MODIFY エアガン STEYR SCOUT Elite
「スカウトライフル」というコンセプトのボルトアクションライフル、台湾のトイガンメーカー、MODIFYのSTEYR SCOUT Elite(ステアー スカウト エリート)をレビュー。

スカウトライフルとは、米海兵隊出身の著名な射撃教官ジェフ・クーパーが提唱した、小型軽量・.308口径・フォワードマウントのスコープを装備した万能小銃構想。狩猟から戦闘偵察まで一挺でこなすことを狙った設計思想だ。そのコンセプトを基に、オーストリアのステアー社とジェフ・クーパーが提携して開発されたのが、ボルトアクションライフル「STEYR SCOUT」である。
そのSTEYR SCOUTの最新派生モデルである『STEYR Elite』をエアソフトガンとして台湾MODIFYがモデルアップ。早速各部を見ていこう。

マズルには内側に14mm逆ネジのメスネジが切られており、対応するサプレッサーを取り付け可能。アウターバレルはノンフルートのブルバレルタイプ。

レシーバーは金属製で、トップにはピカティニーレールが装備される。

レシーバー左側にはライセンスホルダーのASGと、メーカーのSTEYRの正式ライセンス刻印。また本モデルはJASG(日本エアースポーツガン振興協同組合)認定製品となっている。

レール中央部に可変ホップアップの調整ダイヤルがある。

トリガーは金属製で、真っ直ぐ後ろに引くストレートプル方式。トリガープルは400g程度と軽快。

レシーバー後方にセーフティがあり、ダイヤルを回転させることでオン・オフを切り替える。
ボルトハンドルは大きめで操作しやすい。

ボルトストロークはやや長めだが、シリンダー容量は大きく、シリコンパッド付きサイレントシリンダーヘッドで高い気密性を実現。
合金製ピストンはデュアルロータリーリングを採用し、エアブレーキ機能付きサイレントピストンヘッドにより打撃の影響を最小限に抑えている。
ただし、引き方によってはストックのチークパッドが手に当たる場合がある。

フォアエンドの下側にマガジンがある。
実銃で言うところの本来のマガジンはダミーとなっている。

エアガン独自のマガジンは上側がスプリングで上下する仕組みで、取り出しやすさに貢献している。
装弾数は32発で、シースルーなので残弾確認も容易。

ストックはバットプレートの上下や厚みの調整が可能。チークパッドも標準装備だが、やや大柄だ。

ストック下にもダミーのマガジンがあり、小物入れとなっている。

バイポッド(二脚)を標準装備。ただ、伸縮調節ができないので、状況によっては高さが合わず構えにくい。

30m無風のバトンレンジにて実射。
0.2g、0.25g弾ともに非常に安定した弾道で30m先の25cmセンターサークルへビシバシ当てられた。
作動も安定しているし、海外製のボルトアクションライフルとしてはかなり優秀な射撃性能と言える。
また、0.25g弾を用いて、電子ターゲットにてグルーピングを15発撃って測定したところ、フライヤー3発を除けば15cm程度には集弾した。
先進的なデザインやカラーリングも独特で、他のボルトアクションにはない魅力がある。
スペック
| 全長 | 1,100mm |
| 重量 | 3,200g (実測 マガジン含む) マガジン単体重量:43g |
| 銃身長 | 450mm(インナーバレル長) |
| 装弾数 | 32発 |
| 価格 | 79,800円(税別) |
| 発売日 | 2025年7月31日 |
| 動力源 | 手動エアコッキング |
協力:BATON airsoft、バトンレンジ
■関連リンク
BATON airsoft ガスガン GLOCK G19 Gen5 MOS CO2GBB
BATON airsoft ガスガン BG-17 CO2GBB プロトタイプ
