富士総合火力演習 2010 最強ドンパチ!! ダイジェスト パート2 後段・夜間演習

富士総合火力演習 2010 ダイジェスト パート2 後段・夜間演習

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静岡県の東富士演習場で開催された富士総合火力演習。
パート2は後段演習から。
演習目標地域 説明図
演習場は上記の図のように色と数字、台と山によって目標箇所が定められている。

OH-1観測ヘリコプター
まずはOH-1観測ヘリコプターが登場。急上昇、急下降を披露し、偵察行動に移る。
前方に戦力不明の敵を発見した模様。

偵察バイク(カワサキKLX250)UH-1汎用ヘリコプターに搭載された偵察バイク(カワサキKLX250)を下ろし、敵情を偵察する。

AH-64Dアパッチ・ロングボウ攻撃ヘリコプター
そして空からもAH-64Dアパッチ・ロングボウ攻撃ヘリコプターが警戒にあたる。
仮想的の布陣エリアに対して、ドタタタタタタとM230 30mmチェーンガンを射撃。

UH-60ブラックホーク汎用ヘリコプター
状況はヘリボン行動へ。
2機のUH-60ブラックホーク汎用ヘリコプターから隊員たちがファストロープで降下。

CH-47Jチヌーク輸送ヘリから降下CH-47Jチヌーク輸送ヘリからも隊員が降下する。
軽装甲機動車を吊るしてさらに別のCH-47Jチヌーク輸送ヘリが軽装甲機動車を吊るして運んでくる。

軽装甲機動車 ミニミ軽機関銃
軽装甲機動車のルーフから5.56mm×45ライフル弾を使用するミニミ軽機関銃を掃射。


CH-47Jチヌーク輸送ヘリは大活躍。高機動車を搭載して運んできた。そして高機動車は89式小銃を構えた隊員たちを乗せて走り出す。

CH-47チヌーク輸送ヘリ JA型とJ型
CH-47チヌーク輸送ヘリは左右の出っ張った燃料タンクを大型化したJA型(左)と従来のJ型(右)と二種が見られた。

87式偵察警戒車 25mm機関砲
続いては偵察活動。登場したのは6両の87式偵察警戒車
砲塔に搭載したエリコン社製の25mm機関砲をバリバリバリと射撃。

偵察バイク(カワサキKLX250)すかさず偵察バイク(カワサキKLX250)が進入し、猛スピードで演習広場を横切る。
華麗なジャンプそのまま、観客席の目の前で華麗なジャンプを披露!!
よくバランスを崩さないもんだと感心する。

74式戦車の射撃
続いて火力部隊の74式戦車が稜線に隠れて射撃。




92式地雷原処理車
92式地雷原処理車によるデモ。ものすごい噴射炎を放ちながら上空へ撃ち出される。

弾体から爆薬が数珠繋ぎに落下 上空の弾体から爆薬が数珠繋ぎに落下。これが爆発することで地雷を誘爆させ、地雷原を処理する。

地雷を誘爆

90式戦車の車列
90式戦車が車列を組んで登場。

敵方向に素早く転進
90式戦車の車列は広場中央で敵方向に素早く転進し、走行したまままま射撃体勢に入る。

90式戦車が走りながら射撃
ドカドカドカッ!! 90式戦車が走りながら射撃。曳航弾が直線的にターゲットに吸い込まれる。

120mm滑腔砲の音圧
バドムッ!! 響き渡る120mm滑腔砲の音圧を全身で感じ、血が沸き立つほどの興奮に包まれる。

90式戦車が火力を集中
さらに90式戦車が火力を集中させる。

全ヘリコプター戦力
上空からは全ヘリコプター戦力が一気に押し寄せる。

煙幕を一斉に発煙
そして、煙幕を一斉に発煙させて演習は終了。隊員の皆さんお疲れ様でした!!

飛び去るヘリコプター
上空を飛び去るヘリコプターたち。

この日は北澤俊美防衛大臣も来ていた。

観客スタンドには各軍の偉い人たち
観客スタンドには自衛隊、米軍の偉い人たちが軒並み集合して演習を見学していた。
迷彩服がいろいろ見られるのが楽しい。米海軍の新型デジタルカモ、空自の新型迷彩、米空軍のABU、米陸軍のACU、米海兵隊のMARPAT(デザート)、陸自の2型迷彩などなど日米の迷彩服が揃い踏み。

最新の10式戦車登場!! 装備展示


自衛隊の装備展示
演習後には広場に戦車、装甲車、火砲など、さまざまな自衛隊の装備が展示され、目の前で見ることができる装備展示も人気。

10式戦車(ヒトマル)の試作車
演習には参加しなかったが、陸上自衛隊が誇る最新戦車、10式戦車(ヒトマル)の試作車も展示された。

多くの人が周囲を取り囲む
広場が一般に開放されると、多くの人が周囲を取り囲み、写真を撮るのもままならないほど。


そんななか、なんとか10式戦車の近くまで寄る事ができて撮影したのがこれ。

10式戦車のディティール
前回の富士学校では走行展示だったが、今回はディティールも撮影できた。

10式戦車の各種センサー
砲塔には各種センサーが設置され電子技術の塊だということがわかる。

12.7mm M2ブローニング重機関銃を装備
砲塔上部には一般的な12.7mm M2ブローニング重機関銃を装備(左)。砲塔前部に設置されたモノアイのようなモニターがカッコイイ(右)。

10式戦車のドライバーズキューポラ
ドライバーズキューポラとフロントの車体ナンバー。ドーザブレード付きの試作車239号車だ。

無人誘導型の偵察ヘリコプター
その他気になった装備としては、演習後に広場に展示された、無人誘導型の偵察ヘリコプター。誘導装置は先の富士学校の観閲行進で登場した。

幻想的な夜間演習


夕焼けに反射する90式戦車と89式装甲戦闘車
今年の総火演は前日の土曜日入りして夜間演習も見学することができた。
夕焼けに反射する金色の野をバックにシルエットが浮かび上がる90式戦車89式装甲戦闘車

点検射を行う車両
夕方の5時になると点検射を行う車両が慌しく進入してくる。

74式戦車と89式戦闘装甲車のツーショット74式戦車89式戦闘装甲車のツーショットで、点検射をおこなう。
演習場に夜の帳徐々に演習場に夜の帳が下りる。
サーチライトで照らされる演習場
日もとっぷりと暮れ、サーチライトで照らされる演習場。

照明弾が演習場を照らす
夜間演習が始まる頃にはあたりは真っ暗。そして夏だというのに御殿場の夜風は肌寒いくらい。長袖に着替える。
照明弾が演習場を照らすなか、戦車が射撃をおこなう。幻想的だ。

曳航弾がまるでレーザービームのよう
真っ暗闇の中赤外線だけで射撃する訓練も実施された。曳航弾がまるでレーザービームのようにターゲットに吸い込まれ、そして多くの弾はターゲットで跳ね返って飛散する。

一斉に射撃して夜間演習はフィナーレ
戦車、装甲車、火砲が一斉に射撃して夜間演習はフィナーレを迎える。登山者の灯火が富士山のシルエットに見える。

USTREAMによるインターネットライブ中継陸上自衛隊では今回初のUSTREAMによるインターネットライブ中継を行った。
その模様は録画ライブとして公開されているので、演習全編を楽しみたい方はぜひ。

熱い夏が終わる今回の富士総合火力演習は8月20日に発生した90式戦車の砲身破裂事故などが一般報道され、90式戦車の発砲シーンがないのではとヤキモキさせられたが、結果的に安全手順が見直され、射撃演習も実施された。
またAH-64Dアパッチ・ロングボウ攻撃ヘリコプターのホバリング射撃や、10式戦車の装備展示など新しい装備も見られた。
天候にも恵まれ、すばらしい演習だったと感じる。また来年も総火演を観に行くことができれば、ぜひ戦車や装甲車のかっこいいシーンを写真や動画に収めたいと思う。
2010年東富士演習場での熱い夏が終わるとそろそろ秋の気配。2010年後半の自衛隊イベントにも注目だ。


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2010/09/05




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