東京マルイ ガスガン グロック18C

東京マルイ ガスガン グロック18C 【エアガン レビュー】

2010年5月の静岡ホビーショーで発表になった東京マルイのフルオートガスブローバックハンドガンの第2弾、グロック18Cが2010年7月に発売となった。早速、同時発売の純正オプション、50連マガジンとともに購入してみたのでレビューする。

東京マルイのグロックシリーズ

東京マルイのグロックシリーズは2000年11月に発売されたグロック26から始まる。2002年12月にはグロック26 アドヴァンスを発売し、2006年11月に待望のフルサイズであるグロック17を発売する。そして2009年10月にはグロック17をベースとしたグロック17 カスタムを発売し現在に至る。
マルイは2008年12月にハイキャパをベースとしたハイキャパ エクストリームをガスフルオートシリーズ第1弾として発売した。
※詳しくは東京マルイガスブロの歴史を参照のこと。

実銃のグロック18Cはオーストリアのグロック社が開発した9mm×19ルガー弾を使用するフルオート射撃可能なマシンピストルだ。
グロック18Cはグロック社の傑作ポリマーフレームオートマチックであるグロック17をベースに、オーストリアの対テロ特殊部隊「GEK コブラ」から「携帯性の高いサブマシンガンを」との要請を受けて開発された。
18Cの"C"はコンペンセイターモデルをあらわし、スライド上部に大きく穴が開けられ、バレルにもマグナポート加工が施されている。

グロック18Cは映画「ターミネーター3」の終盤、主人公のジョン・コナーが誰もいない倉庫に向かってフルオート射撃するシーンで印象的に登場する。

東京マルイ ガスガン グロック18C スペック & 初速データ
全長 186mm(スライド長)
重量 698g(+空マガジン)
銃身長 97mm(インナーバレル長)
装弾数 6mmBB弾 25+1発
定価 16,800円(税別)
発売日 2010年7月9日

最高 72.99m/s
平均 71.34m/s
最低 69.12m/s
ジュール 0.509J

※エクセル バイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、気温25.9度、湿度47.0%、50連マグ、10発で測定。

パーツリスト


ポリマーフレームオート グロック
ポリマーフレームオートを世に知らしめた「グロック」。実銃もフレームは樹脂製だ。四角い面構成のシルエットがいかにも"ザ・ツール"といった無骨さを醸し出す。グロック17にはジェネレーションと呼ばれる世代があり、東京マルイの18Cはアンダーマウントレール+グリップのサムレストおよびフィンガーチャンネルがあるサードジェネレーションをモデルアップしている。

GLOCK GEN4ちなみに、実銃では2010年1月に米国で開催された本場ショットショーでGEN4(第四世代)モデルが発表された。これはグリップのバックストラップが交換できるようになり、グリップの滑り止め加工のデザインが変更されたもの。

スライドは艶消しの塗装
スライドは艶消しの塗装仕上げで良い雰囲気。このサイズで9mmルガー弾をフルオートでバラ撒けるなんてとんでもない火力。実際にサバイバルゲームチーム「ハイパー道楽」でも発売からわずか1週間で3名ものメンバーが購入しており、その人気の高さが伺える。

コンペンセイタースライド上面にはコンペンセイターの大きな穴が開いており、マグナポートの開いたアウターバレルがみえる。
ナイトサイト
ちなみにG17に付属のナイトサイトは接合部分の形状が異なるため、フロント、リアともにポン付けはできなかったが、加工次第でつけることはできるだろう。

ホールドオープン
ホールドオープン。全弾撃ちつくすとこの状態でスライドがストップする。ティルトバレルロッキングなので、この状態でバレルはやや上を向く。チャンバー上部のロッキング構造もリアルに再現。

スライドの切り欠きスライドの切り欠き部分には金属のピンが填まっており磨耗を防いでいる。
グリップグリップはサムレストとフィンガーチャンネルがあり、とても握りやすい。
グロックシリーズの特徴として、グリップアングルがコルトガバメントなどに比べわずかに大きく、素早いエイミングにはちょっと慣れが必要。
リアサイトリアサイトは固定されていて、コの字型にホワイトが入るオーソドックスなタイプ。
そのリアサイトの前方には実銃同様に凹みがある。この外観を再現するためにデトニクスと同様のD型ピストンカップのブローバックユニットが採用された。
D型ピストンカップ
セレクターレバー
スライド左側面にあるフル・セミオート切り替えのセレクターレバー。上に回すとセミオート、下に回すとフルオートポジションとなる。

トリガーメカニズム セーフアクション
トリガーには実銃同様にトリガーセフティがある。また実銃のセーフアクションを模した構造になっており、ハンマーが落ちている状態では右の写真のようにトリガーは後退し、連続して空撃ちができないようになっている。

アンダーマウントレールアンダーマウントレールを備えるので、ウエポンライトが装着可能。

またマルイのガスブロのグロック17同様に、シリアルナンバープレートは後ろにスライドさせるタイプのマニュアルセフティとなる。

シュアファイアのX300を装着
シュアファイアのX300を装着。やっぱりグロックとシュアの組み合わせはカッコよい。

フレーム側
スライドを分解した状態のフレーム側。矢印のテイクダウンラッチでスライドを取り外せるが、グロック17に比べていろいろなところが引っかかり、ちょっと分解しづらかった。

可変ホップアップ調節ダイアル
チャンバー下にある可変ホップアップ調節ダイアル。

純正オプションの50連マガジン純正オプションの50連マガジンを装着すると重量感がぐっと増し、外観も長くなって迫力も増す。

マガジンバンパー
50連マガジンのマガジンバンパーはグロック17カスタムと同じもので、バンパーをスライドさせてガスをチャージする。

フィールドストリッピング
フィールドストリッピング。ここまでは簡単に分解できるがスライドの取り外しにはちょっと引っ掛かりがあってコツが必要。

実測重量は705gノーマルマガジンを装着しての実測重量は705g。

パッケージ付属のノーマルマガジンは6mmBB弾を25発装填できる。
50連マガジンを装着しての実測重量は956g50連マガジンを装着しての実測重量は956g。
ハンドガンとしてはちょっと重いが、サブマシンガンとして考えると究極に軽い。

専用ストックとか、カービンコンバージョンキットなどが欲しくなる。
マガジンの重量
ノーマルの25連マガジンの重量は294g、50連マガジンの重量は545gある。

フォロアストッパーパッケージにはG17カスタムから同梱されるようになった「フォロアストッパー」が2個付属する。マガジンフォロアーに挟み込んでフォロアーの上昇を固定し、スライドがホールドオープンしないようにできる。室内での空撃ちに便利。
マルイの全ガスブロマガジンに適合。
グロック26と50連マガジンちなみに、この50連マガジンは東京マルイのグロックシリーズに使用できるので、サブコンパクトのグロック26に装着するとこんな感じになる。

長すぎるっ!! (^_^;
東京マルイ グロック比較
東京マルイG18Cの電動、ガスブロ、G17カスタムの比較。スライド上部の凹みの深さはガスブロが深い。
なお、グロック17同様にCQCシェルパホルスターのグロック17用にキツくて入らない。実銃とはわずかだが寸法が異なるのだ。したがって、グロック20/21用を使用する。

スライド左側面の刻印比較
スライド左側面の刻印比較。刻印の文字の大きさ、太さなどが微妙に異なる。

スライド右側面の刻印比較
スライド右側面の刻印比較。チャンバー周りの刻印は3モデルとも異なる。またG17カスタムはエキストラクターの形状も異なる。

燃費はグロック17カスタムに比べ約6%向上

ノーマル25連マガジンを使用して燃費実験をしてみた。
まず、25連マガジンにフォロアストッパーを装着し空撃ちモードする。これでマガジンの重量は約1g増え295gになった。次にガスをフルチャージするとマガジン重量は307gに増加。つまりマガジン内に12gのガスがチャージされたことになる。

この同じマガジンを使用してグロック17カスタムとグロック18Cで、セミオート約1秒間隔で空撃ちを開始。
最終的にマガジン内のガスが無くなりブシューゥと力なくスライドが停止するまで何回トリガーを引けたか確認した。結果、以下のようになった。※室温は25.1度、湿度49%の一定条件下で実施。

 
グロック18C
グロック17カスタム
射撃可能数
84発
79発
1発あたりのガス消費量
0.143g
0.152g
結論としてわずかであるがグロック18CはD型ピストンカップの効果もあり、グロック17系よりも6%ほど燃費が向上している。ただし初速はG17カスタムよりやや低め。

実射性能は相変わらず安定

さっそく50連マガジンを装着し射撃してみる。
室内10m程度の距離であればそのアバウトなアイアンサイトでもセミオートで手のひら大に集弾させることができる。弾道性能もマルイ特有の安定したホップアップで真っ直ぐに6mmBB弾が飛んでいく。

リコイルの質はバシッ、バシッとキレが良く、程よく重い。とくに25連マグより50連マグのほうが力強く感じる。
50連マガジンをグロック17カスタムとグロック18Cに交互に使用して撃ち比べてみたが、ほぼ同じか、ほんのわずかにG18Cがリコイルが重いか? といったところ。スライド一式の重量はG17カスタムが166g、G18Cが167gとほぼ同程度。なので、感覚値としてはほぼ同等レベルなのだろう。

グロック18Cの醍醐味はなんと言ってもフルオート射撃。セレクターをカチリとフルポジに切り替え、まずは両手でがっちり構えて一気に射撃。ブァララララララッと小気味よく50連マグを息継ぎすることもなく一気に射撃できる。
しかも、気温30度を超える屋外での実射動画では、50連マガジン使用でなんと秒間22~23発の高速回転をみせた。
フルオート時は生ガスを結構吹き、手首や顔にヒヤッとする飛沫のような冷たさを感じる。取説にもあるが若干の気化スペースを残してガスをチャージすると良いみたい。
さすがにフルオート射撃となるとリコイルで銃が暴れ弾は上下にバラつくような弾幕となる。片手撃ちならばなおさらだが、これはこれで楽しい。



サバイバルゲームでの使用を考えるとやはり小型軽量なので機動力を生かした接近戦向き。インドアゲームではその効果を遺憾なく発揮するだろう。サイドアームとして持つならばその圧倒的な火力により安心感すら覚えるが、50連マガジンをつけた状態でホルスターに入れるとかなり邪魔くさいので注意が必要。

いずれにしても東京マルイのフルオートガスブローバック第2弾、これだけの性能で16,800円(税抜)ならばリーズナブルといえる。夏場のゲームで遊ぶにはもってこいだ。
第3弾はマシンピストルに限らず、サブマシンガンやM4カービンなんかも発売して欲しいところ。

2010/08/01

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