台湾ハイパーエアソフト「秋のサバイバルゲームツアー」レポート
取材・文:王清正(翻訳・編集:ハイパー道楽)
2025年10月11日、台湾・新竹にある旧・亜太創意技術学院(Asia Pacific Institute of Creativity)跡地で、サバイバルゲームイベント「ハイパーエアソフト 秋のサバイバルゲームツアー」が開催された。
この場所はすでに廃校となった学校施設をフィールドとして再利用しており、校舎や廊下、体育館などを舞台にした独特のゲーム環境が魅力だ。

本イベントは、2018年に発足した台湾のサバゲー団体「ハイパーエアソフト台湾普及委員会(HYPER AIRSOFT Taiwan Committee)」が主催し、「ブレイク・アイス・ゲームスタジオ(Breaking Ice Game Studio)」との共催で行われた。
エアソフトガンとナーフという異なるカテゴリーのプレイヤー同士が交流し、新たな遊びの形を模索するのが目的だ。
ハイパーエアソフト台湾普及委員会とは?

「ハイパーエアソフト台湾普及委員会」は、代表の sarkedla 氏が2018年に立ち上げたイベント運営組織だ。
“リアルな戦場再現ではなく、ゲームとして楽しむこと”をテーマに掲げ、2018年7月に第1回イベントを開催。
以来、台湾各地でおよそ20回にわたってイベントを行い、累計参加者は数百名に達している。
現在では、台湾でも有数の規模と知名度を誇るサバイバルゲームイベントへと成長した。

会場は台湾・新竹にある旧・亜太創意技術学院(Asia Pacific Institute of Creativity)跡地。
エアソフト vs ナーフ! 異色の交流戦
今回の「秋季ツアー」では、ユニークな4つのステージが用意された。
【第1〜3ゲーム】
Airsoft vs NERF モード
サバイバルゲーマーによるエアソフトチームと、ナーフユーザーを含む混合チームが対戦。
弾速も射程も異なる両陣営の戦いは、まさに異文化交流戦。互いの特性を理解しながらチーム戦術を組み立てていく姿が印象的だった。
【第4ゲーム】
混戦モード(Melee Mode)
プレイヤーはハンドガンなどの副武装のみ使用可。サブウェポンを持たない参加者は、スポンジ製の合法近接武器や空のペットボトルを使って戦うこともできる。
この“なんでもあり”なモードは、シリーズの名物ルールとして毎回大きな盛り上がりを見せている。


筋トレで復活!? 「マッスルブラストモード」
最終戦は、今年初登場となる新ルール「マッスルブラストモード」。
無限リスポーン制をベースに、復活の条件としてフィジカル要素を導入した。
プレイヤーがヒットすると復活地点に戻り、
「腕立て伏せ」「ジャンピングジャック」「交互スクワットジャンプ」「スクワット」
の中から一つを選び、5回こなすことで再出撃可能。

さらに復活地点では、スタッフと“じゃんけん”をすることもできる。
勝てば即復活、負ければ筋トレ回数が倍になるというユーモラスなルールだ。
「サバゲーで撃たれたら筋トレ!」という前代未聞のシステムに、会場は笑いと悲鳴で包まれていた。
参加人数と雰囲気
今回の参加者は、エアソフト勢70名、ナーフ勢25名、運営スタッフ15名の合計110名。
和気あいあいとした雰囲気の中にも熱気があり、世代やジャンルを超えて楽しめる一日となった。














アサヒのM60にシャーマンエアータンク!
編集後記



リアル志向のミリタリールールが主流となりつつある中で、
「遊び」としてのサバゲーを追求するハイパーエアソフトの姿勢は新鮮だ。
エアソフトとナーフ、筋トレとじゃんけん──
その自由な発想が、台湾のサバゲー文化をさらに豊かにしている。
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