ARES AMOEBA ガスガン ハニーバジャー HPA

ARES AMOEBA ガスガン ハニーバジャー HPA

ARES初のHPAユニットを搭載したガスガン、ハニーバジャー HPAをレビュー!
なお今回の固体は代理店のキンワさんよりお借りした試作機とのことで、命中精度などに関しては製品版とは異なるとのことだ。



ARES初のHPAユニットを搭載
ARES初のHPAユニットを搭載したハニーバジャー。

HPAとはHigh Pressure Airの略でガスや圧縮空気をパワーソースとするガスガンだ。バルブの開放はARESの場合は電子制御されたソレノイドバルブ(電磁弁)式となっていて、セミオート、フルオートの切り替えが可能。ガスガンながら非常に安定した作動とハイレスポンスを実現している。また、ブローバックはせずにガスは発射のみに使用されるため、固定スライドガスガンのような作動音の小ささや、低振動、低燃費も特徴だ。
ちなみに電磁弁を使用しないHPAユニットもあり、HPA=電磁弁ではないということも付け加えておく。

大きめのサイレンサースタイル
外観はARESの既存電動ガン製品を流用しており、ハニーバジャーにHPAユニットが内蔵されている形だ。
大きめのサイレンサースタイルのマズルデバイスだが、消音効果はなく、インナーバレルがマズルギリギリまで来ている。ハンドガードはアルミ製で、M-LOK対応ではないがクーリングホール横のネジ穴に専用の拡張レイルを取り付けることができる。

フリップアップフロントサイト
ハンドガード中央に取り付けられたレイルと樹脂製のフリップアップフロントサイト。

ハンドストップ、拡張アンダーレイル
ハンドガード先端にはハンドストップ、拡張アンダーレイルも付いている。

レシーバー
レシーバーは樹脂製。マガジンハウジングにはAMOEBAのロゴマーク。セレクターは左面のみで、カチカチと切り替えの感触が良い。ボルトキャッチはダミー。

レシーバー右面
レシーバー右面にはマグキャッチ。

ドラム式のホップアップ調整ダイヤル
チャージングハンドルを引けばダミーボルトが後退、ドラム式のホップアップ調整ダイヤルにアクセスできる。ダミーボルトのロック機構はない。

ストック
ストックは3段階伸縮のPDWストック。

トリガーは電子制御
トリガーは電子制御なので、いわゆる電動ガンの電子トリガーと同じ感覚。トリガープルは430gほどで、引っ掛かりのないスムーズなフィーリングだ。グリップは細身のAMOEBAオリジナル。底から6mmガスホースとバッテリーコネクタから飛び出している。

ガスのQDコネクターはUS規格
ガスのQDコネクターはUS規格(US Foster)でアメリカで広く使用されているものだ。ガスボンベはグリーンガス(CO2)、ガスレギュレーターはサンプロジェクト製が推奨されているので同製品を使用した。なお、コネクターについては製品版では国内用コネクターが同封される予定とのことだった。
バッテリーはコネクタはXT30で11.1Vのリポバッテリー専用となっている。7.4Vでは動作しないので注意。

電磁弁のバルブ開放時間は固定されており、入力は0.4MPaからとなる。今回はサンプロレギュレーターの最大吐出圧の0.5MPaで使用したが、平均初速は78m/s、0.6Jほどだった。

マガジン
マガジンはスタンダード電動ガンと互換性があり、AMOEBAの300連ゼンマイ給弾。折り畳み式のマガジンプルが標準装備されている。

安定した作動
バッテリーとガスを繋いで撃ってみるとパス、パス、パスと非常に安定した作動、フルオートでは秒間16発ほどでタタタタタっとこれまた安定した作動。振動がほぼなく、マズルからガスが出る音しかしない。スナイパーや、上級者に愛される理由はここにある。サプレッサーを取り付ければほぼ無音エアガンが作れるのだ。しかもセミ・フル切り替え式で弾幕も張れる。外部ソースの取り回しにくさを差し引いてもサバゲーでは強力なウエポンとなることは間違いない。

残念ながら実射性能は今回の試作品ではチャンバーパッキンが曲がっていっていたためか、すべて左にカーブする弾道で、集弾性能も思ってたほど良くなかったが、代理店のキンワさんのお話によると、製品版ではチャンバーパッキン等の見直しを行う予定だそうだ。また、スタンダード電動ガンのパーツ互換なので、チャンバーやバレルをカスタムすることも比較的容易だと言える。

あとはバッテリーの固定問題。グリップ下からコネクターが配線されているので、コードを引き回してレギュレーターポーチに一緒に入れるか、本体内でコードをストック側に配線しなおすなどの加工も必要だ。
この辺りは製品版でも同様とのことだ。そういったいくつかの発展途上な印象は受けるものの、HPAユニットを製品ラインアップに加えたARESの心意気は評価したいところだ。

HPAはユニット単位での販売が多く、その組み込みやパワー調整なども手間と経験値が必要だった。また、海外仕様がそのまま販売されているものもあり、安易にパワーアップできてしまうという安全性の問題もある。

1980年代、日本ではBV式のガスフルオートが全盛期だった。エアータンクなどの外部ソースを高圧接続して今では考えられないような高威力で撃ち合っていた時代があり、怪我や事件などもあって、そういった過去の経緯から、ショップにおいても安全性の観点でHPAは扱わないところも多い。

今回、ARESが組み込み済みのガスガンを発売することで、より安全にHPAのエアガンが楽しめるようになったのではと感じた。

スペック


全長 630~735mm
重量 2,226g (空マガジン含む)
マガジン重量 172g
トリガープル 430g
銃身長 315mm (インナーバレル長)
装弾数 6mmBB弾 300発
価格 価格未定
発売日 2025年夏発売予定
動力源 HPA外部ソース

撮影協力 キンワ、東京サバゲパーク

2025/07/07


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