AIRSOFT97 電動ガン C.A.T. AR-15 Legend 10” CAT-01

AIRSOFT97 電動ガン C.A.T. AR-15 Legend 10” CAT-01

レポート:Sasugo

C.A.T. 「AR-15 Legend 10“ CAT-01」は2021年に発売されたカスタムショップ大手のAIRSOFT97が監修、およびそのデザインを務めたコンプリートモデルの電動ガンだ。
最大の特徴は機械式・可変式プリコックで、セミオートでもキレのある速射性の高さでありながらトリガーの引き心地を残しつつ、箱出しでも十二分な性能を持つ。さらには実銃のようなリアルテイクダウンも可能でメカボックスへのメンテナンスも容易にできるようになっており魅力溢れる製品だ。

今回はC.A.T.シリーズの中でも上位モデルとなるAR-15 Legend 10” CAT-01を紹介しよう。

パッケージ
赤を基調としたパッケージ。大きくC.A.T.のロゴが載っている。

パッケージ内容
CAT-01本体
中にはAR-15 Legend CAT-01本体、マガジン1本、ストック用の交換アタッチメント他2種、六角レンチなどの簡易工具、説明書と保証書などが同封されていた。

サイドビュー左
サイドヒュー右
本体の全長は720mm。10インチのハンドガードでフレームも含めてメタルの質感を感じられつつも、バッテリーやマガジンも含めても総重量が2507gとかなり軽い印象だ。

トリガーはストレートトリガー。グリップはバーチカルアングルタイプ。グリップの中にはSPARK社製INAZUMAモーターが搭載されており、既にハイエンドカスタムモデルとなっている。

C.A.T.指定のBB弾とバッテリーがあり、BB弾は東京マルイ製かG&G製のみ、バッテリーは電動ガン用7.4Vのリポバッテリーを使用とのこと。

マズル
マズルは逆ネジ14mm。ハンドガードは10インチのM-LOKタイプ。20mmレイルには最初からマグプルタイプのフリップアップ・アイアンサイトが付いている。ハンドガードをよく見ると内部にガスチューブも再現されている。


レシーバーは肉抜きされた大胆なデザインとなっている。そのおかげなのかCAT-01本体は片手で容易に持てるほどの軽さだ。セレクターも程よいクリック感がある。

可変ホップアップ
チャージングハンドルを引くと連動してボルトが後退し、ドラム式の可変ホップアップの調節ダイヤルにアクセスが可能。チャージングハンドルも戻す際に程よい金属音が響く。

バッテリースペース
写真のようにストック部の底部にボタンがあり、そこを押すことで蓋が開いてスティックタイプのバッテリーが挿入できる。

MAPストック
バッファーチューブ基部には20mmレイルのピカニティー規格を搭載で、ストックの位置を上下に少しずらしてオフセットストックのようなことができる。ストックパイプは専用の配線が通っており、ガスブロ規格互換となっている。

またこのストックはMAP(MultiPurposeSystem)ストックというもので、ミニS系バッテリーなどバッテリーの大きさに合わせてストック用の他パーツと組み替えることで対応することが可能だ。

ストックは基部
また、ストックは基部から折りたたむことが可能な折り畳み式バッファーチューブを採用。
これは写真のようにストックの引っ掛け部を外すように上へ押し上げると動かすことができる。

ストックを折りたたんだ
ストックを折りたたんで全体写真。ストックを折りたたんだ場合の全長は550mmほど。
電車移動の際に折りたたんでコンパクトにしてリュックなどでも持ち運べそうだ。ストックは基部がバネによりしっかり保持される。

ストック内部まで配線
ストック内部まで配線が通っている。配線も折りたたんでも余裕を持たせた長さであり、被膜もしっかりとしたものを使っているので簡単には断線しないだろう。

5.56mm弾を模したアクセサリー
CAT-01には付属で5.56mm弾を模したアクセサリーツールが付いてくる。これはただのアクセサリーではなく弾頭を外して付け替えれば、テイクダウンやギア調整をするのに必要となる専用の工具として変身するのだ!

リリースボタン
テイクダウンするには、まずマガジンとバッテリーを抜き、トリガーガードとグリップの間の隙間にあるリリースボタンを付属のアクセサリーで押し込んで解除する。


その後のテイクダウンピンを付属のアクセサリーで押し込んで抜いて、チャージングハンドルを押し込みながら上へ持ち上げるように動かす


するとレシーバー部が動いてギアが露出する。これがC.A.T.独自の機械式・可変プリコッキングをつかさどるギア「メカニカルアジャスタブルプリコック(MAP)セクターギア」である。
このリアルテイクダウンギミックでネジを取り外したりパーツを外したりせず、メカボックスへ容易にアクセスできる。さらに付属のアクセサリーツールで自分の好みのコッキング位置へさらに調整ができる。

プリコックの調整
プリコックの調整はテイクダウン後に露出したMAPセクターギアの内側の黒い部分がラッチ構造となっており、専用工具で空いている穴へ差し込みラッチを動かすことでカットオフカムの位置がずれてプリコッキングの調整が可能となる。ただ、箱出しの時点である程度調整されているとのことで、使用するバッテリーの容量や種類または本体の個体差によっては、下げすぎるとセミロックを起こしたり、逆に上げすぎるとオーバーランしてしまうので調整は慎重に行った方が良いだろう。

マガジン
マガジンは装弾数130発。同じくAIRSOFT97 で展開しているカスタム済みモデル「DMT」のマガジンと互換性があるとのこと。

実際に構えて
実際に構えてみての写真。モデルは筆者の友人。
ハンドガードが細身なのでしっかりと握りこむように構えることができる印象だ。

トリガーストローク
実際のトリガーストロークの比較写真。左がソフトに指をかけた状態で右が発射するトリガーの位置。トリガーの遊びも少ない印象だ。

従来の電動ガンであれば、トリガーを引いてからモーターが回転してピストンが後退しそれからBB弾を発射という流れになるので、BB弾が発射されるまで若干タイムラグが生じてしまう。このタイムラグを短縮するために、ピストンが常にコッキングされた状態にする「プリコック」と呼ばれる機能がある。

電動ガンのプリコック機能は電子基盤を搭載し、マイクロスイッチやセンサー、ブラシレスモーターなどで制御することがほとんどだが、このCAT-01では機械式プリコックによる”クリック感を残したまま速射性の高いトリガー”は他にはない感覚であるのだ。これにより指にしっかりと掛かるトリガーで、より1発1発に正確にすばやく撃ち込めるように感じた。

30m先に的
フィールドの休憩時間に30m先に的を用意して、東京マルイ0.2gバイオBB弾を使用して10発ほど撃ってみた。屋外の立射ではあったが弾道は概ね真っ直ぐ飛んでいき、30m先のA3サイズIPSCターゲットにも問題なく当てることが出来た。箱出しでこの速射性と精度であればゲームに使用するには申し分ないだろう。


個人的な見解を含めた総評としてはAR-15 Legend 10” CAT-01は手触りの良いメタルの質感でありながら軽さもあり、ストックも好みで位置や大きさも変えることができて扱いやすく、機械式・可変プリコッキングでトリガーの引き心地もあってキレのある快調な動作。流石は大手カスタムショップのノウハウが詰まった正に”玄人でも納得できるサバゲーの為に考えられたエアガン”であると感じた。

AIRSOFT97各店には試射機もあるのでぜひこの機械式プリコックによる動作性を体感してほしい。

スペック

スペック

全長 730mm~810mm
重量 2,250g(バッテリー、マガジン込み2,507g)
バレル長 250mm(インナーバレル長)
装弾数 130発
価格 オープン価格
発売日 2021年8月
動力源 電動ガン、HiTEC製7.4Vリポバッテリー使用
初速 最高:85.15m/s
平均:83.72m/s
最低:83.29m/s
ジュール:0.693J
連射サイクル:996rpm (16.6発/秒)
※東京マルイベアリングバイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、屋内10発での測定、気温15度、湿度50%、XCORTECH X3200 Mk3にて測定。

協力:AIRSOFT97神戸店、シューティングバーFIVE、HIVE airsoft field

2022/04/14



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