007の愛銃「ワルサーPPK」

世界でもっとも有名なスパイ「007」ことジェームズ・ボンドの愛銃、ワルサーPPKの映像です。正確にはPPK/Sという、一回りフレームの大きいタイプです。

警察が装備する拳銃として開発されたワルサーPPを、私服警官や要人警護、護身用などのために小型化したモデルとして1931年に発売されたのが、このPPKです。日本でも過去に、皇宮警察などがこのPPKを装備していました。

PPK/Sは、1968年にアメリカで拳銃の最低サイズ規定が法制化され、4インチ未満の小型拳銃は輸入禁止となったため、全長を4.1インチにしたモデルです。


このワルサーPPKを語る上で決して外したくないのが、ジェームズ・ボンド。もっとも有名なヒーローの一人ともいえる存在で、何度も主演俳優を変えながら何十年も続く人気スパイアクションシリーズの主人公です。

微笑を絶やさぬが腹が読めぬ優男で、その実はイギリス諜報機関のトップエージェントのジェームズ・ボンド。彼の洗練されたタキシード姿に、このPPKは実に似合ったため、17作目のゴールデンアイまで愛銃として使用され続け、18作目のトゥモロー・ネバー・ダイで一旦ワルサーP99に変更。かと思ったら22作目の慰めの報酬で復活、という溺愛されっぷり。

また「007ロシアより愛をこめて」の撮影に使用されたPPKのエアガンは、2010年にオークションでなんと3,600万円にて落札されました。

ジェームズ・ボンドの映像もご紹介しておきます。ご存知ない方は、「どれがボンド?」と思うかもですが、テーブルを囲む五人のタキシード姿の男、全員が歴代のボンドです。

現ボンドのダニエル・クレイグは出ていません。ですがジョージ・レーゼンビーやらティモシー・ダルトンやらも顔を並べるという、ファンには堪らない映像ですな。

6秒と16秒に出るロジャー・ムーアの三代目ボンドが評価が高く、最初に出てくるピアース・ブロスナンが人気が高いです。余談ですが、筆者は最後に「ボンド……ジェームズ・ボンド」というショーン・コネリーが好きです。

ボンドはどれも、ハンサムです。「イケメン」ではなく、「ハンサム」なのです。