でめちゃんのカスタム放談

GATE TITANのGCSアプリ解説! Vol.28

千葉県八千代市にある総合エアガンショップの「モケイパドック」にお邪魔して、技術主任の"でめちゃん"にカスタムガンのことをいろいろ伺ったので、連載で紹介しています!!

前回のお話はこちら

道楽「こんにちは~!」

ICO いらっしゃ~い!!

道楽「前回MP5をカスタムしてもらったんですが、GATE TITAN電子トリガーの設定が良くわからなくて…」

ICO そっかー、アプリは英語だし、ちょっと複雑だよね。じゃあ、今回はTITANの設定方法を教えちゃおうかな。

道楽「よろしくお願いします!!」

GCSを接続 起動
まずはバッテリーコネクタにGATE TITANに付属していたUSBコネクタをつないでスマホと接続。
あ、その前に専用アプリ「GCS (Gate Control Station)」をインストールしておいてね。

道楽「GCSアプリはGATEのサイトからすでにインストールしておきました。QRコードでアクセス簡単でしたよ。」

Dashbord
OK、じゃあGCSが起動するとこのDashbord画面になるよね。ここには接続したエアガンに組み込まれたGATEのモデルが表示されるから、この場合は一番下のTITAN V3をタップしてね。


タップするとメニューが表示されるよ。

まずは最初のメニュー、Generalをみていこう。

General
6つの項目があるけど、今回は知っておいてほしいところだけ説明するね。

Battery
Batteryはバッテリー保護の項目だよ。使用するバッテリーの種類やバッテリーのセル数、低電圧監視の電圧を設定できるよ。まあ、初期設定のオートで問題ないけどね。

Gear ratio
Gear ratio、ギアレシオは組み込まれているギア比を指定するよ。このMP5クルツにはほぼノーマル比のギアが入っているから、Normal SpeedでOK。ハイトルクギアならLow Speed、ハイサイクルギアならHigh Speedにチェックするよ。

はい、またメニューリストに戻って、つぎはトリガー設定メニューね。

Trigger
トリガーメニューはこの5つの項目があるよ。

Trigger preferences
まずは最初のTrigger preferencesだけど、セミオート時のトリガーの挙動を設定するのね。
通常は1ステージトリガーと言って、引いたらセミオートで発射する、普通の設定だよね。
それに対して2ステージトリガーというのは浅く引くとセミオート、深く引くとフルオート射撃できるという設定だよ。

道楽「あー、ステアーAUGのようなトリガーの引きでセミ/フルをコントロールするタイプですね!」

そうそう。このバーはトリガーをどれくらいまで引いたらセミフルが切り替わるかのインジケーターで、境目を調整できるんだ。
また、1st、2ndステージでの発射モードも選べる。ちょっと引いてセミ、深く引いてバーストとかね。

Prer-cocking
つぎにPre-cockingの設定。これはプリコックのピストン後退位置を設定するメニューだよ。
モードはAutoとManualが選択できる。
まあ、最初のうちはTITANがスプリングレートに合わせて自動判断してくれるAutoでよいと思うよ。
AutoでもBoostの項目でピストン後退位置をある程度設定できるんだ。このMP5のセッティングだとMidがちょうどよかったよ。
Manualだとミリ秒刻みでピストン後退位置を設定できるんだ。

ROF control
ROF controlっていうのは、 発射サイクルを遅く設定できるんだけど、モーターに負荷がかかるので、とりあえずOffにしておいて。

Equalizer
Equalizerはトリガーの戻り量を設定できるよ。レベルを上げていくほど発射後のトリガーリセット位置を短くできる。通常はOffでもよいけど、セミオートの連射速度をアップしたい場合は試してみて。

Sniper delay
Sniper delayは、セミオート射撃時、発射後に一定時間、次弾が撃てなくなる機能だよ。
例えば1秒に設定するとセミで撃ってから次に撃てるようになるまでに1秒かかる。リアリティを追求したい人向けかな。

Selector
次はSelectorメニュー。3項目あるね。


Selector configurationはセレクターの位置を検知する設定。
このMP5クルツにはVer3用のTITANが組み込まれているから、Type選択はVer.3のモデルが選べる。クルツの場合はG36を選択しておけばOK。
セレクターを各ポジションにセットしたときにこの棒グラフのSAFE / SEMI / AUTOの範囲に収まっていればOK。細かく境目を設定することもできるよ。

Fire selector mode
このFire selector modeは比較的よく使う項目じゃないかな。
セーフ、セミ、フルのセレクターポジションをどの射撃モードに割り当てるかを設定できるよ。

道楽「Binaryってなんですか?」

あー、これはね、トリガーを引いて1発、放して1発撃てるモードだよ。つまり1回トリガーを引くと2発発射されるっていう速射モード。
フィールドのセミオート戦レギュレーションにあわない場合もあるからゲームに使うときは確認してね。

Burst mode
Burst modeはわかりやすい項目だよね。バースト射撃時の発射弾数を設定できる。
ModeはFullとInterruptibleの2つがあって、Fullだとトリガーを引けば必ず設定弾数が発射される。Interruptibleではトリガーを戻せば、そこでバーストが停止するんだ。
Valueの弾数指定で、2発から10発バーストまで設定できるよ。

Magazine
つぎはMagazineのメニュー。
一番上のMagazine modeをSimulatedにすると下の3項目が設定できるようになるのね。
これは発射弾数をカウントしてユニットを停止させるリアルカウント・シミュレーションモードという感じかな。
例えばこの設定だと、30発撃ったらユニットが自動停止、リロードタイムとして3秒間撃てなくなる。
残弾が10発になるとバイブレーションで知らせてくれる、といった具合。
各値はもちろん好みに設定できるよ。

Telemetry
Telemetryのメニューではこの電動ガンの状況が確認できるよ。
これまでの発射弾数がわかるBBカウンターはメンテナンスの目安になって便利だよね。Sessionはバッテリーをつないだ回数ね。車のトリップメーターやオドメーターみたいな感じかな。リセットもできる。

Rate of fireは発射サイクルを確認できる。このMP5では平均で15発/秒の発射サイクルだね。

Trigger responseはトリガーを引いてピストンリリースされるまでのロックタイムがわかる。
このMP5では41ミリ秒となっているね。

とまあ、ざっとだけど、TITANのGCSアプリの設定内容を説明したよ。
今回はADVANCEDっていうバージョンなんだけど、有料のEXPERTにアップグレードするとさらに細かく設定できるようになるんだ。

道楽「すごい細かく設定できるのにびっくりしましたけど、説明してもらったら概要がつかめました。」

あと、注意点として、セミオート射撃後にトリガー長引きしてるとトリガー操作で設定できるモードになっちゃうんだけど、付属のメニューカード見ながらでもわかりにくいので、この設定方法はお勧めしないよ。

道楽「了解です!!」


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2021/04/26