市街地戦闘訓練用教材を撃ってみた! SEECAT 2025

本日からビッグサイトで開催されている『テロ対策特殊装備展(SEECAT)』にて、『市街地戦闘訓練用教材』が展示され、試射できたので、簡単に感想を述べておきます。
なお、製品の撮影はNGでしたが、ポストはOKとのことでしたので、言葉のみで説明します。

正式な製品名称は『市街地戦闘訓練用教材』で、自衛隊向けの訓練用教材となります。

自衛隊の要求仕様書は以前より公開されていますので、詳しくはそちらをご確認ください。

ここ最近、情報収集や取引先へのご挨拶を兼ねて伺っているSEECAT。
今年のOTSブースでは試射レンジが設置され『市街地戦闘訓練用教材』が試射できました。
デカ広報にご挨拶したら「撃ってみてください」とのことで、自衛官や警察官と思われる方たちに混ざって、試射の列に並びました。

本日初公開となった『市街地戦闘訓練用教材』は、豊和工業、米MAGPUL社の正式認可を得て製作された自衛隊向けの訓練用教材だそうです。
そのため、マガジンハウジング左面とレシーバー右面にはHOWAの刻印があり、マガジンハウジング右側に小さめにMARUIの刻印があります。
レシーバー左面には市街地戦闘訓練用教材とレーザー刻印があります。
とはいっても弾は6mmBB弾、ガスはHFC134aを使用しており、パワーも日本国内の銃刀法に準拠した威力となっているそうです。
マルイスタッフさんが「ようやく納入できました」とおっしゃっていました。

アッパーはアルミ削り出し、ロアは樹脂製で、グリップとストックはODカラーとなっています。アッパーは実銃のグレーっぽい色に比べるとかなり黒々した印象です。
アンビセレクター、ボルトキャッチ、マグリリースボタンは亜鉛ダイキャストですがスチールグレー塗装仕上げ、アルミ製バレルとなっています。

試射銃には実物のEOTECHホロサイトと、B&Tのバイポッドフォアグリップが装着されています。

まず、持ってみると「おっ、軽い」という印象です。
実銃は空重量で3.5kgほどですが、アルミバレルを採用しているため3kg程度になっているそうです。
やや前方が軽めながらもバランスも良くサバゲーに使うならちょうど良さそうな雰囲気です。
MWSや89式と比べても軽快です。

ボルトハンドルは左側にあり、左右の入れ替え可能とのことです。
ホールドオープンすると、フルストロークに感じました。ロッキングラグは実銃同様にシルバーです。
チャンバー左横にダイヤル式の可変ホップダイヤルが見えます。

マガジンはPMAGタイプの樹脂外装マガジンが展示され、納入されたとのことでしたが、試射ではMWSや89式用のマガジンを使用しました。

グリップボトムのコンパートメントキャップと、マガジン底部はオレンジ色となっていました。

実射した感想ですが、過去イチ感動しました。
まず、リコイルが硬質感のあるガキンッというリコイル。しかも作動音も大きく、試射レンジの外からでもガキン、ガキンッと金属音が響いていました。
MWSや89式GBBと比べてもかなりリコイルは強く感じました。
内部メカにはZシステムが採用されているとのことでしたが、これまでのどのマルイ製GBBよりもリコイルが強く音が大きく感じました。
実際スタッフが「うちのガスブロの中で一番音が大きいと思います」とおっしゃってました。

ただ、撃つたびにブローバックと共にボルトハンドルが激しく前後するので、サポートハンドの添え方には注意が必要で、光学照準器の搭載位置にも気を使います。
このあたりはマルイのガスガンの問題ではなく、実銃がそのような仕様となっているので仕方ない部分ですね。

ストックは5ポジション、チークパッドは3ポジションで調整可能。

命中精度は7~8mほどの距離だったのですが、ホロサイトの中心ドットにガンガン当てられます。
最初の15発ほどをセミオートで撃ち、残り20発程度を1トリガーで撃ちきりました。
息切れすることなく、ホールドオープン。素晴らしい動作性能です。

実際どれくらいの数を製造したのかはもちろん教えてもらえませんでしたが、参考までにこちらの防衛省公告では480が9月30日に納入となっています。

NOVEL ARMSでトリジコンのサーマルをみてみる

いつもお世話になっているNOVEL ARMSさんのブースでは写真撮影OKでしたので、官公庁向けの製品を見せて頂きました。


官公庁向けということでTrijiconの光学照準器が大きく展示されていました。


IR HUNTERというサーマルスコープです。ホワイトホット、ブラックホット切替、ズーム切替できます。
遅延やフリーズのない快適で高解像度な映像でした。


こちらはMRO SD 1×25ドットサイト。レンズ性能が向上してクリアで見やすい視界となっています。


そのほか、ノーベルさんの製品も展示されていて、迷彩服を着た自衛官たちが興味深そうに覗いていました。


ESSの取り扱いもあるノーベルさんでは、レイザー保護レンズ仕様のアイウェアも展示。
レイザーの周波数に合わせたカラーバリエーションがありました。