M4A1R! Vol.66
千葉県八千代市にある総合エアガンショップの「モケイパドック」にお邪魔して、技術主任の"でめちゃん"にカスタムガンのことをいろいろ伺ったので、連載で紹介しています!!
「いらっしゃーい!!」
道楽「おっ! 先日発売された東京マルイの電動ガン、M4A1Rですね。」
そうそう、これから分解して、構造を調べようと思うんだけど、みていく?
道楽「もちろん! ぜひぜひ!」
まずはマズルリングの色がブルーになって識別できるようになっているね。
道楽「はい、これはハイパー道楽のレビューでも言及しました。」
フラッシュハイダーを取り外してみると、内径がかなり広げられているね。右のM4A1 MWS用と比べるとよくわかるね。
道楽「弾速も遅いし、インナーバレルも短いようですから、接触しやすいんですかね?」
つぎにレシーバーを分解していこう。テイクダウンピンがネジ止めになっているね。小さいトルクスで取り外してみよう。
こんな感じに2ピース構造になっている。簡単だけど、改造防止策といったところかな。
テイクダウンすると...おっ、シリンダーがグレーだね。
細かいところだけど、テイクダウンピンが摘まみやすいようにかな、サイドカットされている。
チャンバーを取り出してみると...。
道楽「インナーバレル、短っ!!」
短いバレルの割にテーパーは深く入っているね。
ホップ調整ダイヤルのギヤはRの刻印が入って専用パーツのようだね。
ホップ最大にするとかなりホップの突き出し量が大きいね。
パーツ構成はスタンダードタイプと同じだね。
道楽「インナーバレル長が33mmしかないのに命中精度が高いのは凄いですね!」
グリップ底部を開けてみよう。モーターの配線端子は古くからある差し込み式のままだね。
モーターはそのまんま、EG1000だね。
ロアレシーバーの形状はほぼ同じだと思うけど、チャンバー後ろのリブ形状はこんなだったっけ? もうスタンダードタイプの電動ガンをしばらく弄っていないから忘れちゃったよ。
メカボックスも分解してみよう。ギヤはハイサイクル電動ガンで採用されたメッキコーティングセクターギア、ベベルギヤは逆転防止が細かくできる改良タイプだね。
シリンダーは下向きに加速ポートが開いていたね。ピストンとスプリングは従来の電動ガンと一緒かな。
このグレーのシリンダーコーティングはハイサイクル電動ガンと同じような質感だね。
次世代電動ガンのM4A1と加速ポートの位置を比べてみよう。M4A1Rのほうが後ろにポートがあるのが面白いね。
道楽「シリンダー容量自体はM4A1Rのほうが大きいんですね。」
ノズルはシリンダーヘッド側に面取りされた形状になっているね。
あとはマガジンが最後の一発まで撃ちきれるようになったね。装弾数は68発から65発に減ってしまったけど、従来マガジンは3発くらい弾残りしていたから、実質装弾数は変わりないね。
道楽「あっ、すでにスプリングが曲がってますねw。」
これは展示品のM4A1Rだからね。誰かがフォロアーを格納せずに突っ込んだんだろうね...。
それはさておき、このM4A1Rの構造を見る限り、インナーバレル長だけで威力調整している印象だね。
ということは長いインナーバレルを付けたらどうなるかな?
道楽「き、気になりますね...。」
やってみよう!
この偶然手元にあった300mmのBCブライトバレルをチャンバーに組んでみて...。
道楽「BCブライトバレルって内径はいくつでしたっけ?」
んーと、6.05mmかな。ノーマルより少しタイトだね。
おおーっ、88m/s前後とちょうどよい感じの大人用電動ガンになったねw。
発射サイクルも17発/秒とノーマルとほぼと同じだ。
道楽「凄いですね! 」
14歳のお子さんが使っていても4年後の18歳になったら、インナーバレルだけ交換して最小限のコストで大人用に切り替えできるってことだよね。
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