付きのサムレスト
フレーム両サイドにはサムガード付きのサムレストがあり、自然にハイグリップが可能になる。スライドロック周囲のステッピング(滑り止め加工)も良く手になじむ。スタッと狙ったところに銃を合わせられる。これはイイネ!!

スライドはグロック17カスタムの純正を使用。プラ製スライドの軽量メリットを活かす。ただもっと社外品でいろいろなデザインの軽量スライドも出て欲しいところ。
アウターバレルもノーマルだが、CAROM SHOT ステンレスシルバーカラースーパーハードタフでシルバーに塗装。スライド上部からチラリとみえるシルバーバレルがちょっとしたカスタム感を演出。

DETONATORのXS Big Dotタイプ
フロント&リアサイトは韓国のパーツメーカーDETONATORのXS Big Dotタイプ。スチール製。フロントにはTrigiconの刻印も入っている。

DETONATORのXS Big Dotタイプ サイトピクチャーサイトピクチャーはこんな感じ。
V字のリアサイトにフロントサイトの大きなドットを合わせる。瞬間的に狙いやすい。
フロント、リア共にホワイト部分は蓄光材となっている。
Guns ModifyのCNCアジャスタブル アルミトリガートリガーはGuns ModifyのCNCアジャスタブル アルミトリガーに換装。
アルミ削り出しで高精度。赤・黒・銀のトリガーセフティが付属。本体は黒とシルバーがある。
トリガー前面にあるネジで遊びを調節できるのが特徴。遊びを少なくすると素早いトリガーワークが可能だが、トリガーセフティは効かなくなるので注意。
なお、このアルミトリガー、組み立てに0.89mmの極細六角レンチが必要になる。


フリーダムアートの樹脂製ブリーチ。マルイ純正ブリーチは亜鉛ダイキャスト製で重いのだが、スライドスピードをアップさせるためにこのブリーチを樹脂製に交換する。また軽量化による燃費も向上も見込める。

形状はマルイ純正とほぼ同様。3度ほどバージョンアップを繰り返しており、生ガスへの耐久性を高めるために形状が見直されている。これは初期モデル。

シリンダーやYリングヘッドはノーマルを移植。
ちなみに実銃のスライドカバープレートはプラ製なので、その意味ではリアルと言えるかも。

スライドカバープレートさらに言うとこのスライドカバープレートも実銃ではいろいろなデザインのカスタムパーツがあるのでトイガンでもあったら良いなと思う。
スライドカバープレート いろいろ


マルイ純正ブリーチが51gに対してフリーダムアート製樹脂ブリーチはなんと11g。40gも軽量化。
樹脂製と言うことで生ガスへの耐久性は金属ブリーチに比べて落ちるが、今回はスライドスピードを優先した。
取り付けは簡単。スライドを外してリアサイトを固定するネジを外してブリーチを取りだし、シリンダーやYリングヘッドを移設して戻すだけ。ポン付け可能だ。

AIPのアルミ製チャンバー
チャンバーはほとんど動かないので軽量化してもほとんど意味ないのだが、AIPのアルミ製チャンバーに変更。
純正の23gに対して10gと半分以下に軽量化。加工精度が良いかというとそれほどでもなく、左右の合わせ面に隙間があったりする。

インナーバレルはライラクスのナインボールハンドガンバレルに換装。内径6.03mm、長さ97mm。
リコイルスプリングもナインボールのリコイルスプリングガイド&ハイスピードリコイルスプリングセットに交換したが、バネレートがノーマルよりも20%ほど強く、パッケージにはキレがあるスライドアクション、とのことだったが、逆にスライドスピードが落ちたのでノーマルに戻した。

ブローバックスピードが向上
実射した感触はスライドが軽量化されたため、かなりブローバックスピードが向上した。
ただしリコイルは比例して軽くなり、ガツンとした感触がなくなる。当然跳ね上がりも少なくなったのでエイミングが大きくズレることもなくターゲットを捉え続けることが出来る。
またトリガーの効果もあり、パパパパンッと連射も容易。コンマ1秒を争うマッチにはこの軽快さがメリットとして働くはずだ。初速は気温25度、69m/s前後で安定。
もちろんサバゲーに使用しているCQCホルスターにも入るのでゲームにも使用できるカスタムとなった。

フリーダムアート オフィシャルサイト
ライラクス オフィシャルサイト
Guns Modify オフィシャルサイト
AIP AIRSOFT オフィシャルサイト

2012/07/21

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