西部劇のヒーロー ワイルド・ビルの銃

デッドマンズハンドというジンクスで有名な、ワイルド・ビルの銃のレプリカです。
ワイルド・ビルは、西部劇好きなら一度は聞いたことがあるはずの、有名なガンマンです。
彼はジェイムズ・バトラー・ヒコックとして、1837年にイリノイ州で生まれました。鼻が高く、上唇が上を向いたいわゆる「アヒル口」でしたので、「ビル(くちばし)」とあだ名されました。

18才で殺人未遂を犯し、南北戦争では北軍に参加。1861年7月には、有名な「ロック・クリークの殺戮」を起こします。
10人の南軍派に襲われたビルは、6発の弾丸で六人の男を撃ち殺し、弾が切れたので一人を殴り倒し、三人をナイフで殺した…というとんでもないバーサーカーっぷりを発揮し、伝説となりました。

その後も、凄腕の拳銃で名を知らしめてゆくビルは様々な伝説が語られるガンマンとなります。
早撃ち伝説や、彼の暴力性に関する伝説です。百人殺しとも言われていました。
その後、保安官時代を経て、こちらも有名なバッファロー・ビルの主催するショーの舞台で自分を演じ、もはや一人歩きを始める自分の伝説にあえて乗っかり、それを演じることで自らの神話性を高めていきました。

そして76年。この頃に目を悪くし、もはや伝説は過去のものとなってしまったビルは、サウス・ダコタの酒場でポーカーをしているところを後ろから撃たれて死亡。
その際のワイルド・ビルの手がエースと8のツーペアだった事から、この手は「デッドマンズ・ハンド(死者のカード)」として不吉の象徴となりました。有名なジンクスです。
動画内でも、そのリボルバーのグリップには、「デッドマンズ・ハンド」が描かれています。……なんでビルの銃に、デッドマンズ・ハンドが? ちょっとつじつまが合わない気もします。

ワイルド・ビルは、後に西部劇に描かれるこの時代を――暴力と欲望が一種煌びやかに輝き、そして最後には砂のように消えるこの時代を、象徴する人物といえます。