名機 ステルスF117爆撃機

もともとステルス航空機の技術の始まりは、第二次大戦当時、コストの問題で木製フレームにベニヤ板で作った飛行機を飛ばしてみたところ、敵のレーダーに発見されづらかったという良きせぬ恩恵をうけたところから始まるそうです。

その後、ステルス機の技術は進み、初めて実用的なレベルまで至ったのが、このステルス爆撃機F-117です。エリア51の噂を鵜呑みにしたくなる近未来的デザインは、今でも人々に焼き付いており、ステルスといえばこいつ! というイメージはしばらく消えないと思います。

F117爆撃機 (出展:wikipedia)

1983年、実戦配備。2005年に退役。湾岸戦争などで使用され、配備された59機のうち、撃墜されたのは22年間でたった一機でした。

F117は肉眼での発見、レーダーによる探知、騒音、自機からの電波放射、赤外線による探知、排気ガスや飛行機雲による発見、というあらゆる点でのステルス性を実現しています。

夜間飛行を専門とする、湿度の高い時は飛ばない、などの環境的な条件が多いところも、なんだかクールなんですよね。

開発には、スカンクワークスが着手しています。スカンクワークスとは、ロッキード社における軍事的な航空宇宙業を扱う秘密開発部門の通称です。

そんなのあるって知っていましたか? 漫画みたいですよね。でもあるんですよ、これが。
マッハ10で飛行し、成層圏を巡回、必要に応じて攻撃をする航空機や、超音速で長距離を飛行する無人の攻撃用プラットホームなんてものを開発している人々です。