爆撃機Tu-160「ブラックジャック」

可変翼がキュートなソビエト連邦の爆撃機、Tu-160です。
NATOコードネームはブラックジャック。ロシアでは「白鳥」というニックネームで呼ばれているそうです。アメリカ空軍のB-1ランサーに対抗して開発されたとされる本機は「可変翼超音速戦略爆撃機」。

アフターバーナー付きのターボファンエンジン4基を搭載し、スーパークルーズが可能です。アメリカの偵察衛星がこのTu-160を発見した際は、B-1に酷似している点を批判しましたが、ソビエトは「たまたまである」と反論。高高度での最高速度は時速2,000kmと、本家(?)のB-1を上回っています。

しかしコックピット内などに関してはB-1に比べると見劣りします。
空調設備が扇風機という少々親しみ安すぎる内装です。計器類もアナログが多く、決してハイテクという感じではありません。

全長54m、自重118,000kg。
航続距離は10,500~14,000kmほどで、上昇限度は16,000m。4名の乗員と40tの兵器を搭載します。映画「ステルスX」にも登場しました。