エアガンレビュー:東京マルイ ガスガン デザート ウォーリア4.3

東京マルイ ガスガン デザート ウォーリア4.3 【エアガン レビュー】

2009年9月、東京マルイのカスタムガバメント、デザート ウォーリア4.3がガスブローバックガンで発売された。
MEU譲りのシングルスタックフレームにハイキャパ4.3のスライドを搭載し、全体は成型色でタンカラーとなり、ダストカバー部にはアンダーマウントレールを装備と、いかにも砂漠でのオペレーションを意識したような架空のモデルだ。
ただ、まったくの架空モデルかというとそうでもなく、米国の1911カスタムメーカーである、KimberのDesert Warriorをモチーフとしてデザインされたものと思われる。ちなみにKimberのDesert WarriorはWAが以前にマグナブローバックとしてモデルアップしている。Kimberというと米国海兵隊やロサンゼルス警察のSWATチームで使用されていることでも知られる。

東京マルイ ガスガン デザート ウォーリア4.3 スペック & 初速データ
全長 203mm
重量 820g
銃身長 109mm(インナーバレル長)
装弾数 6mmBB弾 28+1発
定価 15,800円(税別)
発売日 2009年9月2日

最高 72.86m/s
平均 72.07m/s
最低 71.41m/s
ジュール 0.519J

※エクセル バイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、気温24.1度、湿度45.0%

パーツリスト


角型のスライドと顎のように突き出たアンダーマウントレール
角型のスライドと顎のように突き出たアンダーマウントレールが迫力。そしてシングルスタックフレームは握りやすい。

デザート ウォーリア4.3の右側面デザート ウォーリア4.3の右側面。
全体がデザートカラーで、スリーホールトリガー、ハンマー、セフティ、グリップセフティ、フロント&リアサイトなどがブラック仕上げとなり、全体を引き締める良いアクセントになっている。

成型色のタンカラーは艶消しで好みが分かれるところだと思うが、私は好きだなぁこの質感。
アンダーレールダストカバー下には20mmピカティニー規格のアンダーレールが装備される。
各種フラッシュライトなどを装着可能。

フラッシュライト プロライト
マルイのプロライトを装着してみる。フラッシュライトは夜戦やインドア戦で心強いアイテムとなる。

フロントサイトフロントサイトもハイキャパ4.3同様のドーブテイル式で金属製。ホワイトドットが狙いやすい。

シルバーメッキされたチャンバー上部には.45ACPと刻印されている。

アウターバレル
アウターバレルはプラ製で、コーンドタイプのシルバーメッキ仕上げ。パーティングラインが薄っすら残っているのがちょっと残念。スライドの内側にはホールドオープン時にノッチ部の削れを防止するメタルノッチスペーサーがはまっている。

リアサイト金属製のリアサイトは4.3同様にノバックタイプ。やはりタクティカルシューティングでは安定して狙いやすい。

マニュアルセフティは両側から操作できるアンビタイプ。
肉抜して軽量化されたダブルホールリング・ハンマーを備える。
グリップパネル ガナータイプグリップパネルはガナータイプ。
ダークオフグレーのカラーがタンカラーフレームに絶妙にマッチする。
樹脂製で細かいディンプル加工が施されており、グローブをしていてもしっかりとグリップできる。
グリップ底部にはランヤードリングも装備。
可変ホップアップの調節ダイアル可変ホップアップの調節ダイアルはスライドを分解して矢印の位置にある。
最近のマルイのガスブロは出荷時にホップ適正となっていることが多く、今回もダイアルを調整しなくともホップが適正となっていた。
マガジンマガジンはMEUピストルと共通で、6mmBB弾をダブルカラムで28発装填できる。
亜鉛ダイキャスト製の本体にシルバーメッキコーティングされ美しく、それでいて連射にも強い。

アンダーレールを分解アンダーレールを分解してみた。
左側面の2本のネジを外し、フロント側にバネピンがハマっているが、そこはそのままにして後ろのほうを広げて取り外す。
フレームには左右2箇所に穴が開いており、この部分で固定されている。
ガナーグリップは内側に錘ガナーグリップは内側に錘がはめ込まれており、重量増に貢献している。
実測重量は820gマガジンを含めた実測重量は820g。
メーカー公称値ぴったりだ。
MEUとスライド、グリップの互換性MEUとスライド、グリップの互換性があるので、遊んでみた。それぞれを交換してみる。
これはこれで、なかなかカッコいい。
実射性能は箱出し状態でいきなり撃ってみたが、すでにホップアップが適切にかかっており、もう驚きの弾道。ど真っ直ぐに飛んでいくそのフラットな弾道は何発撃っても同じ軌道を描いて狙ったところに飛んでいく。これがガスブローバックガンの弾道か、いやもしかして電動ガンなんじゃ...? とか勘違いするほどに美しい弾道を描く。とくにマルイのガスブロの中でもハイキャパ4.3シリーズのブローバックユニットは信頼性、安定性共に高い性能を発揮する。
しかも気温24度程度の室内ではタタタンと速射で撃ち続けても1マガジン息切れするようなこともない。ハイキャパマガジンと遜色のないキレ味。初速はMEUやハイキャパ4.3にくらべてやや低い数値となったが、馴らし撃ちしていれば変わってくるかもしれない。むしろ初速の安定度のほうが弾道に影響するので、この点を評価したいところ。

コマンダーサイズの適度な大きさ、そして装弾数28発のハイキャパシティ。キレの良い安定した弾道と、まさにサバイバルゲームにはもってこいのサイドアームといえる。いやメインアームにも十分使用できる性能だ。そういった意味ではコンマ1秒を競うスピードシューティングのベースガンにも良いかと思う。

問題は角型スライドと出っ張ったアンダーレールに合うホルスターがあるかどうか。手持ちの1911用CQCシェルパにはアンダーレールを外してもスライドが干渉して入らなかったので、ソフトタイプのナイロンホルスターなんかが良いのかも。

とにかく、性能はガスブローバックガン随一を誇る。これで遊ばない手はない、おススメの一丁だ。

2009/09/27

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