![KSC ガスガン STIタクティカル5.0](images/title.jpg)
KSC ガスガン STIタクティカル5.0
実銃メーカーの米国STI社は創設者のバージル・トゥリップが1987年にTRI社として1911のパーツ系メーカーとして設立したのが始まり。1991年にはハイキャパシティフレームを開発し、その高品質、完成度の高さから一気に市場に浸透してゆく。1994年にSTIインターナショナルと社名を改め現在に至る。鍛造削り出しの金属製シャーシとナイロン系剛性樹脂のワンピースグリップからなる軽量なフレーム構造はレースガンとしての素養も持ち合わせておりコンペティションシーンでも注目を集める。
KSC ガスガン STIタクティカル5.0 スペック & 弾速データ | |||||||||||||||||||||
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パーツリスト1 パーツリスト2 捕捉説明書 |
KSCのガスブローバックガンSTI 2011シリーズは1998年に最初のモデルが登場し、その後幾多の改良を重ね、2011年に新ブローバックユニットのシステム7が搭載された。現在KSCのSTI 2011シリーズは新旧合わせて14種を数える。
このタクティカル5.0の特徴は米STI社との正式契約での正確な形状、刻印、そしてワンピースグリップはトイガン専用設計ながら、外観寸法は実銃と全く変わらない、"STI社で製造された実物"が使用されているということ。それでは細部を見ていこう。
![パッケージ](images/02.jpg)
![パッケージ内容](images/03.jpg)
![タクティカルで精悍なイメージ](images/06.jpg)
全体がブラックで統一されていていかにもタクティカルで精悍なイメージ。コンバットオートの雰囲気を醸し出している。
![金属製のシャーシ](images/01.jpg)
実銃同様に金属製のシャーシには1911百年後の進化という意味を込めた2011の刻印がある。
そしてスライド右側面にはテキサス州の形を模したSTIのロゴが刻印。マガジンキャッチにもSTIの刻印がある。このあたりはSTI社からの資料提供によるリアルなものだ。
サムセフティ下にKSC加盟団体のJASGの刻印が小さくあり、トリガー上のシャーシにはトイガンオリジナルのシリアルナンバーが刻印されている。
![マウントレール](images/17.jpg)
金属製シャーシの下面にはマウントレールが刻まれ、フラッシュライトなどを装着可能だが、試しにSUREFIREのX300を装着しようとしたところ、かなりキツ目だったのでライト側のレールを緩めて装着した。
![リアサイト フロントサイト](images/07.jpg)
リアサイトはヘイニータイプ。HEINIEの刻印もある。フロントサイトはシンプルなもの。
ハンマーを起こすとファイアリングピンもしっかり再現されており、気分も高まる。
![チャンバー上面にはSTI 45 ACPの刻印](images/08.jpg)
チャンバー上面にはSTI 45 ACPの刻印。すべてがブラックで統一されていて精悍な印象だ。
ハンマーメカニズムはもちろんシングルアクション。KSCお得意のマガジンを装填してもスライドを引かなければ発射することができない、リアルライヴ オペレーションも搭載している。
![ホップアジャスター 可変ホップアップ](images/11.jpg)
付属のホップアジャスターをチャンバー外周のドラムに当てがい回転させて可変ホップアップを調節する。
![V字パッキン構造](images/20.jpg)
この突起でBB弾に安定した縦回転のホップアップを掛けられる。
![グリップ](images/05.jpg)
ビーバーテイルのグリップセフティ、アンビタイプのサムセフティ、マガジンを素早く挿入しやすいラッパ状のマグウェル、ストレートタイプのメインスプリングハウジングは実銃同様に樹脂製だ。
マガジン底部の星のデザインがオシャレ。
![5インチのコーンドバレル](images/09.jpg)
5インチ長のコーンドバレル。5インチクラス以下の銃はキャリーガン(携行用銃)と呼ばれる。
![マガジン](images/10.jpg)
マガジンフォロアーを一番下まで下げてロックできるのでBB弾の装填は楽だ。
リップは金属製でマルイのベアリングバイオ弾だとやや引っ掛かりがある。
![通常分解 フィールドストリッピング](images/12.jpg)
通常分解(フィールドストリッピング)。STIの通常分解はちょっとコツがいる。
![リコイルスプリングガイドロッド](images/13.jpg)
![リコイルプラグ](images/14.jpg)
そのクリップをつけたままリコイルプラグごと後方へ引き抜き、スライドから取り外す。
この際、バレルを左右どちらかにひねり、リコイルプラグを引っ張って完全に抜ききるとうまくいく。
![バレルを前方へスライド](images/15.jpg)
リコイルスプリングユニットを取り外したらバレルを前方へスライドさせて引き抜く。
![補強用の金属プレート](images/16.jpg)
スライドストップの切り欠き部分には補強用の金属プレートが埋め込まれている。これは嬉しい配慮。
![実測重量は881g](images/04.jpg)
重量感はなかなかのもの。
![コンバットオートの変遷](images/19.jpg)
取扱説明書に掲載されている4ページにわたる詳細な1911系コンバットオートの変遷、STI社創設のストーリーは必読だ!!
さて、実射性能だが、Vパッキンの効果もあってか、適正にホップ調整された弾道は実に真っ直ぐに良く飛ぶ。リコイルも鋭く強い。
やはり比べたくなるのはマルイのハイキャパ5.1とだが、リコイルの強さもほぼ同等に感じた。
ブローバック時の音はマルイのハイキャパのほうがバキャッと派手な音がする。対するKSCはバシッと引き締まった感触。初速も70m/s後半と高く、しかも安定している。
あとは長く使い込んでいった時の耐久性が気になるところだが、これは実際に使い込んでいくしかない。
![マルイ ハイキャパ5.1との比較](images/18.jpg)
実射性能としては両社ほぼ肉薄している。実銃の正確な再現性、STI社製のグリップなどKSCならではのこだわりもあって所有感、満足感は非常に高い。サバゲーにもシューティングマッチにも、これはかなりおすすめのモデルだ。
2013/06/19
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