
C.A.T. 電動ガン Versatile-8 SMG
C.A.T.の電動ガンに新たにバリエーションが加わった。
強化樹脂フレームモデルのVersatile(ヴァーサテイル)シリーズで、その名もSMG。つまりはサブマシンガン仕様のヴァーサテイル!
今回メーカーよりレビューの依頼をいただいたのでさっそく見ていこう。
ぱっと見はMP5かと思うスタイルだが、ベースはARのヴァーサテイル。
マズルはMP5のようなトライラグ仕様。クラウンには美しいテーパー加工がされており、カラーで保護されたM14逆ネジ仕様となっている。さらにこのトライラグ自体もアウターバレルのM14逆ネジに取り付けられているので、対応する各種サイレンサーやトレーサーを装着可能だ。
ハンドガードはアルミ製の肉抜きされたスリム&軽量で、上下左右面にM-LOKスロットを備える。バレルレングスは8インチと取り回しは良好。トップ先端には樹脂製のフリップアップサイトが搭載される。ガスブロック、ガスチューブも再現され、手で握った際の剛性も高い。
強化ナイロン樹脂 PA66/GF30製のレシーバーを採用し軽量ながら十分な剛性を発揮する。
レシーバー右側面にはボルトフォアードアシストやダストカバーを配したスポーティな仕様。
セレクターとボルトキャッチはアンビ仕様、マグキャッチは右面がライブで、左側はダミー、ただしこのヴァーサテイルシリーズはマガジンハウジング交換式なので、M4マグハウジングなどにすればアンビ仕様となる設計だ。さらにこのSMGではマグリリースレバーがマガジン後ろにあり、MP5同様の親指操作で左右どちらからでもマガジンの抜き差しができる。
チャージングハンドルを引けばダミーボルトが後退してロック。ドラム式の可変ホップアップ調整ダイヤルにアクセスできる。
トリガーは金属製のストレートタイプ。グリップはスリムなCQBグリップなので、手の小さい人にも握りやすい。ただし、チェッカリングなどの滑り止めがないので、気になる場合はグリップ滑り止めシートやスリーブなどでカスタムすると良いだろう。
ストックはPDWワイヤータイプ。シャフト内に細いスプリングが入っていて、底部のスイッチを押すと最短から一気にシャキーンと伸びる仕組みだ。バットプレート下側は交換式となっていて、付属のハンドブレースタイプと、コンパクトなノーマルタイプを交換可能。
個人的にはハンドブレースより、こちらのコンパクトタイプが好み。
ストックを伸ばした状態でストックチューブ部分を跳ね上げ、内部にミニSサイズくらいまでのバッテリーを入れることができる。タミヤミニコネクター仕様。
マガジンはMP5スタイルのバナナマガジンで、軽量な樹脂製。装弾数は93発とスプリング給弾ながら大容量。マーキング用のペイントペンドットマトリックスや、マグバンパーも付いていて使い勝手が良い。
実射
30m/40mで射撃してみた。C.A.T.シリーズならではの弾道安定性で、0.2g、0.25g弾ともに40m先のマンターゲットにビシバシ当てられる精度がある。初速は約89m/sだったので、インドアからアウトドアフィールドまで幅広く使えそうだ。
プリコック機能によるトリガーレスポンスの良さや、マイクロスイッチ式のカチッと感触のあるトリガーフィールなど、実に扱いやすい。
マガジンハウジング交換可能なモジュラー式なので、MP5スタイルのみならず、オプションのマガジンハウジングを購入して容易にM4マガジン、AKマガジン、PCCマガジン仕様に変更できるのも嬉しいところ。
高度な電子制御システムが入っているわけではないが、むしろそのシンプルさに安心感を覚える。4万円弱で買える価格も、昨今の高価格化してしまったハイスペック電動ガンの中ではコスパの良さという輝きを放っている。
スペック
全長 | 585~688mm |
重量 | 2,110g (空マガジン、バッテリー含む) 96g (マガジン単体) |
バレル長 | 200mm |
トリガープル | 924g |
装弾数 | 93発 |
価格 | 39,930円(税込) |
発売日 | 2025年5月 |
動力源 | 電動ガン、リポバッテリー7.4V推奨、ミニコネクター |
初速 | 平均:88.52m/s ジュール:0.784J 発射速度:1,044rpm (17.4発/秒) ※7.4V 1850mAh 20cリポバッテリー使用、東京マルイ バイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、気温23.2度、湿度54%、ACETECH AC6000 MkIII BTにて測定。 |
協力:C.A.T. Japan、東京サバゲパーク
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