ICS 電動ガン CXP-ARK SSS V3

ICS 電動ガン CXP-ARK SSS V3

2021年11月に台湾のトイガンメーカーICS AIRSOFTから発売されたモダナイズドAKスタイルの電動ガン、CXP-ARKをレビュー。

電子トリガーユニット搭載
ICSのARKは2019年12月に台湾で開催されたMOAで発表された電動ガン。その後2020年にMOSFET版が発売され、今回、電子トリガーユニットのSSS V3版が登場となった。

モダンなスタイル
スチールプレスレシーバーにモダンなスタイルの樹脂製ハンドガードとストック、グリップ。ICSオリジナルデザインとはいえ、いかにも最新のAKといった雰囲気が漂う。
剛性も十分で構えた際にはがっしりとした堅牢な印象がある。

ハンドガード
ハンドガードはM-LOK仕様。トップと側面に拡張スロットを備える。また下面にはアンダーマウントレイルも備えるのでフォアグリップやバイポッドの搭載も容易だ。

タンカラー
今回はブラックモデルをレビューしたが、樹脂パーツがタンカラーのバージョンもある。

フロントサイト
フロントサイトは上下の調整が可能。スチール製のフラッシュハイダーは取り外し可能でM14逆ネジ仕様となるので各種対応するサプレッサーも取付できる。

トリガー
トリガーは金属製。トリガーガードの前にマグキャッチがある。トリガープルは354gとかなり軽いので連射がしやすい。

セレクター
AKスタイルなのでセーフから一段下げてフルオート、一番下に下げるてセミオートポジションとなる。
また、フルオートポジションでトリガーをサッと短く引くと、3バースト射撃になる機能がある。

グリップ
グリップは樹脂製で少し太めだが、滑り止めもあり、ノーマルのAKグリップより握りやすく感じた。

モーター
グリップ内にはICSのEVO I 世代モーターが内蔵される。また、6061アルミ製のシリンダーヘッドとピストンヘッド、チャンバーノズル、フルスチール歯のピストン、焼結金属製のピニオン&ベベルギア、メタルチャンバーなど、メカボックス内部にはカスタムグレードパーツがふんだんに採用されている。

トップレイル
トップレイルはアルミ製。レイルの前部分にリアサイトがある。

ストック
ストックはモダンなスタイルの樹脂製。5段階に伸縮できる。伸ばすときにはレバーを操作しなくても引っ張るだけで操作できる。

バットプレート
バットプレートはラバー製で取り外すとバッテリーコンパートメントにアクセスできる。平型ヒューズ、T字コネクターを採用する。バッテリーは細めのスティック形状がおススメだ。今回のレビューでは7.4V 1000mAh 30Cのリポバッテリーを使用した。

フォールディングタイプ
ストックは右側面に折りたたむこともできるフォールディングタイプ。ストックを元に戻すときにはバッテリーコードを挟まないように注意。

チークピース
さらにチークピースも5段階に調整できる。

コッキングハンドル
コッキングハンドルを引けばホップ調節レバーにアクセスできる。コッキングノブはセレクターに引っ掛けてロックできるので便利。

トップカバーオープン
トップカバー後端のボタンを押してカバーをオープン。ブローバックこそしないが、リアルな構造が再現される。

プリコック解除
プリコック機能を標準装備するSSS V3ユニットなので、カバーを開けてセレクターレバーを上へ持ち上げればプリコック解除することができる。ただし、あまり強く操作するとレバー軸パーツが破損しやすいので優しく操作しよう。

マガジン
マガジンもモダンなポリマースタイル。ゼンマイ給弾の多弾倉マガジンで、装弾数は540発。両側面に残弾確認窓がありある程度残弾が把握できるのが良い。ボトムにはゼンマイ巻きのダイヤルがあるが、六角レンチを側面の穴に差し込んで巻くこともできる。

マガジンハウジング
マガジンハウジング回り。マガジンの装填はAKなので前側をひっかけて行う。

実射と感想

30m/40mでの実射性能はかなり良かった。30mでは0.2g 0.25g弾ともに25cmサークルに集弾し、40mでも0.25gなら25cmサークルにまとまる感じだ。0.2gでもマンターゲット上半身には楽々ヒットできる。
レバー式ホップ調整ということもあり、射撃中にホップが狂わないか心配だったが、そんなこともなかった。
プリコックが効いているので、トリガーのレスポンスは良く、トリガープルが軽めなこともあり、軽快に射撃できる。剛性の高いスチールレシーバーということもあり、全体的に堅牢ではあるが重量はその分やや重め。

切り替えなしの3バーストは便利だとは思うが、 実際にゲームで使用するかは人それぞれといったところだろう。

前引っ掛けのマガジン装填方法や、セーフ、フル、セミの順のセレクターなど、AK独自の操作感はある程度の慣れが必要であるが、モダナイズドされたことにより、それらの癖も少なくなっている気がする。
最新の電子トリガーユニットも搭載し、実射性能も箱出しで十分高性能なので、AKファンなら注目の電動ガンだろう。

スペック & 初速


全長 638~884mm
重量 3,365g (空マガジン含む)
銃身長 -mm (インナーバレル長)
装弾数 540発
価格 71,500円(税別)
発売日 2021年11月
動力源 リポバッテリー
初速 最高:87.87m/s
平均:87.08m/s
最低:86.53m/s
ジュール:0.758J
回転数: 875.6rpm (14.6発/秒)
※7.4Vリポバッテリー使用、東京マルイベアリングバイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、室内10発での測定、気温22.6度、湿度36%、XCORTECH X3200 Mk3にて測定。


撮影協力:ICS JAPAN、東京サバゲパーク

2021/12/02


■関連リンク

ICS 電動ガン CXP-UK1 ICS 電動ガン CXP-UK1

ICS ガスグレネードランチャー GLM ICS ガスグレネードランチャー GLM