NOVEL ARMS 等倍スコープ ABSOLUTE MPS1

スコープ、ドットサイトの国内メーカー、NOVEL ARMSから等倍プリズムサイトのABSOLUTE MPS1が登場!

等倍スコープは使えるのか?

今回ノーベルアームズからABSOLUTE MPS1のサンプルをお借りできたので、ABSOLUTE MPS3やドットサイトとの比較も交えながらレビューしよう。

動画レビューはこちら

スコープと言えば一般的に倍率があるものが多く、遠くのターゲットをより精密に狙う光学照準器として使われる。だが、今回のABSOLUTE MPS1は等倍、つまり倍率が無いスコープだ。

そのサイズは非常に小型で、一見してドットサイトくらいの大きさだ。オフセットマウントを使用してリアサイトの上にちょこんと載るくらいのサイズ感だ。堅牢なアルミボディながら、重量も軽くてスコープ単体+ローマウントでは180g、オフセットマウント使用時でも245gという軽さ。一般的なズームスコープではマウント含めて500～600gなので、搭載時にウエポンが重くならず、取り回しやすいのが特徴だ。


バッテリーは本体左側にCR2032を一個使用する。ドットサイトと違って電池が無くてもレティクルが発光しないというだけで狙うことができる。さらに上下左右の調整幅は80MOAと広く、使用者の視力に応じた視度調整機能(ディオプターダイヤル)もある。また等倍と言うことで、プリズムサイトの弱点だったアイレリーフの短さやアイボックスの狭さも解消しており、多くのユーザーに使い易い仕様となっている。


レティクルはA65と呼ばれるEotechのホロサイトなどで採用されるデザイン。
中央のドットは1MOA、サークルは65MOAとなり、100ヤード先で約165cmの大きさとなる。100ヤードと言ってもサバゲーの距離感でピンと来ないと思うので、40m先で言うと約76cmの大きさとなる。
レティクルの輝度はナイトビジョン対応のN1/N2含む12段階となっている。
さらに5分間動きが無ければレティクルが自動消灯し、動きを検知すると自動点灯するモーションアクティベーション機能と、8時間でのオートパワーオフ機能も付いているので、消し忘れやバッテリーの保護に最適だ。


等倍専用設計だけあってクリアで歪みの少ない美しいレンズ。等倍なのでドットサイトのように両目を開けて狙うこともでき、ターゲットの前後関係、立体感が把握しやすい。さすがに30m、40m先をピンポイントで狙おうとすると倍率スコープには及ばないが、弾道は40mくらいまでなら追える。

実際に筆者ものぞいてみた。もちろんハイパー道楽コラボモデルのABSOLUTE MPS3には愛着があって普段のサバゲーでも使っているのだが、この等倍スコープも状況によってはとても使い易く感じた。
例えば、CQBなどの混在する屋外フィールドでは一気に敵との距離が詰まることがあり、そんなときには倍率スコープよりも等倍のほうがターゲットを捕らえやすい。
自分のプレースタイルにあっているならば、このABSOLUTE MPS1は強力な相棒となるだろう。


マウントベースはQDレバータイプになった。
付属のオフセットアームはARで言えばリアサイトの上まで接眼レンズを後退させることができる。


さらに高さの異なる三種のスペーサーが付属するので、自分のエアガンに合わせた搭載が可能だ。イラストではスコープ本体とオフセットアームの間にスペーサーを挟んでいるが、マウントベースとオフセットアームの間にもスペーサーを挟めるので、大きめのリアサイトもクリアできるはずだ。


ドットサイトとの違いはそのレンズ構造にある。ドットサイトは赤いドットをレンズに反射させているため、レンズの透過率が低くなりがちだ。モデルによっては青い色がついて見にくいと思う人もいるかもしれない。しかしプリズムスコープは純粋に対象の像をレンズに取り込んでみているので、非常に像がクリアに見えるのが特徴だ。また、レンズの反射を抑え、被弾から保護するハニカムサンシェードも付属する。


動画撮影ではモロさんに自分の使っているマルイMP5SDに搭載して撃ってもらった。普段は結構いい実物ドットサイトを使用しているとのことだったが、ABSOLUTE MPS1の解像度の高さ、見えやすさに「あ、これ欲しい!」と唸っていた(笑)。

ABSOLUTE MPS1 スペック

取扱説明書.PDF (1.5MB)