B&T AIR 電動ガン APC9 K PRO / SD Compact

B&T AIR 電動ガン APC9 K PRO / SD Compact

B&T AIRの電動ガン、APC9 K PRO / SD Compactをレビュー!


APC9 K
スイスの銃器メーカー、B&TのAPC9 Kと言えば2019年に米陸軍、2020年に米空軍が採用した9mm口径のサブマシンガン(SMG)だ。米軍でサブマシンガンが久しぶりに採用されたとあって、日本でも話題となり、各社からエアソフトガンがモデルアップされた。これまでもハイパー道楽ではArrowArms 電動ガンや、MARUYAMA ガスガンなどを紹介してきたが、今回は台湾ARCHWICKが製造する電動ガンがB&T AIRブランドとして発売される。もちろんB&T公式ライセンスで、リアルスケールを謳い、独自の電子トリガー搭載、プリコック機能と盛りだくさん。それでは詳細を見ていこう。

アッパーレシーバー
アッパーレシーバーは6061T6アルミのCNC削り出し、ロアレシーバーはナイロン樹脂製だ。
B&Tの正式ライセンスによるリアルな刻印が各所にある。本モデルはリアルスケールのレシーバー形状を謳っている。

セレクタ
セレクター、ボルトキャッチ、マグキャッチはすべて左右から操作可能なアンビタイプ。セレクターはワイドで変則角度となっていて、セミオートポジションは素早く入れることができ、フルオートへは大きく回す構造となっている。
内部ユニットに関してはLONEX製のVer.2高耐久メカボックスを搭載し、B&T AIR独自のETU(電子トリガー)を搭載。バッテリー接続と共にブブっと鳴り、プリコック機能も搭載している。

バッテリー
バッテリー収納はレシーバー後部のストック基部のネジを外し、レシーバーピンを抜くと、ストックごと取り外し可能だ。レシーバー上部にショートスティックタイプのバッテリーをTコネクターに接続する。あまりタイトなものだと、ダミーボルトの後退に干渉するので短めのバッテリーがおすすめ。

バッテリーは7.4vと、11.1vにも対応する。7.4vでも十分なセミオートレスポンスと、秒間14発程度のフルオートサイクルだが、11.1vでは秒間21発のサイクルで弾幕を張ることができる。

トライラグ
APC9 KのマズルはMP5と同様のトライラグ仕様。取り外すとM14逆ネジ仕様となる。マルイの次世代MP5のアタッチメントは渋すぎて装着できなかったが、海外製(VFC系)のMP5用トライラグ サイレンサーは取り付けできた。レシーバー一体のハンドガード部は極端に短く、ホールドするのも指が余るくらいだが、左右にM-LOKスロット、底部にピカティニーレイルを備える。

APC9 SDのフロント
APC9 SDのフロントは別パーツのM-LOKハンドガードが装備される。ハンドガード内に埋め込まれたサイレンサーがカッコいい。内部に吸音材も入っているが、実射してみた感じあまり効果は感じられず、どちらかというとギアノイズのほうが大きい印象だった。

レシーバートップ
レシーバートップにはピカティニーレイル。削りも高精度な印象だ。素材は6061T6アルミ製。

アンビのチャージングハンドル
アンビのチャージングハンドルを引くとダミーボルトが後退ロック、可変ホップアップダイアルにアクセスできる。

グリップ
グリップは細身の樹脂製で握りやすい。3万回転のハイトルクモーターを内蔵する。

APC9 Kのストック
APC9 KのストックはT字型の4段階伸縮ストック。

APC9 SDのストック
APC9 SDのストックは樹脂製のフォールディングスケルトンストック。MP5のような形状だ。

マガジン
マガジンはシースルータイプを再現しているがBB弾はほんの少しのルートしか見えない。
マグバンパーが引っ張ると抜けてしまう構造。これは不便だし、ゲーム中に紛失してしまいそうなので、改善して欲しい点だ。

マガジンの給弾口
本モデルではリアルサイズレシーバーを追求したため、マガジンの給弾口が前方向に向いている。チャンバーへはL字型のチューブを通じて給弾される。ただ、この独自の形状のため、マガジン上部のオレンジ色のリップに触れるとBB弾がジャバーッと飛び出してしまう。試射中も何度かマガジンハウジングにリップをぶつけて弾をこぼしてしまった。慣れが必要なのかもしれないが、マグポーチに入れるときなども慎重に扱わないといけない。

命中精度
命中精度については30m/40mでスコープを載せて撃ってみたが、この極短バレルにしては意外にも命中精度はよく、30mでもセンターサークルに十分当てられる。ただ、長距離になるとややバラける印象だったが、40m先のマンターゲットに当てられる程度の精度はあった。SDのほうも概ね同様の精度といえる。
トリガーレスポンスは電子トリガーおよびプリコック搭載で良好。トリガーフィールはスムーズな感触だ。

小型のSMGと言うこともあって、運搬のしやすさもあり、インドアからアウトドアまで幅広く使えそうな電動ガンだ。

スペック


全長 555~375mm (APC9 K PRO)
635 / 435mm (APC9 SD Compact)
重量 1,914g (APC9 K PRO 空マガジン含む)
2,290g (APC9 SD Compact 空マガジン含む)
マガジン重量 107g
トリガープル 433g (APC9 K PRO)
384g (APC9 SD Compact)
銃身長 -mm (インナーバレル長)
装弾数 6mmBB弾 100発
価格 52,000円(税別) (APC9 K PRO)
54,800円(税別) (APC9 SD Compact)
発売日 2025年10月発売予定
動力源 7.4V / 11.1V リポバッテリー

撮影協力:成福通商、東京サバゲパーク

2025/07/31


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