
ARES × EMG エアガン Helios EV01
今回は香港のエアソフトガンメーカー、ARESとEMGのコラボによるボルトアクションのエアコッキングガン、Helios EV01をレビューします。
ボルトアクションライフルというとマルイのVSRシリーズが国内では圧倒的な人気を誇るが、海外製のボルトアクションライフルの実力はどれほどか気になるところ。
マズルにはローレットの刻まれたキャップ。取り外せるがM14仕様ではない。フルート加工されたテーパードアウターバレルがカッコいい。
レシーバーは金属製。トップにはピカティニーレイルが標準装備されている。
レイル前側に小さい穴が開いていて、そこから付属の六角レンチを差し込んでイモネジを回すことで可変ホップ調整できる。光学照準器が邪魔になる位置で、ホップ調整はやや難しさがあった。できればTDCタイプのホップ調節ダイヤルにして欲しいところだ。
ボルトストロークが短く、スムーズなので、連射が容易だ。
レシーバー左側にコッキングインジケーターがあり、コックすると赤いマークのボタンが飛び出す。
トリガーは細身の樹脂製でやや粘りがある。トリガー前にはセーフティレバー、マグリリースレバーがあり、操作系がこの付近に集約されていて扱いやすい。
マガジンは樹脂製で装弾数は55発。十分なキャパシティでサバゲーでもプリンキングでも便利。
PMAG風のデザインで、ペンドットマトリクス(小さい四角い穴)で識別も容易。
グリップ底部はコンパートメントとなっていて、キャップにはホップ調整と分解用に2種類の六角レンチが付属する。
ストックは一見して調整ができそうなデザインだが、すべて固定式。ただ、チークパーツなどは側面の丸いボタンを押して取り外すことができる。
ストックのハンドガード下面にはスイベルスタッドがあるので、対応するバイポッドを取り付けることができる。
東京サバゲパークのアウトドアレンジにて、30m/40mで実射してみた。
箱出し性能としては電動ガンと同じくらいといったところだ、0.25g弾で40m先のマンターゲット上半身には十分当てられる。ただ、ボルトアクションライフルと言う意味ではもっと精度アップしたいところなので、ピストンなどの吸排気パーツや、金属製トリガーへの換装、パッキン周りなども手を加えたい。
今回300発ほど撃ってみたが、コッキング時に抵抗があって、ピストンを戻してもトリガーが切れない現象が出た。結果的にレシーバー側面のコッキングインジケーターを分解してみたところ復旧したが、このへんのトラブルを解消できるかどうかというのも本製品をお勧めできるかが分かれるところだ。
デザインは現代的なスタイルで、いわゆるレミントンM700系とは異なる操作系も扱いやすい。
内部カスタムをして、自分好みの一丁に仕上げるのも楽しいかもしれない。
スペック
全長 | 1,080mm |
重量 | 2,609g |
装弾数 | 55発 |
価格 | 30,000円(税別) |
発売日 | 2025年1月 |
動力源 | エアコッキング |
初速 | 平均:83.02m/s ジュール:0.689J ※東京マルイ バイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、5発での測定、気温7度、湿度27%、ACETECH AC6000 MkIII BTにて測定。 |
協力:キンワ、東京サバゲパーク
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