VFC ガスガン PPSH41 GBBR
第二次世界大戦でソ連軍が使用したサブマシンガン、PPSH41を台湾のトイガンメーカーVFCがガスブローバックでモデルアップ。早速レビューしよう。

第二次世界大戦でソ連軍が使用したサブマシンガンというだけあって、そのスタイルは現代銃器とは違った魅力があるPPSH41。実銃は7.62×25mm トカレフ弾を使用する。金属の質感とリアルウッドのコンビネーション。バレルジャケットとドラムマガジンの組み合わせなど唯一無二のスタイリング。

マズルブレーキを兼ねたバレルジャケット。上部にはガード付きのフロントサイト。左側面にはスリングスイベルがある。

レシーバートップにエジェクションポートがある。

エジェクションポート前の出っ張りを回すと、可変ホップアップの調節ネジ穴が現れる。ここに六角レンチを差し込んで調整する。VFCのガスガンにしてはホップ調整しやすい。

リアサイトは10/20と刻印のある2ブレード切り替え式。レシーバー右にはボルトハンドルがある。

オープンボルト方式なので、ボルトハンドルを比して後退位置にして発射準備完了。ノブには黒いレバーがあり押し込むとレシーバーにロックするセーフティ機能を備える。

トリガー前にはセレクターレバーがある。手前がセミオート、前方がフルオー位置となる。

トリガーガード前のレバーがマガジンキャッチ。金属外装の大きなドラムマガジンが特徴。空撃ちモードもあり、中心部にはガス注入バルブがある。ただ、海外製ガスガンにありがちな注入時の無音バルブだ。

ドラムマガジンはロックを外して分解でき、内部に樹脂製のインナーマガジンが入っている。これにBB弾を120発も装填できる。

ストックはリアルウッド。まだ真新しく艶やかな仕上がりだが、使い込んでボロボロになった木製ストックも魅力的。好きな人はエイジング加工してみるのも良いかも。バットプレートは金属製。

実射。ブローバックのリコイルはスピード感があり、秒間18発と回転数も早く、小気味よい。
重量が4kg越えと重いのもあり、反動は激しいというほどではないが撃っていて楽しい。
30mでの命中精度はオープンボルトの影響もあってか、実にバラまき甲斐のある弾道。つまりはアッチコッチに飛んでいく弾道だ。
塹壕戦などの至近距離で使用する銃だから、といえば、まあそれまでだが、命中精度、もう少し何とかならなかったものだろうか。
ただ、本製品の魅力は弾道というよりも、この鉄と木でできた独自のスタイリングであり、作動も小気味よいので、弾の出るモデルガンとしてコスプレ用途や、コレクションとしての要素が強めな一丁と言える。あるいは魅惑の射撃音を奏でる楽器として捉えるのも良いと思う。
スペック
| 全長 | 845mm |
| 重量 | 4,150g (空マガジン含む) / 822g (マガジン単体) |
| トリガープル | 1,793g |
| 銃身長 | -mm(インナーバレル長) |
| 装弾数 | 6mmBB弾 120発 |
| 定価 | 75,000円(税別) |
| 発売日 | 2025年6月 |
| 初速 | 平均初速:56.08m/s = 0.314J 回転数:1062rpm = 17.7発/秒 ※0.2g BB弾、HFC134a、ホップアップ適正、気温35.1度、湿度55%、ACETECH AC6000 MKIII BTにて測定。 |
撮影協力:成福通商、東京サバゲパーク
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