火炎放射器を搭載した装甲車 戦車と装甲車の区別

M113装甲車両。アメリカ軍で最初の「戦場のタクシー」であり、総生産数は80,000両のベストセラー装甲車です。

車長1人、操縦者1人の2名の他、兵を11名を輸送でき、最高速度は時速64キロです。
この動画に登場するのは、その派生型であり火炎放射が可能なM132。車両後部に火炎放射用の燃料タンクと加圧タンクを搭載したモデルです。
他にも、可視・赤外線ともに有効な煙幕を発生する機能を装備したもの、追撃砲や対空ミサイルを装備したものなどが存在します。

凄まじい火力です。「焼き払え!」って叫びたくなります。
こんな恐ろしいもの装備してるんだから、もう戦車も同然だと思うところです。でも、装甲車なんです。何が違うねん。。。

「戦車」と「装甲車」の違い。様々な場所で小さな議論を巻き起こす、やっかいな話です。
タイヤで走れば装甲車、キャタピラならば戦車と言いますが、どうやらそれは当てはまりません。
一応現在のところ、とくに明確な定義はなく、要するに戦うために作られた車が戦車、「装甲を施された運搬車両」が装甲車という事で良いみたいです。

上述しましたが、M113装甲車両に限定しても、本記事で紹介している火炎放射器を装備したM132から、対空ミサイル搭載や追撃砲搭載のモデルまであります。
装甲車の中には、ヘタしたら大砲を装備しているものもあり、まったくもって、「いやいや戦車じゃん!」ってなツッコミを入れたくなる見た目のものも大変多いです。
ですが、その場合はあくまで「装甲車両に大砲をくっつけただけ」と考えるようです。
たとえ120mm滑腔砲を装備していようが、あくまでそれは装甲車。「戦車砲を装備した装甲車」なのです。

あるいは魚雷を発射しようが背中からガンダム出撃しようが、あくまで装甲車。装甲車なのです。
もう、ここまで到達すると意地ですね、誰かの。