静岡ホビーショー 2023 東京マルイ / クラウンモデル 新製品

静岡ホビーショー 2023 東京マルイ / クラウンモデル 新製品

今年も行ってきました静岡ホビーショー!! ということで、早速東京マルイとクラウンモデルの新製品を紹介していこう。2023年5月10~11日が業者招待日で、12日が小中高校生招待日、13~14日が一般公開日。場所はツインメッセ静岡。


東京マルイのブースはブラックのイメージ。いつもより空間に余裕があって、見やすくなっている。
また、今年は10mの試射レンジを設けて新製品のサイガ12を試射することができた。


2021年7月のマルフェスオンライン5で発表されたガスブローバックショットガンのサイガ12Kがついにこの夏発売となる。価格は54,800円(税別)。


マガジンの装弾数は最終的に45発となり、3発同時発射で15連射可能となっている。


パッケージもすでに出来上がっており、発売は近いようだ。筆者の予想だと、6月か7月には発売されそうな雰囲気。


10mレンジでサイガ12の試射ができた。リコイルは激しく、硬質感があり良い感じ。弾は0.2gを使用したが、この距離でもホップが浮き上がり気味に当たる。0.25gだとややドロップ気味に飛ぶそうで、0.23gくらいがベストかもと開発担当者の話。いやマルイから0.23g弾出てないやん! と心の中で突っ込んでた。
固定ホップ仕様で、10m先のダンボールに手のひらサイズに広がる印象だったので、屋外ロングレンジだとかなり拡散するのではと予想する。


BBエアリボルバーのM29 .44マグナム。10歳以上対象のエアーコッキングガンだ。
2013年5月の静岡ホビーショーにてコルトパイソンと同時発表されていたが、実に10年ぶりに発売する。
というか、そんなこと筆者もすっかり忘れていた...。


カートリッジは.44マグナム弾のサイズを再現しており、パイソンの.357マグナムより大きい。


.44マグナムリボルバーの迫力がある。もともとパイソンと同じシリーズだったので、価格は未定ながらパイソンと同価格帯を想定しているようだ。この間にSAAのプロシリーズが出てしまったので、そちらと混同しがちだが、あまくまで低価格帯としてのエアリボルバーラインだ。


一方でエアリボルバーPROシリーズのSAA.45はシビリアンモデルが登場するのは2022年11月のマルフェスオンライン8で発表済み。これも発売日、価格未定だが、今年の夏くらいには発売するんじゃないだろうか。西部劇ごっこが毎年11月なので、せめてそれまでには出してほしいところ。


AKM、AKXガスブローバック用のマガジンとして、ベークライトリアルスキンスペアマガジンが発売される。装弾数は35発で変わらず。実物マガジンからスキャンした画像を加工して特殊印刷で再現しているとのこと。


スタンプなどもリアルに再現。


背面の合わせ目は実物では張り合わせの粗い加工だが、マルイのはこのようになっている。


AKXに装着したイメージ。


AKMに装着したイメージ。


2023年2月のマルフェス9で発表されたグロック17 Gen5 MOSのモックアップが展示。


最新世代のGen5をモデルアップ。ようやく実銃に追いついた。
しかもドットサイトがスライドに搭載できるMOS(モジュラー・オプティック・システム)仕様。


従来からの外観の変更点はスライドキャッチがアンビになり、スライド前端が斜めにカットされて前後にセレーションが入り、グリップのフィンガーチャンネルがなくなった、といったところ。


MOS化したことでシリンダーが異形シリンダーとなったそうだ。D型でもなく、いろいろな形を検討したが、まだどんな形状なのかは秘密なのだそう。例えば四角シリンダーとか、小口径ダブルシリンダーとか、マルイのロゴ形状のひょうたんシリンダーとか、とにかくいろいろ研究したようだ。


マガジンはバージョン2.0に進化。マルフェス動画でも語られているが、気化効率アップ、フォロアーカラーがオレンジになっている。サイズ互換性があり、従来のマルイのグロックガスガンシリーズにも使用できる。
Gen5化したことで、グロック19も出ると思うし、そしたらコヨーテカラーの19Xも出るだろう。もしかしたら黒のグロック45も出ちゃうかもしれない、せっかくなので、グロック26もリメイクして欲しいし、なんだったらグロック43/43Xとかのシングルスタックも出してほしい、と、グロックファンの夢想が捗るのである。
発売は未定ながら2023年の比較的暖かい季節までには発売したい雰囲気だった。


P-90+電動ガン。発売日は2023年5月17日、価格は36,800円(税別)。
マルイの新型リポバッテリーに対応した新シリーズ「プラス」。


フラッシュハイダーがアルミ削り出しの新形状になった。


ピストンがナイロン樹脂系の強化ピストンとなり、メッキコーティングのセクターギアになった。


バッテリースペースの下に基盤が入っており、3ピンのMR30コネクタ仕様となっている。タミヤミニコネクター変換ケーブルも付属するので、ミニSのニッスイバッテリーも使用可能だ。


トリガーとメカボを接続するバーは従来同様の構造だが、少しでもトリガーレスポンスをよくするためにスチール製から軽量なアルミ製となったそう。スイッチは従来のメカニカルスイッチだが、ストロークの改良もあり、トリガーフィールは従来型よりはショート&軽くなっている。


マルイ初のリポバッテリーMS-LIPOがP-90+と同時に新発売。バッテリー、充電器、チェッカー、セーフティバッグが発売となる。


バッテリーは価格が7800円(税込)と高いのだが、内部に安全回路の制御基盤が入っていて、とにかく安全にしようという強い意志が感じられる。


面白いところとしては一般社団法人JBRCという団体に加盟しているバッテリーであるということ。
小型充電式電池のリサイクルを推進する団体で、家電量販店などにリポバッテリー回収ボックスを設置している。なので、このマルイのリポバッテリーはJBRCの回収ボックスに入れられるというメリットがある。


バッテリー7,800円(税別)、充電器12,800円(税別)、チェッカー6,800円(税別)、セーフティバッグ7,800円(税別)と、他社に比べるとめちゃ高で、問屋やショップからも「こんな高いの売れねぇよ!」とさんざん言われたらしい。

話を聞いているとあまりに不憫に思えてきたので、少し解説すると、バッテリー関連はこれまでも訴訟問題があったとのことで、マルイとしては慎重にならざるを得ない状況だったらしい。とくにマルイの製品は詳しくないエントリーユーザーも多いので、バッテリーの知識が無い人でも安全に扱えるように最大限の配慮をしているという。


例えばこのセーフティバッグも他社製ではすぐに燃えてしまうようなものがあるそうだが、マルイでは二重にすることで絶対に燃えないと自負できる素材を採用しているという。「実際に燃やしてレビューしてもらってもかまわない」とまで言われたのだが、さすがに違う意味で炎上しそう。

ちなみにこのセーフティバッグはリポバッテリー1本につき、1セットを推奨するということなので、バッテリー本数分のセーフティバッグが必要になるということだ。おいおいマジか!!


昨年末に東京マルイのバイオBB弾が消費者庁から景品表示法の措置命令を受けたことに対応して、東京マルイから新しいパッケージデザインのBB弾が発売される。
その名も「FINEST(ファイネスト) BB」。
はやくもネット上では「健康食品みたいなパッケージ!」「プロテインかと思った!」「自分で最高級って言っちゃうの草!」と大絶賛の新パッケージだ。
まあ、ネーミングやパッケージデザインなんてすぐに慣れるし、中身さえ良ければそれで良いのだ。
もう、マルイのBB弾が手に入らなくて、サバゲーやレビューにすら困る始末。とにかく早く発売して欲しいが、最初の大袋が6月発売ということなので、もう一旦他社に乗り換えるしかないのだが...。



0.2g、0.25g弾はそれぞれ1kgの大袋が6月発売。
価格は0.2/0.25gの大袋が3000円(税別)、小袋が1000円(税別)、0.28gが1000円(税別)、0.12gが300円(税別)。


小袋は0.2g 1600発、0.25g 1300発で、容量や価格は同じ設定。


0.28gが一番以前のイメージに近いパッケージデザインかも。
「ファイネストBB最上級SUPERIORグレード」ってもう上級ってキーワード3つも重複してるじゃん!!


0.12gも従来品と同じ。ただし、従来もそうだが、成分が他の重量の弾と違う。P-Lifeとウッドパウダーを配合している。 P-Lifeの公式サイトでは生分解プラスチックと謳っているが、マルイのパッケージにはその記載はない。

そう、今回の新パッケージには「生分解」や「バイオBB弾」という言葉は一切謳っていない。
これを機にマルイはバイオ弾という呼び方を言わなくするそうだ。もちろんこれは消費者庁対策の表現であって、弾自体の品質、性能、色、価格すべて以前同様のもので、パッケージに記載あるように製造工場も同じ台湾製だ。
だから、これはバイオBB弾ではないのかと聞いてみたら「ユーザーがバイオBB弾という分には全く否定しないです」みたいな返答だった。つまり、天然由来成分のPLAを配合したBB弾ということであり、それは現在他社も含めて市場に出回っている一般にバイオBB弾と呼ばれているものと同じ。

なので、このBB弾はサバゲーフィールドで使えないの? みたいなことを言う人がいるかもしれないが、それは愚問だろう。本質的にこの弾は今までのマルイのバイオ弾そのものなのだから。

だがレギュレーションに「バイオBB弾に限り使用可能」と記載しているフィールドは補足や改定が必要かもしれない。
また、このパッケージ刷新を受けて、措置命令を受けた他社が追従するのか否かも動向が気になるところ。

なお、消費者庁の措置命令を受けると大手新聞に謝罪広告を出さなくてはならない。マルイは日経と産経新聞に二段9cmの広告を掲載したそう。それだけでも何百万か掛かるんじゃないだろうか。

千束の銃
リコリココラボの「千束の銃」。わかっているのはデトニクスベースのストライクハイダー付きのカスタムガン、期間限定生産のモデルであろうということくらいで、詳細はなかった。

クラウンモデル


クラウンの新製品はMP7の電動ガン。なんと18歳以上対象。
CP7というMP7モドキの10禁電動ガンがあったのだが、そのメカボックスを少しパワーアップしてMP7A2スタイルにしているそう。ただサイズは実銃よりちょっと小さい、いわゆるマルイサイズ。


フロント3面レイルのA2は業界初のモデルアップだろうか?


8段階伸縮ストックやCP7のサイレンサーやフォアグリップが取り付け可能となっている。


バッテリーはCP7同様にフロントからセット、装弾数は156発、パワーは18禁とはいってもメカボックスがもともとCP7用なので0.4Jくらいかなぁといった話だった。2023年中には発売したいとのこと。


コルトマスタングとSIG P238の10歳以上対象コッキングエアガン。
もうすぐ発売とのこと。作動サンプルを~打ちさせてもらったが、コッキングもスムーズでマガジンは互換性あり。バンパーが形状違い。



2022年のホビーショーで発表されたコルトウッズマン、SIG P320、M17はまだモックアップのまま。


マッチターゲットのモックは今回初展示。


U10ジュニア SD Ver.。バレルを切り詰め、専用サプレッサーを標準装備したU10。スコープとバイポッド、アンダーマウントレイルは別売り。


AWMスナイパーライフル。アキュラシーインターナショナルのボルトアクションライフル。大口径版のAWMをモデルアップ。フォールディングストック、バイポッド標準装備。

2022/05/10



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